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初!センシティブ無しです!
ちょっと手抜き
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💚👀
「せんせー、食べて。」
そう言って自由のきかないせんせーの口に食べ物を運ぶ。
本当にごめんなさい。
…どうして。
どうしてこんな事になってしまったんだっけ。
それは2週間くらい前。
私はストーカー被害の相談に乗って欲しいと、彼を家に招いた。
本気で心配してくれてるんだと勘違いをしてしまうくらい走ってきてくれて。
私は笑いながら、息を切らしている彼に飲み物を持っていく。
何も疑わずに渡したお茶を飲む彼。
信頼してくれていると思うと胸がキュッとしまった。
だって、それには睡眠薬がはいっているから。
人形のような顔で眠るせんせーを私の寝室まで引きづり、ベッドの隅と彼の右手首に手錠をかける。
カチャッという手錠の音が部屋に響いて、
私はいけない事をしてしまったというのを分からされる。
彼を恨んでいる。
そんな理由でこんな事をしたんじゃない。
…きっと、彼を愛してしまったから。
最近の彼の行動に 耐えられなくなってしまったの。
こんなの気にするような関係でない。
知ってるけど、
せんせーが不特定多数の女の人と遊んでるのが本当に嫌で。
ビジネスだって理解してるけど
しろまちで視聴者を踊らしてるのに、裏では話しかけてもそっけなかったりさ。
勝手に
私の事嫌いなの?
なんて思って。
ストーカー被害にあっているとか。嘘ついて。
こんな自分勝手な想いで彼を監禁してしまった。
ダメなこと。そんなの分かってるよ。
分かってるから罪悪感で狂ってしまいそう。
それでも、こんな私にしたせんせーが悪い、と自分を正当化して普通を保つ。
─でも、もう限界。
私に『助けて』と縋るせんせー。
私に。嘘でもいいの。『好き』と言ってくれるせんせー。
私に恐怖からでもいいから、尽くしてくれるせんせー。
私の思い通りに動いてくれる人形のようなせんせー
が、見たかった。
実際は怯えてもいなくて。
最初こそ驚いていたものの、
2日目以降、使える左手で連絡ができないようにしたスマホを眺めているだけだった。
ここまでしても私の心は晴れない。
『お前なんかに興味なんてない。』と言われているようで。
辛くて。辛くて仕方がない。
今日の夜。
寝ている彼に手錠の鍵を握らせ呟いた。
「私を解放して欲しい。」
彼からしたら私はヤバい奴だろうな。
ビジネスと割り切っていた女から、
応えもできない好意を寄せられて。
プライベートの話なのに勝手に嫉妬されて。
善意で相談を乗りに行ったはずなのに監禁されて。
おまけに、『解放して』って…笑
意味が分からないだろうな。
「本当にごめんなさい。」
今日の夜はいつもより寒くて、枕が濡れてしまって。
眠ることなんて出来なかった。
💙👀
「本当にごめんなさい」
なんで、謝るんやろ。
こんなに思い通りに動いてくれているのに。
─俺はまちこの事が好きだった。
だから、彼女が俺に好意を持っていると耳にした時は本当に嬉しかった。
今すぐにでも告白して、
俺のものだとみんなに知ってもらおうと思っていた。
けど、俺は他人より愛が重いらしいから。
今までの彼女には『気味が悪い』と言われ、振られ続けた。
こんな事をまちこに言われたら?
立ち直れるわけが無い。
俺とまちこの幸せのために。
彼女の愛も歪ませてしまえばいいと考えた。
まずは彼女から俺への愛を深くするために。
甘ったるいくらいの愛を、気づかれない程度に押し付ける。
毎回毎回ほほをピンク色に赤らめる彼女。
それはもう、可愛かったけど。
素っ気なくしてからの 俺を見る、彼女の不安そうな顔が最高に可愛かった。
隣のベッドですすり泣くまちこ。
彼女は一線を超えてしまった。
きっともう普通の恋愛はできないだろう。
大丈夫。君を不安にさせた分、いらないくらいの愛をあげるから。
俺の手のひらで転がされてればいいよ。
操り人形のように。
❤200➝📖✏️