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第19話 - 涼ちゃんの交友関係〜風磨くん編とにかく幸せってこと〜

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2025年07月15日

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#BL

はるかぜ

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涼ちゃんは可愛い。

けど今はえっちで更に可愛いわけで。

これはどうなっても仕方ないよね？

「···ごめん、とまんない」

「ふぇ···？んっ、ぁ···ッ」

涼ちゃんが気持ちいいところを意識して激しく突き上げる。

やだやだって俺から逃げようとするのも可愛くて。まぁ逃さないけど。

「ンッ······ぁっ、ふかい·····ッ」

背中を仰け反らせながら感じる姿も、そうなりながらも俺を求めて爪を立てながら縋るところも。

全部に興奮してしまう。

「ぁっ、ぁぁッ、イッちゃう、僕、やぁっ···！ふまくん···ッ、いぃの、いいからぁ···ッ！」

「俺も···ッ」

ぐっと押し付けると涼ちゃんが身体をびくびくと震わせて果てたのを感じた。

「ん、はぁ···ッ、すごい···」

とろん、とした声で呟く涼ちゃんを綺麗にしてあげて隣に寝転ぶとぎゅっと抱きついてくる。

「すっごく気持ちよかったぁ···」

抱きしめ返してキスをしながらすべすべとした背なかとお尻を撫でる。

「ん···風磨くんに触られるのって気持ちいい···」

「痛くなかった···？涼ちゃんが可愛すぎて止まんなかった···」

ふるふると顔を振って恥ずかしそうに微笑んでいる。

「気持ちよすぎてびっくりしちゃった···ひとりでしてた時の100倍気持ちよかったよ」

涼ちゃんがひとりで···あんなことやこんなことを、俺のために。

つい自分で触りながらしている涼ちゃんの姿を思い浮かべてしまう。

「ほんとに···？」

「うんっ···って、ぁッ·····」

俺の指がさっきまで受け入れていたところを掠めたのがわかったみたいで。

「俺まだまだしたいの···もっと一緒に気持ちよくなって？」

「えっ、えっ、ふまくん？···ぁッ···うそぉ···」

だって煽った涼ちゃんが悪いんだから···戸惑う涼ちゃんに気づかないふりをして、俺は涼ちゃんに覆いかぶさった。

「ふまくん···もぅむりぃ···」

2回目もたっぷりと責められた涼ちゃんは俺の腕の中でぐったりとしている。

「ふふ、だって涼ちゃんが可愛いんだもん···。それにこんなに受け入れてくれるなんて思わなくて···」

「···風磨くんがしてくれないから···どうしたらいいか相談したの」

ん？なんだか凄く嫌な予感。

「元貴がね、そしたら色々教えてくれて···僕がんばったんだぁ···」

「えっ？なに、大森くんに相談したの？」

「うん！きっと風磨くん喜ぶよってこのパジャマも一緒に選んでくれたの」

なになに大森プロデュースってことぉ···？

「え、と、何を教えてもらったの？」

「風磨くんには内緒だよって言われてるから秘密なの、ごめんね」

きっぱりと言うあたり、どんなに聞いても涼ちゃんは約束を守って言わないんだろう。

「···怒った？」

少し考えてしまった俺を不安そうに覗き込む。だめだめ、涼ちゃんを不安にさせちゃ。

「怒ってないよ、涼ちゃんがしたいと思ってくれて頑張ってくれたの嬉しい。けど無理はしないでね？」

「うんっ、ふまくんだーいすき！」

その笑顔でこんなこと言われたら俺なんでも許しちゃうかも···。

キスをひとつ交わして俺たちはベッドでくっついて眠った。

可愛いパジャマから露出した脚にまた少しえっちな気持ちになったけど、流石に我慢した俺って偉い。

大森くんってほんとすごいわ、いろんな意味で。考えてもきっと想像を簡単に超えてくるだろうからもういっそ気にしないけど、次会った時にきっとすごくにやにやしながらなんか言われるんだろうなぁと思うとちょっと怖いような楽しみなような気持ちだ。

「もう不安にさせないくらい、めちゃくちゃ愛するからね」

隣でさっきとは全く違ってあどけない表情で眠る涼ちゃんの手を握ってめちゃくちゃ幸せな気持ちで眠りについた。

大森くんのにやにやしたいたずらっ子のような表情に出会うことになったのはあの日から数日後で意外と早かった。

　

「うわ、大森くん」

「なに、うわって失礼な」

そういいながらなんでそんな嬉しそうなのよ。

「パジャマ可愛かったでしょ？」

「ええ、もうそりゃヤバかったです」

ひとしきり大森くんが笑い終えるのを待って反撃とばかりに尋ねてみる。

「なんで大森くんはそんな知識豊富なのよ？」

「さぁね？」

やっぱり教えてくれないかとじゃあ、またねって言ったあとに大森くんは俺の腕を掴んで耳に顔を近づけた。

　

「ぜーんぶ若井から教わったの」

言葉を理解した時にはもう大森くんは颯爽と歩いていってしまっていた。

　

「なに？どういうこと？！ねぇー！」

涼ちゃん助けて、俺もう無理かも！

すぐに今日もまた会いたいってメッセージを送る。

文面からただならぬ様子を察してくれたのか電話がかかってきた。

『ふうまくん、僕も会いたいと思ってた♡どしたの？』

いつも通りのふわふわした可愛い声が向こうから聞こえてくる。

「涼ちゃん···っ、俺もうわかんないことばっかりで···」

『わわっ、どしたの？ふまくーん？泣かないでっ』

俺は可愛い恋人に泣きつくとよしよしって電話越しに慰めてくれるのがたまらない。

「涼ちゃん、だいすき〜」

『ふふ、ぼくもだいすき♡』

とにかく俺はこのグループに振り回されてるけど···とりあえず俺は今、めちゃくちゃ幸せなのは間違いない。