有難いことに2回目のリクエストです!
今回もまちこ受け!
リクエスト提供して頂けたら助かります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
💚👀
(はぁ…♡好きだなぁ。)
そう思いながらせんせーが映るモニターに目をやる 。
私はせんせーが好き。
せんせーの事ならなんでも知りたい。
仕事にでる時間。食事をする時間。 お風呂に入る時間。食べている物。新しく買ったもの。よく聞く音楽。
全部、全部。何から何まで彼の事を知りたい。
9ヶ月前だろうか。
この欲が行動に出てしまい、隣に住むせんせーの家に盗撮用のカメラを仕掛けてしまった。
ダメだと分かっているけど。不器用なんだ。
しょうがない。
自分を抑えることができないんだもん。
好きになった理由なんて単純。
ただ、優しくされたから。
彼が隣に越してきたのは2年ほど前。
最初はよく顔を合わせる人だなぁ。としか思っていなかった。
けれど、私が仕事でありえないミスを連発した時にいつも相談に乗ってくれたのがせんせーだった。
カフェとか家で話すんじゃない。
たまたま。
何気ない気持ちで出たベランダで声をかけてくれた。それが始まり。
それはもう、真摯に、優しく話を聞いてくれるもんだから自然と惹かれていった。
きっと、、彼の優しさに甘えてしまったんだろうな。
そんなことを考えながらボーッとモニターを眺める。
「え?」
(今…目が合った…?)
今。カメラ越しにこっちを見て笑っているせんせーが見えた。
…気がする。
どうしよう。バレていたら。
距離置かれちゃうかも。もう、話せなくなる?
会えなく、なるかも。
思いすぎかもしれない。
一瞬だったけど悪いことしてるっていう自覚があるから、大丈夫なんて言えない。
そんな不安が私を煽る。
それから4日。
せんせーへの気持ちは変わったわけでないけど。
バレてるかもしれないと思うと怖くて、
一度もモニターを見れていない。
せんせーとも鉢合わせないように仕事に出る時間もずらした。
それなのに…
「あっ!お隣さん、お久しぶりです」
、、最悪だ…。朝のゴミ捨て場。
鉢合わせてしまった。
ここで会うなんて思ってもいなかった。
私は挨拶を返す。上手く笑えているだろうか。
早くこの場を去ろう。
そう思ったのに。
「あの、ところで…」
話を続けるつもりだ。
不穏な空気が漂う。怖い。怖いよ。
ストーカーのことを言われるかもしれない。
そう思って思わず口にした。
「ご、ごめんなさい…!!」
彼の顔を恐る恐る見てみると、身に覚えがないとでも言うような顔をしていた。
…間違えた。彼は知らなかったんだ。早とちりした。
慌てている私に彼が優しく声をかける。
「えっと…どうしたの?」
どうすればいい?誤魔化す?逃げちゃう?
そんな思いが第1に頭によぎったけど。
…ダメなことをしたのは私。曇りのない瞳をみたら、これ以上。彼を騙すことなんてできなくて。
「私。あなたのストーカーなんです。」
と、彼に告げた。
そして今。
私はせんせーの家にいる。
マ・ジ・で、侵入なんかじゃない。
だって、彼は私の目の前に座っているんだもん。
あの後、カメラの回収とストーカー行為について説明するのに彼の家に招かれた。
私は渋々、今までやってきた事について話す。
せんせーの顔なんて見れない。
怒っているかな。嫌われちゃったかも。軽蔑してるよね。
…大好きなのに。
きっと。もう、せんせーとの甘い恋なんて叶わない。
全てを説明し、せんせーの返事を待つ。
、、聞きたくないなぁ。
「まず、説明ありがとう。 」
彼は優しい口調で話を続ける。
「愛の形は人それぞれだから。仕方ないよ。
きっとまちこさんも辛かったでしょ?
だから責めたりなんてしないよ。
これからも隣人として仲良くしていきましょう」
─なんで。なんでそんなに貴方は優しいの。
罪悪感と背徳感でどうにかなってしまいそうになる。
困ったように笑う彼はパッと表情を切り替えて、
「そんなに話して喉乾きましたよね。 」
と言って立ち上がった。
それはもう緊張したものだから喉が砂漠みたいで、水を欲している。
私は申し訳なさそうにお願いした。
姿が見えなくなる間際。
「あっ、あそこの部屋は見ないでくださいね。
絶対に。」
と言って彼は台所に向かった。
彼の姿は見えない。
ダメ。ダメだよまちこ。今話したばかりでしょ。
頭はそう言っているのに体が動いてしまう。
あぁ。やっぱり自分の本質には抗えなくて。
ダメだと言われた部屋の扉に手をかけてしまう。
「な、なにこれっ…!」
私は両手で口元を覆った。
そこには私の部屋が映ったモニター。
壁には私の写真が一面貼り付けられている。
貼られている写真に目を通す。
仕事に向かうところ。友達と電話しているところ。着替えているところまで。
あれ…この写真…。
この時ってせんせーの事知ってたっけ、、、
『あははっ』
笑い声が聞こえて私はバッと振り返る。
「まちこちゃん。全然反省なんてしとらんやんか笑」
「まぁ笑。分かってたけど。」
せんせーが口を開く。
いつものせんせーより声はいくつか低く、あの優しい笑顔をできるような人には見えない。
こんな、、こんなせんせー知らない。
「な、なんで…」
「なんでって、、これが俺の愛の形やもん。」
そう言って笑うせんせーに恐怖を覚える。
血の気が引いて体が小刻みに揺れているのが自分でも分かるくらい。
「どうしたん…、?なんでそんなに怯えてるん?
