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番外編17『主様が可愛くてしんどい』〜お洋服お披露目大会〜後編
『主様、着れましたか?』
『う、うん、あの、これ…っ。』
私は意を決してカーテンを開ける。
1階組 2着目
『メイド服なんてどこで知ったのよ…っ!』
1階組の指定したのはメイド服クラシカルver.
『主様に1度着てもらいたかったんです!やっぱりすごく似合いますね!』
『あぁ。メイド姿の主様も新鮮でいいな。』
『あ、主様。このセリフをお願いします。』
ベリアンから紙を渡される。
『ん?これは?』
『お帰りなさいませ、ご主人様。』
と、書かれた紙を渡された。
『なっ!!』
(こんなの言えるわけ…っ。)
(´。✪ω✪。 ` )
『目が輝いてる…。あーもう!分かったよ…』
『お、お帰りなさい…ませ。ご主人様…』
『可愛らしい…。』
『うちの専属メイドになるか?主様?』
『ボスキのバカ!!』
2階組 2着目
『主様、着れたっすかー?』
『ま、待って、まだ…!』
『嘘っすね。開けるっすよ!』
『あ、ダメ…!』
シャッ!
『っ…///』
2階組の指定したのはメイド服ミニスカver.
プラス猫耳メイド
『なんで2階組もメイド服なの……っ。』
『ミニスカはアモンが選んだ。猫耳は俺だな。』
『やっぱり…っ!』
『はい、主様。このセリフをお願いするっす。』
『またか…。』
アモンから紙を受け取る。
『お帰りなさいにゃん…寂しかったにゃん。沢山構ってにゃん…』
(また恥ずかしいセリフを…っっ。)
(あーたまらないっすね。主様の照れた顔。)
(あぁ。執事がこんな邪なこと考えるのはあれだが、なんか、エロいな。)
※煩悩まみれの執事
『これ言わなきゃいけないのか…。ごほんっ。』
『お、おかえりなさいにゃん。寂しかった…にゃん。沢山構ってにゃん…』
Σ(°꒫°*=͟͟͞)➳♡ズキュン
がしっ!
ボスキとアモンが私の腕を引く。
『『今日から俺達の専属メイドになってくださいっす。\なってくれ。』』
『お前ら止まれー!』
『そ、そうだよふたりとも、2人だけずるいよ!』
『フェネス、違うぞこいつらと同類になるな。止まれ。』
『あぁ?お前が1番むっつりなのに何言ってんだ。』
『なっ!そ、そんなわけ…っ。』
3階組 2着目
『……みんなこれ合わせたでしょ。』
『いやぁ、そんなまさか。偶然ですよ。』
(そんな訳ない!3着目もメイド服なんて合わせてるでしょ!もしかしたら残りの3着も…いや、そんなことあるはずない。)
※いえ、あります。
『しかもこれ…面積が…。』
『あけてもいいですか?』
『う、うん…。』
シャッ
『…っ。』
3階組が指定したのはメイド服セクシーver.
