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47 - 空回り_2

♥

50

2025年02月01日

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それでは、どうぞ!


次の日 昼休み 屋上 剣持視点

kg/ty〔[丸1日、遊び尽くしたい?]〕

fw『おん!朝から…次の日まで!』

ty[ほ、ほう…?]

不破先輩と気晴らしの散歩中に突然、会ってしまってから一夜明けた次の日

本当に唐突に会ってしまったため、気づかれてしまったかもしれないと焦っていたが…

これまた無茶なお願いをするほど、全くもって気づいていないそうだった((((

なんなら忘れてるまでもありそうなぐらい()

kg〔…それなら、他の人達を誘ったらどうですか?〕

hr「でも、この4人でなにかしたっと言ったら”昼ごはん一緒に食べた”、という事だけになっちゃいますし…」

fw『ハヤト先輩も将来のことやらなんやらでストレス溜まっとるやろ?最近、めっちゃボーっとしとるし』

あ、不破先輩にもバレるほどだったんだ()

ty[まぁ、僕は良いと思いますよ]

ty[晴くんの言ってた通り、この4人で遊んだことなんて無かったですし]

ty[それに、泊まり付きで遊びだなんて…今でしかできないですしね]

hr「刀也くん…!」

fw『ハヤト先輩は?』

kg〔私は……〕

kg〔…私も、良いと思います〕

kg〔ですが…それは、卒業式の後で良いですか?〕

fw『卒業式の…?』

kg〔はい、楽しみとして取っておきたいんです〕

kg〔そうした方が頑張れますからね……色々と…〕

ty[……じゃあ、4人で遊ぶのはハヤトさんが卒業した後にしよっか]

hr「それまで結構長いけど…確かに、その方がワクワクするね!」

fw『ん〜…あ!じゃ、それまでに仲を深めよってことでさ!』

kg/hr/ty〔「[…??]」〕











数時間後 甲斐田の部屋 甲斐田視点


✔︎︎︎︎1、友達を作る

2、その友達と一緒に一日中遊ぶ

✔︎︎︎︎3、体育祭に初めて出る

✔︎︎︎︎4、文化祭を楽しむ

✔︎︎︎︎5、お互いの好きなことを知る

✔︎︎︎︎6、誰かに病気のことを言えるようにしたい

7、大切だって思える人を作りたい

8、本気で好きだと思える人を作りたい

9、寿命が来てほしくない

10、___________


シャッ

hr「ふふっ、不破さんのおかげで、1つチェックが増えた…」

hr「これでいつか、全部にチェックが付けばいいのにな……なんて…」

hr「…そんな、上手くいかないか……」

hr「………」

あ〜あ…どうしよう……死にたくないな……

寿命なんて、来なくていい…来て欲しくない…ッ

それに、先生からは”伝えた寿命日から早めになるかもしれないし、遅めになるかもしれない”…って言われてた

出来ることなら、遅めに来て欲しいし…そのまま無くなってほしい

まぁ…そんなことなんてあるわけないけど……

hr「ッ僕…っ、僕゙…ッッ゙」

hr「っ…ッッ゙ぅ゙ッ゙……ポロポロッ」

hr「嫌゙ッ、ぃ゙や…ッッ、死に゙だぐ…な゙いの゙に゙ッッ…ポロポロッ」

hr「なぁ゙ッん゙で…ッッ!ポロポロッ」

…あ〜ぁ……ダメだ………

止まらなく………なっちゃった……

hr「…~~~ッ゙ッ゙!!ポロポロッ」











次の日 1年教室 剣持視点

ガラガラガラガラ

hr「__っあ…!おはよう!刀也くん」

ty[うん、おはよ……って、晴くん…?]

hr「え?どうしたの?」

ty[…いや、なんでも……]

hr「…??」

気のせい……だよね…?

……いや、あれは明らかに気のせいじゃない…

なら、なんで?もしかして昨日、なにかあった?

でも、昨日は晴くんの家まで一緒に帰ったし…遊ぶ予定があるとかも言ってなかったし……

もしかして…親となにかあった…??

ty[……っ]

…もし、そうなのだとしたら……僕がどうにかしてあげないと…

晴くんの気持ちが1番分かるのは、僕だけなんだから__

hr「刀也くん…?」

ty[ッぁ…な、なんでもないよ?]

hr「そう?ならいいけど…」

ty[……あ、そうだ晴くん、今日の放課後って…予定ある?]

hr「え…??」











数時間後 交差点

hr「いや〜…まさか刀也くんから、遊びのお誘いが来るとは……」

ty[なっ、なに?その言い方…]

hr「ははっwごめんごめんw」

ty[………]

勢いで誘ったのはいいけど……

なにをすれば良いのか分かんないッ!!!!