俺が怖い?
…そりゃ、怖いよな。異常やもんな。」
そう言っているせんせーは悲しそうで。
自分もこんなことしている手前、せんせーに言い返すことなんてできない。
ここはお互い和解して解決しよう。
と、思ったのも瞬きをしただけの間。
奇妙な笑みを浮かべてせんせーは言う。
「でも、許してくれるよな?」
「だって、俺は許したもんな。」
💙👀
俺はまちこが好き。
2年ほど前だろうか。
仕事での嫌がらせに耐えきれなくなった俺は深めの川が流れる橋の上に突っ立っていた。
激しく流れる川を見つめていたら嫌でも考えてしまう。
(落ちたら死ぬのかな…。
俺が死んでも誰も悲しまないだろうな。)
そう思いながら、橋の塀に足をかける。
全然死ぬ気は無かったけど。
「危ないっ!」
そう聞こえた直後、何者かに服を引っ張られる。
それが彼女だった。
「大丈夫ですか!?」
彼女は必死な顔をして俺の顔を覗く。
それだけ。たったそれだけだったけど。
疲れ切っていた俺は彼女の必死な顔と、優しい声に落とされてしまった。
俺も生きてていいんだと思って。
その後、中身のある言葉は交わさず、『これ!タクシー代!』と言ってお金を置いて彼女は行ってしまった。
なんて、なんて優しい人なんだろう。
彼女の事を知りたい。
彼女が欲しい。
喉から手が出るほどに。
それから俺は彼女のことを調べて、調べて。
調べ尽くした。
住んでいることろ。好きなタイプ。性格。人間関係。など、
まちこの事なら俺が1番知っている。
と言っていいくらいに。
それから1年。
俺はまちこが住んでいるマンションの隣にひっこした。
彼女を人目見た瞬間。攫ってしまおうかと思った。今すぐ俺のものにしたかったから。
…だけど、流石の俺にも情はある。
それでは彼女があまりにも不憫だと思って我慢してやった。
我慢したんだから、彼女を監視することぐらい許されるだろう。
そう思って俺は彼女の家の合鍵を作り、カメラを仕掛けた。
モニター越しの彼女を眺める。
隣に住んでいるのに、彼女の存在が遠くて遠くて。
─どうしたら彼女も俺を望んでくれるのだろう。
そうや、彼女自身もおかしくなるぐらいに
好きになってもらえばええんや。
そのために俺は自分を殺した。
彼女に好きになってもらうために、俺は
優しい人を演じる。
慣れない笑顔を練習して、言葉遣いも改めて。
全部。全部、彼女のため。
あとは接点をつくるだけ。
ならば、
俺と同じ状況にしてしまえばいい。
可哀想だとは思う。けれど迷いはなかった。
俺は何度もまちこの家に入って
会社の資料をとったり、まちこが担当する電話にクレームをいれたり。
そうやって徐々に彼女を弱らしていく。
あとは弱った心に漬け込むだけ。
あと、もう少し。
ベランダに出た彼女を追い、俺も窓を開ける。
そして落ち込んでいる彼女に声をかけた。
「大丈夫ですか?」
まちこを抱いて3時間くらいだろうか。
「ぅ゛あ゛♡もぅ…たすけっ、、んぁっ♡♡」
もう彼女は抵抗する力なんて無く、やめて欲しいと言わんばかりに俺にすがる。
「助けてなんて心外やなぁ。
お互いストーカーするぐらいに愛し合ってるのに」
「も゛っも゛う…しなっいっ♡♡からっ♡」
…はぁ。分かってへんのかな。
もう逃げられないこと。
「まちこちゃん。そんなに言われたら俺だって傷つくわ。」
そう言って腰の動きを止め、彼女の奥に自分のものをグリグリと押し付ける。
俺の形をつけてしまえば彼女は他のものでは満足できなくなるだろう。
「ふっ、ふぅ♡うっ♡」
彼女は唇を噛んで悔しそうに、物欲しそうに、俺を見つめる。
あぁ。やっぱし彼女が好き。
強がりなところも。不器用なところも。面倒臭がりなところも。
一生、一緒にいてあげるから。
だから、
自分がやった事の後悔を知って。
それと向き合って。
俺が与える快楽を知って。
俺を満足させて。
俺の愛を知って。
もっと。もっと俺を求めて。
そうして、ただただ、強く、深く。
俺に溺れてしまえばいい。
❤150➝📖✏️