『おい、これはお前の案だろう。』
『いや〜バレた?』
『お前って奴は…っ。』
『これ胸元も見えるしスカート短いし恥ずかしい…っ。』
『主様の華奢な体型を活かすためにはこれしか…』
『僕は可愛いと思います!』
(3階のみんなに服を作らせたらダメだ。全員主様のことを掻き乱すから。)
『も、もう着替える!』
『あ、待ってください、このセリフだけ…』
(なんでメイド服着た時だけセリフがあるの…。)
私はルカスから紙を受け取る。
『お仕事お疲れ様。ご飯にする?お風呂にする?それとも……私?』
(……メイドのセリフじゃないんだけど。)
『主様、お願いします。』
『う…っ。』
(はぁ…仕方ないな…。)
『お仕事お疲れ様。…ご飯にする?お風呂にする?それとも…私?』
『感服しました…主様に言っていただけるなんて…っ!』
『断然主様です!!』
『もちろん私も〜♪』
『若い2人に混じって調子に乗るな。後で覚えておけルカス。』
地下組 2着目
『安心してね。主様。メイド服だけど、普通のメイド服だから。』
(メイド服なのは確定なのね。)
『でもミヤジ達が考えたのだから安心だね。』
『着れたかな、主様。』
『うん。』
『そしたら開けるね。』
シャッ
『僕たちが作ったのはメイド服のクラシカルメイド。メガネをかけて三つ編みをして真面目なメイドをイメージしたよ。』
『似合うかな……?』
(流石ゼパルさん……。というか地下組健全。)
『そしたら最後にこのセリフをお願いします。主様。』
私はラトから紙を貰う。
『えっと、なになに…。』
『本日もお仕事お疲れ様でございます。これから先無理するのはダメですからね。私に甘える時間ですよ。』
『健全だねミヤジ。もっと攻めても…』
『黙れ。』
(これなら全然恥ずかしくないかも。)
『本日もお疲れ様でございます。これから先無理するのはダメですからね。私に甘える時間ですよ。』
『ほぉ…これはこれで…』
『控えめなのが逆に…あ、もしかしてこれを狙ったの?ミヤジ』
『黙れ。』
別邸組 2着目
『ご安心くださいね。主様。テディさんと私で考えた案ですから。ハナマルさんのような低俗な考えが詰まったメイド服ではありませんから。』
(もうメイド服って言ってる。)
『ユーハンちゃん辛辣…。』
『切れましたか?主様。』
『うん、でも帯が上手く…』
『帯…?あ、もしかして、別邸組が考えたメイド服って…』
『うん、結べた。開けていいよ。』
シャッ
『和のメイド服…!』
『主様には和のテイストを取り入れたかったので和のメイド服にしました。』
『ユーハンさんが和服にしようって提案したんです!すごく似合ってますよ!』
『たしかにこれ可愛いかも…。』
『ふふ、お気に召したようで良かったです。』
『そしたら主様。セリフを言ってもらおうか。』
私はハナマルから紙を受け取る。
『ご主人様大好きです。』
『っ!これ、ハナマルが考えたの…っ!?』
『あぁ。俺はセリフを考えた。2人にはメイド服を任せてな。』
『っ…。ユーハン、ハナマルを止め…』
『すみません、主様。主様に着せる服が色っぽくなるより、セリフの方がまだ損傷が少ないかと判断した結果なのです…』
ユーハンは苦虫を噛み締めているような顔で
耐え忍んでいた。
『あ、そ、そうなんだ…』
(でも短いから助かるっちゃ助かるけど台詞が恥ずかしいかも。)
『ご主人様…大好きです…///』
『あ〜そこで照れたら余計に信ぴょう性が増すな。』
『恥ずかしいに決まってるでしょ…///』
別邸2階組 2着目
『主様。これが俺達の考えたメイド服だよ。』
『これを、2人が…。』
『ふん、渓谷の民にかかればデザインを描くなど容易い。』
『主様、着れたかな?』
『う、うん。』
シャッ
『俺たちが考えたのは白の猫耳をつけて全体的には黒と白で統一したメイド服だよ。』
『これがメイド服の代表だ。それで猫耳はベレンの案だ。』
『ふふ、俺とお揃いだね♪』
『っ…。』
『気に入ったか?』
『うん、凄く可愛い。』
『そしたらこれ、お願いできるかな?』
主様に紙を渡す。
『私をご主人様の特別にして下さい』
『これが最後のセリフだよ。主様。』
『…もう、仕方ないね。』
『私を…ご主人様の特別にして下さい。』
『……ふふっ。もう既に特別だよ。』
『ベレン…。』
『よし、これで各階の服は終わったから次はさっき決めたペアでデザイン画を考えてね。』
『次はまともなのにしてね……。』
次回
後編2へ続く⬇️
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