一応、都会に近いところに住んでるから、少しあるけばショッピングモールやらなんやらはあるけど…

さすがに、陰キャである僕にそんな、陽キャの集まりとなっているところに行く勇気など、あるはずが無い……

だからって、ずっと歩いてるまんまなのはアレだし…てか、どうやって聞き出せばいいのかも、まだ……

hr「………」

ty[………]

…あ゙〜、もう!タイミングとか分かんないし、聞くだけ聞いちゃえ!!

ty[晴くん!]

hr「ふぇっ!?と、刀也くん!?急にどうし…」

ty[晴くん…昨日とか、家でなにかあった?]

hr「へっ…?い、家で……??」

ty[うん…目の下に、泣いたあとのようなのが付いてたから……]

hr「えっ!?う、嘘…」

ty[…その反応、やっぱりなにかあったんだ]

hr「っあ…え、えと……」

ty[別に、全部言えっていうわけではないんだけど…]

ty[なにかあるのなら、言ってほしいな〜…って思って……]

hr「………」

…晴くん、考え込んじゃった……

もしかして、本当に迷惑だったかな…?

本当に言いづらいことで、触れてほしくないことだったりとか……

hr「……じゃあ、さ…」

ty[…!う、うん……]

hr「___________」

ty[……………ぇ………?]











数分後 甲斐田部屋 甲斐田視点

hr「………」




数分前

ty[僕のことはもう放っておいてッ!!!!]




hr「……っ」

まずったかな〜…いや、完全にやらかしたなぁ……あれは…

…刀也くんのあんな顔……初めて見たな……

あの感じだと、もう…会話もしてくれなさそうだなぁ…

hr「あ〜あ…本当に、死ぬまでに全部……出来るのかなぁ…?」

hr「…いや、もう…無理か……」

hr「ダメだなぁ……僕…」

hr「結局…なにもできず終いじゃんか……ッ」

……もぅ…いいや………

なにもかも………もう……………

ズギッ

hr「…ッッ?」

なんでだろう…?胸が……少し……

hr「…っッ゙!!あ゙ッ゙、がッ゙ッ゙…っ゙!!!」

バタッ











住宅街 加賀美視点

kg〔今日も塾…明日も塾……〕

kg〔塾、塾、塾、塾、塾…さすがにもう、うんざりですよ…〕

これが無かったらきっと、甲斐田さん達と丸一日遊ぶ約束も、すぐ叶っていたんだろうな…

やっと…友達らしいことが出来ると思ってたんだけどなぁ……

はぁ…これを、どうにかする事はできないのだろうk……

???『ッはぁ、はぁ、はぁ…っ』

kg〔…?あれは……〕

fw『__ッッ!ハヤト先輩!?』

kg〔不破さん…!どうしたんですか?こんな夜に部屋着で……〕

fw『すんまへんっ!今めちゃくちゃ、せいてんで!!』

kg〔えっ、?ちょ…!〕

fw『この事は後で話すんで〜ッ!!』

ダダダダダダ!!

kg〔あっ…!行ってしまった…〕

…本当に、どうしたんだろうか?あそこまで必死な不破さん、初めて見た……

もしかして…不破さんにとっては、そこまで大切なことだったのだろうか?

それか……

ty[…ッぇ……?]

kg〔あ、剣持さん…!〕

ty[っあ、あぁ…こんばんは、加賀美さん]

kg〔こんばんは、剣持さんは散歩ですか?〕

ty[うん、いつも散歩してる道とは違う道を選んでみたんだ]

kg〔なるほど、それでここに〕

ty[うん]

ty[あ、そういえば…加賀美さん、時間大丈夫?]

kg〔え…?〕

ty[あと24分で22時になるけど…]

kg〔えっ!?け、結構やばいですね…では、私はここで失礼します!〕

ty[うん、気をつけてね]

