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17歳、宥羅義 舞、ゆうらぎ まい 。

普通のヲタク人生を歩んでいた。

ボカロ曲を主にダンスを踊り、たまにコスプレもし、イベントに参加し、気まぐれにニコニコやようつべにupするようなヲタクで、大好きなボカロP様やレイヤー様、踊り手様に全力を捧げる。本当にどこにでもいるようなヲタクだと思っている。最近はアニメや漫画にも再熱している。


あ、結構伸びてる。やった〜…あ、新しいイベントの情報来てる…えっと、アコスt




キキーッ。

辺りに鳴り響くブレーキ音に、誰かが叫ぶ声。

あ、死んだ。


人間って本当に焦ると逆に冷静になるんだな…なんて迫ってくるトラックをみて思う。

これが「周りがスローモーションに見える」というやつか。

東リべを最期まで見送りたかった…

あ、あと、さっきまで見てたイベントにも行きたかったし最期に大好きなレイヤー様に限界まで貢ぎたかったし新しいキャラのコスプレすると仰っていらっしゃったからそれも見てみたかったし、アニクラの仲間たちとももっと絡みたかったし踊りたかったしいつかDJも回してみたいなと思ってたし、大好きなボカロP様の作る曲をもっと聞いていたかったしもっと他にも踊れる曲を増やしてニコニコとかにもあげたかったし、それで大好きな踊り手さんと一緒に踊りたかったしボカロダンスバトルももっとしたかったし…あれ、思ったより思い残し多いな…あと映画化が決定されたあのアニメも今気になる展開で止まっているあの漫画も…

(この間1秒)

あ。





┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

そう最期に思い目を覚ませば…

目を覚ませば??なんで死んだはずなのに目を覚ますの…

ぇ…

天国にでも来たか?なんて思いながら自分の体を見るとなんと小さくなっていた。

「ええええええええええええぇえ!?」

いや某体が小さくなった名探偵かよ。なんて1人でツッコミをいれていると隣から声がした。

「ん…どしたの、舞。」

「い、、マイキー!!??!」

私が驚くのもそのはず。だってさっきまで私が考えていた大好きな作品、東京リベンジャーズのキャラクター・無敵のマイキーこと佐野万次郎が目が覚めると隣にいたのだから。

「ほんとどうしたン??マイキーなんて普段呼ばねぇじゃん」

「え、レイヤー様じゃないよね!?」

レイヤー兼レイヤーヲタクをしている私はまず再現度の高いコスプレイヤー様であることを疑った。

「誰それ。…宗教?入ってんの?俺聞いてねぇんだけど」

…が、違ったようだ。なら本物なのか…?いや、走馬灯というやつか?最後に大好きな作品をみせてやろう的な。

「え本物…?じゃあ妹いる?あと宗教じゃないわ。」

「妹いる。」


嘘をついているようには思えないし、私の今の状況からしても思えない。

転生、か。

察しのよい方の私は比較的(何と比べたのか分からないが)早くに状況が飲み込めた。

が、やはり疑問は残るので、

あぁ、今日発売だったいちごたいやき食べたかったなぁ。

なんて現実逃避をしはじめていたとき、ひとつ気になることがあった。

…なら、

「真一郎くんは、生きてる?」

本誌が辛すぎてよく助けてやりたい衝動で喚く限界ヲタクなのだが、よく真一郎くんさえ生きていれば闇堕ちしないのではと考えていたのだ。

まだ生きているのなら。

「ん?真一郎…生きてるケド。」

「そっか…よし!!!!」








「救済してやる!!!!」

そんな決意を胸に私と幼馴染という万次郎に私の立場的なものを聞いてみると急にどした、とは言われたが昔話かぁと納得して私に色々と話してくれた。

どうやら私は万次郎の幼馴染で、ひとつ年下の1991年生まれ。千尋ちゃん、エマちゃん、日向ちゃん達と同い歳だね。

それで、最近は三途さんと場地さんともよく絡んでいるらしい。三途さんとは仲がいいという感じではないようなのだが。それと、口元の傷はもう出来ているみたい。ということは万次郎にはもう黒い衝動があるのか。

とりあえず万次郎の黒い衝動は後に回して、まずは真一郎を守ろう。












そんなこんなで始まったわたしの救済……

といっても、まだ何もしていないし、私が何をやればいいのかも分からない。

時系列が曖昧なんだよなぁ…赤音さんも助けたいし。

そういえばこの世界での私は前世と同じ宥羅義 舞という名前で、容姿も前世とあまり変わっていない。変わったというところはまつ毛の量がかなり増えたところ。この世界だとやっぱりまつ毛はふっさふさじゃないと許されないんですかね、三途くんとかまつ毛だけで羽ばたけそうだもん。

それと、自慢みたいになるが、前世から私は美人、可愛い、とよく褒められる容姿であった。二重にぱっちりとした目に薄くM字になっている唇、小さく高く鼻筋も通っている鼻。

この容姿にしてくれた両親には前世から本当に感謝している。

そんな感じで特に私は変わった所は無かったので自語りはここで終わりにして。

まずはどう行動したらいいのだろうか…と悩んだところ、まずはあのクズ武臣から春千夜くんと千尋ちゃんを守ろうという結論に至った。

よし、これから頑張ろう。

転生少女は救済していく

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