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夢愛されの灰夢
夢の師匠がGです
『私はいつか眠ると思うけど怒らないで下さい。』
…。彼女は自身の師匠にこの手紙を預けたそう
まだ2桁になってまもない師匠に。
その師匠…Gからこれ。と送られた時はなんだろうとおもった
ただGの雰囲気的にもこれは一人で見るべきだなと思って、とりあえず受け取ったあとメンケアをした
それぐらいに彼女は泣いていたから。
…Gが泣きやみすやすや寝落ちしたところで、親御さんに連絡後僕はその手紙を読んだ
何ともあの子らし遺書で、優しい(残酷と読む)手紙だ
「…。最初に怒らないでと書くなら。眠る事を考えないで欲しいな、夢」
夢は年を明ける前にスパイをやめて、数年だけ世界旅行がてら趣味を仕事にと楽しんだあとに旅立つ予定だったそう。
「……この子はどれぐらいの人に愛されてるか分かってないんだろうなぁ」
あの子は出会った当時からにこにこしてて可愛らしい子だった
だけどその奥には自己肯定感がすごく低い所があって、それが見え隠れしていた
「もっと自己肯定感を育ててあげるべきだったかなぁ…」
あの子は約束を守ってくれるとおもって師匠に早く渡したそうだけど、それが仇となったね夢
僕も君の師匠のGも、君を逃がすつもりも離すつもりもないよ
君がしたいという趣味はいくらでもさせてあげる。
僕の権力を使えばそれぐらい容易に出来るからね
でも君はそういうのが人一番嫌いな子だ。
だから僕は、君が安心して暮らせるように。愛を感じるように…囲ってあげる
セキュリティー面はGに担当してもらうから、君の視界に耳にも…何一つ入らないよ。
他人からの悪意なんて。
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君は知らないんだろうなぁ。凶一郎もあの龍さんも君を気にかけている
凶一郎に関しては最凶である自分を下心などなく普通の一人の人間として、接してくれた事に妹弟に良くしてる事で気に入ってる感じだけどね
龍さんは、過去を背負うものとして何かわかるのかな?
まぁあの人は分からないところが多いからね苦笑
…、……。
君は、君に憧れてスパイになって同じ分野になった子達がいる事を知らないでしょ?
その子達が今も君を敬仰して日々頑張っていることしらないの、すごく勿体ないと思うんだ
だからね、僕はその子らの想いの手紙(ラブレターと読む)を用意して飾るつもりだ
君がいつもどれだけ愛されて慕われてるか教える為に
「灰、四怨から聞いたぞ。何かうちでやることは無いか?」
「!!凶一郎、勿論あるよ。してくれる?」
「あぁ、勿論だ灰。」
話し合って、Gもリモートでだけど呼んで話し合った結果決まった
「夢を油断させるために今は準備するだけに留めよう」
「あぁ。その間に俺達でどれだけ愛されているかを教えてやろう」
「その情報が入らないように俺様が遮断しておくぜ」
「うん、お願いね2人とも」
「おう/あぁ」
「それじゃあ俺は夢の位置を常に把握するアプリを四怨に作ってもらって監視しておく」
「頼んだよ凶一郎」
数ヶ月後その作戦は終盤になり、遂に達成した
あの子だけを囲う為の箱庭。おうち。
友達に親友に僕達。全てが揃った状態で、夢は僕達以外とは出れないようにした
「夢、これは君のファンの子達からの手紙だよ」
これも壁に…夢の視界に入る位置に貼っている
君が愛されてないなんて感じる必要はどこにもないんだよ、ゆめ