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番外編17『主様が可愛くてしんどい』〜お洋服お披露目大会〜中編
あれから数日後。執事達はそれぞれデザインを考え、衣装担当の2人に渡した。
『ふむふむ。なるほどね。了解。』
『皆さん素敵なデザインばかりですね!』
『よし、そしたらまずは生地から揃えようか。買い出しに行くよ。』
『はい!』
このとき全国の主様こう思わなかった?
お金の方は大丈夫?って。甘いよ。
夢小説の中にお金の上限なんて存在しないんだよ( ◜ω◝ )
そして、衣装担当の腕が光る――。
『『٩(๑ᵒ̴̶̷͈̀ ᗜ ᵒ̴̶̷͈́)و ̑̑ ✧ウォォオォ』』
『楽しそうですね。』
『あぁ。2人とも目が輝いてるよ。』
数日後。
ドレスルームに主とムーちゃん、執事達が集まる。
『では、まず、1階執事がデザインした服です。』
『主様着れたかな?』
『う、うん。』
『カーテン開けるよ。』
シャッ
『どう…かな?』
『思った通りです…。可愛いです!』
『あぁ。頭のもふもふが強調されてて可愛いな。』
『じゃあこの服について詳しく説明しますね!』
『待てロノ、俺が説明する。』
『はぁ?お前はこのもふもふだけだろ!』
『では私から説明しますね。』
『主様には可愛いのが似合うと思って頭に綿の帽子をつけました。もふもふ感を演出するためにできるだけふわふわさせています。そしてそのトップスは私の燕尾服をイメージして黒と白にしました。』
『ちなみに俺はヘアピンを目玉焼きにしたんですよ!俺と言えば調理係ですから!』
『もふもふは俺が考えた。いつでもモフれるようにな。』
『スカートは大人かわいいをイメージしたロングスカートです。ヘアスタイルはサイドポニーテールで大人っぽい印象にしました。』
『可愛い…。確かにもふもふしててかわいいし、黒と白のトップスも洒落てていいし、メダルのヘアピンも可愛いね。』
『ふふ、今度これでお出かけしましょうね。』
『我ながらいいのが出来たね。デザイン通りだね。』
『はい!流石ゼパルさんです!』
『次は俺たちの作品です。』
『っ、ねぇ、アモン、これほんとにつけなきゃダメ?』
『だめっすよ、それ含めてデザインなんすから。』
『っ…。』
シャッ
『似合ってるぞ、主様。』
『可愛いですよ。』
『俺達は主様の可愛さを全面的に出せるように犬の形をしたヘアピンを付けて、スカートは黒のミニスカでバラの刺繍をつけたっす。』
『上は白の半袖のキャミソールに青の薄い羽織を着てもらった。涼しげでクールビューティなコーディネートにした。』
『そして、サングラスを頭に着けて海に居そうな女性にしました。』
『ギャップ萌えってこのことを言うんだな。』
『クールビューティな主様に犬のヘアピン…可愛すぎるっす!』
『まぁ、可愛いけど…。少し恥ずかしい///』
『ふふ、次は私達ですね。』
『主様の世界の服をイメージしました。』
『きっと気に入りますよ!』
シャッ
『おぉ…ストリート系だね。』
『上は緑のトレーナーに真ん中に赤と黒の刺繍を施しました。』
『下はダメージジーンズにしました、所々破れかが感じが主様の世界ではオシャレなんですよね!』
『こういうの結構すきかも。』
『それで、頭にはかえるの着ぐるみの帽子をかぶせました!遊び心を重視してこのデザインにしました!』
『ラムリらしいね…でも可愛いかも。』
『ヘアスタイルもお団子にして元気系をイメージしました。いかがですか?』
『うん、可愛いよ。』
『ダメージジーンズだけ少し難しかったね。フルーレ君。』
『はい。出来たのを更にダメージを受けてそれが味になるなんてすごいですね…。』
『ふふ、では次は私たち地下の執事ですね。』
『私達は案を出しただけで作ったのは2人だからあんまり自慢できないが…。』
『そんなことないですよ!2人もちゃんと案を出してくれたじゃないですか!』
『それだけで充分いいのが出来ましたよ。』
シャッ
『文学系…?』
『思った通りです。主様にはメガネが似合うので、丸メガネと言えば文学なので、三つ編みにして小説を持たせて、水色の涼し気なワンピースで公園の木陰で本を読んでるような感じにしました。』
『ふふ、可愛い。主様。』
『す、ストレートに言われると照れる…。』
『眼鏡をかけた主様新鮮で可愛らしいですね。』
『あぁ。幼さを感じさせるね。』
『ラトもミヤジも…///』
『次は私達のデザインをお見せしますね。』
『別邸組はどんなのにしたんだろうな。』
『ハナマルさんとユーハンさんは東の大地出身者ですからきっと古風なものになってますよ。』
『ふふ、ご名答ですよ。皆さん。』
シャッ
『浴衣なんて久しぶりに着たかも!』
『主様にはお淑やかな学校が似合います。というわけで赤を基調とした浴衣にしました。』
『赤が主な色で緑と橙は赤をより綺麗にするために入れたぞ。』
『赤よりよく見せるために入れました!ここの下のところに緑と橙の線が交互に入ってます。』
『なるほど…お祭りコーデだね。』
『主様。今度こちらで私とお祭りデートしましょうね♪』
『ゆ、ユーハン…っ。』
『抜けがけ禁止です!』
『そーだぞーユーハン。俺も着いてくからな。』
『そして、最後別邸2階ですね。』
『っ、これ、ほんとに2人が考えたの…?』
『2人と言うよりは…主にシロかな。』
『っ、恥ずかしい…』
『なんだよ、どんな恥ずかしいのを考えたんだ?見せろよ、主様。』
ボスキはカーテンを引っ張る。
『!!』
シャッ
『っ…///』
そこにいたのは白いワンピースを身につけ、頭には白と水色のレースのヴェールを被った主様がいた。
『…っ。だから恥ずかしいって言ったのに。』
『ウエディングドレスみてぇ…。』
『や、やっぱりそう見えるよね…っ。』
『シロ、どうしてこれにしたんだっけ?( ˶ ᷇ 𖥦 ᷆ ˵ )』
『はぁ…お前には伝えただろ。こやつには…純真無垢な白が似合うからだ。穢れなきシロ。この綺麗な白い肌が…汚れるのを見たくないからこの色にした。それだけだ。』
ドキンっ!
シロのその言葉に思わず胸が高鳴る。
『っ…。シロ…///』
『ふっ。思った通りだな。お前には白が似合う。』
(違う意味にしか聞こえない…。)※執事一同そう思った。
『よし、これで1着は着てもらったので2着目ですね。主様2着目をお願いします。』
『う、うん。』
(2着目…。まさかこんなことになるなんて…っ。)
次回2着目お披露目!!どんなのだと思う?想像して楽しみにしててね( ˊᵕˋ )💭
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