単独任務
任務当日の前日の夜。
レイナは玄関の前で、大きめのバックとキャリーケースを持って手元のスマホを覗き込んでいた。
スマホには潜入先の屋敷がある町の名前が書かれている。
その町は、レイナの家から新幹線に乗ってもその日中につけないほどの距離にあった。
「まじか…」
住所は調べた時からわかっていたし、依頼主にも教えられていた。だが、実際に今から行くとなると気が重い。
グダグダしていても新幹線の時間に遅れてしまう為、さっさと住んでいるアパートを出る。
駅は徒歩数分くらいの距離にあるため歩いて向かい、新幹線に乗り込む。荷物が多いから事前に指定し座席に座る。
「ふぅ、」
初めて乗るので、かなり緊張していたレイナは、指定席に乗ると肩の力を抜いた。
乗り込んで暫くすると、新幹線が動き出す。
夕食や風呂等はもう家で済ましきているため、やることがなく、ふと窓の外を見た。
「うわぁ…」
窓の外の景色が次々と後ろに流れているのを見て、思わず声が出る。
そのまま景色を眺めていうちに、レイナはいつしか眠りに吸い込まれていった。
次に目を覚ますと、もう空は明るくなっていた。
「寝てたのか…」
スマホで現在位置を確認すると、目的地まであと数十分という所だ。時間も微妙なので、朝食は着いてから、近くで適当に食べることにしてまたレイナは窓の外を見る。
場所が違うのもあるだろうが、昼間に見る景色は夜とは雰囲気が180度違って見えた。そのまま飽きることなく、窓の外を見ているうちに、新幹線が目的地に着いた。
荷物を持ち新幹線から降りる。
潜入先の屋敷がある町まではバスで行く必要があるため、バスバスがあとどれ位で来るかを見る。結構時間があったため、もうここで朝食を済ませてしまうことにした。
近くのコンビニで朝食にパンとコーヒーを買って、近くの公園で食べる。
食事が終わって時間を見ると、バスがもうすぐ着く頃だった。
バス停でバスに乗りこんで暫くすると、バスが目的地についた。レイナはバスを降りると、そのまま屋敷へは行かず、近くにあった公衆トイレに入る。
このままの姿で行くと、失敗してバレた際が大変なので、公衆トイレに誰もいないことを確認すると、レイナは変装をした。
髪は魔法で色を変え、目にはカラーコンタクトを入れる。髪型も少し変えて作り笑顔をすると、目の前には別人がいた。
〖変装前〗
〖変装後〗
変装が終わると公衆トイレから出て、目的の屋敷へ向かう。
屋敷は想像していたよりもずっと大きく、レイナが人間界にいた時働いていた場所と、同じくらいの大きさだった。
大きな門にインターホンが着いていたので押す。
少し待っていると、若い女性の声が聞こえた。
「どなたでしょうか?」
依頼主は男の人なので、依頼主を呼んでもらう。
「すみません。ハスネさんっていらっしゃいますか?」
ハスネとは依頼主のなまえだ。
「ハスネさんですか。少々お待ちください」
暫く待つと、屋敷からヒトが出てきた。
「私がハスネですけど…」
「何でも屋のものです」
レイナがそう言ってお辞儀すると、ハスネはすぐに、屋敷に案内してくれた。
ちょっとキリが悪いけど切らせていただきます。
変装前の画像が貼れてなかったので、貼って再投稿しましたm(_ _)m
関係ないですけど雑談ってチャットノベルの方がやりやすいですよね。
さよなら〜(ᐙ)/
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