kg〔はい!〕

あぁもう、門限なんてものがなければ、もっと剣持さんと話せたのにな…

…あ〜ぁ……いっそのこと、私を縛るもの全てが無くなれば良いのに…なんてね











数分後 病院 個室 不破視点

ガラガラガラガラ

fw『はぁ゙ッ゙、はぁ゙ッ、はぁ゙っ…』

看護師《ふ、不破くん、大丈夫…?》

fw『はぁ゙ぁ゙…っ、大丈夫っす』

医者《突然来てもらってしまって、すまないね?不破くん》

fw『いえ、こんなこと、誰も予想出来なかったことですし…大丈夫です』

医者《そうか、ありがとな》

fw『……晴…』

寿命日まで、全然まだまだあるのに…なんで……

医者《…不破くんが来る前に、簡単な診察は終わらせといたんだけれど》

医者《その時に1つだけ、予想だが…今回の事の要因となっていることが分かったんだ》

fw『…!それは、なんすか!?』

医者《それは__ずばり、心の不調だ》

fw『心の、不調…?』

医者《あぁ、甲斐田くんの身体を見てみたとこ、心臓近くに目立った外傷があったわけでも、内側を傷つけられてるわけでもなかった…》

医者《とすると、考えられる要因は、これしかなくてな》

fw『…なるほど……』

晴が、こうなるまでの大きな悩みを抱えてて…

なのに…俺は……っ

医者《…それじゃあ、他の患者さんも待っている事だし、私はここで失礼するよ》

fw『っあ…はい、ありがとうございました』

ガラガラガラガラ パタンッ

hr「………」

fw『………』

どうして………晴が…こんな目に……

hr「……ッゃ、く…」

fw『…っ!晴!?』

hr「ぅやッ…ん……ご……」

fw『…っ?』

なにか、言って…?

hr「ごめッ…とうや、く……ッッ」

fw『…っッ!!』

とうや…くん……?

とうやくん…とうや……刀也……?

もしかして、晴が悩んでることって…刀也のこと…?

それで上手くいかなくて…ここまで……

fw『…っッッ゙』

悩んでることがあったとはいえ…許せないッ

晴をここまで追い詰めるほど、酷いことを言ったのだろう…

…晴は、もしかしたら、こんなことは望んでないかもしれない…

でも、それで遠慮してなにも言わずに、ただただ時が経って行くのを見守っているだけだと…俺の気が済まない

だから…これだけは、許してくれないか?晴

もう、お前にどれだけ嫌われても良いから…お願いだから、最後に晴の役に立たせてくれ











数日後 病院 個室 甲斐田視点

hr「__あ、ありがとうございました…先生」

医者《いやいや、甲斐田くんが無事でなによりだよ》


医者《あ、あと不破くんにも感謝を言っといてくれないか?》

hr「へ…?は、はい、分かりました……?」

医者《それじゃあ、学校頑張ってね》

hr「はい…」






数分後 学校近く

hr「ふぅ…やっと、今日から戻れる……」

…きっと、先生のあの言い方からすると、不破さんに迷惑かけちゃったんだろうな……

もし、今日どこかで不破さんに会えたら、先生の分も合わせてお礼言わないとな

そういえば刀也くんとは、どうやって顔を合わせれば……

グジャ゙ッ゙ッ

hr「………ぇ……?」

色々と考え事をしていると、なにかが目の前でものすごい音を立てて落ちてきた

その”なにか”を見てみると…そこには……

そこには__全身が血で塗れた刀也くんの姿があった

ty[あ゙ッ゙…がッ゙ッ゙……]

hr「…ッヒュッッ」

息が詰まる…苦しい、苦しい苦しい苦しい苦しい…ッ

女子生徒《きゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!》

hr「ッッは…!」

刀也くんの姿を見て叫びを上げたであろう、女子生徒の声で、少し落ち着き、我に返る

そのおかげか、息もしやすくなっていた

まだ死んだと決めつけるには早い…そうだ、以前に先生から教えてもらった方法で、調べられるはず…!

hr「…っッ゙」

その時の僕は、とにかく必死だった

失いたくない…この学校で初めてできた唯一の友達を、失いたくない

その一心で、僕は、刀也くんの瞼を開かせて瞳の瞳孔が動いているか確認したり、息をしているかや脈を測ったりした…

先生に教えてもらったことを全て…した

そのはずなのに…全部が全部、良いことを知らせてくれるような結果にはならなかった……

hr「なんで…なんで……ッ」

hr「嫌だ…ッ、なんでッ僕より先に……っ」

kg〔__…甲斐田さん〕

hr「ッあ゙、加賀美……先輩…ッッ」

kg〔…っッ、大丈夫ですよ……きっと…〕

kg〔剣持さんは…約束を破る人では、ないですから〕

hr「……ぁ゙…ッ゙ッ゙」

そうだ……僕ら…加賀美先輩が卒業したら……

hr「…っッッ゙」

kg〔それに…1番悲しいのは、あの人じゃないんでしょうか?〕

hr「ぁ゙のッ、人…っ?」

加賀美先輩の視線の先を辿ると、そこには屋上で1人、フェンスにしがみついている生徒がいた

あれ…?あの人……どこかで………

hr「…ッッ゙!!」

え……?嘘………

hr「__不破さん…ッ?」











それでは、次回!

この作品はいかがでしたか?

50

コメント

6

ユーザー

ぐわぁぁ!!!!!!!!めっちゃ気になるとこで終わったぁあああ;; 続き楽しみです!!!!

ユーザー

どうなるんだ!!!

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