白蜘蛛美術館

…!

末香達に緊張感が走る。

【貴方達がココから出られる希望など無いのですよ】

ミューエがそう言いパソコンを開く。

【お願いね、ミューエ。期待しているわ】

【…ありがとうございます、お姉様。お任せ下さい】

【お姉…様…?】

嘘でしょ…。姉妹なの？でも仲は良く無さそう…。って事はAIに”私の姉”をしてどこの姉妹もそんなものなんだと思おうと思ったって事…?いや、そんな訳ないわ、落ち着くのよ末香。こんなのただの考察なんだから…

【ワタシガイシヲドケタソノシュンカンニミンナニゲテッ！】

【駄目よ、貴方も…来なさい】

【ゴメンネ、ワタシハココノヒトタチニアヤツラレテルカラ…ムリナンダ】

石をAIが退けた。

【おい！末香！早く行くぞ！】

【そうだよ！AIは可哀想だけど…】

末香は他の囚われた者に引っ張られ出て行く。

【あらら…逃げられちゃったわね】

【そうですね、捕まえに行きますか？】

【その必要はないよ、ミューエ、外の世界に行っても自由は無い、私を見た者達は皆…】

【そうでしたね悪魔様。悪魔様を見たものは皆…1ヶ月以内に呪われてココにまた来てしまうようになっていますからね】

【さすが悪魔様！…あの子達は壊れるまで一生ココに来るのね】

シナがふふっと笑い、言う。

さぁ、また1ヶ月後。ココで会いましょう♪皆様♡

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