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次の日 昼休み 屋上 剣持視点
kg/ty〔[丸1日、遊び尽くしたい?]〕
fw『おん!朝から…次の日まで!』
ty[ほ、ほう…?]
不破先輩と気晴らしの散歩中に突然、会ってしまってから一夜明けた次の日
本当に唐突に会ってしまったため、気づかれてしまったかもしれないと焦っていたが…
これまた無茶なお願いをするほど、全くもって気づいていないそうだった((((
なんなら忘れてるまでもありそうなぐらい()
kg〔…それなら、他の人達を誘ったらどうですか?〕
hr「でも、この4人でなにかしたっと言ったら”昼ごはん一緒に食べた”、という事だけになっちゃいますし…」
fw『ハヤト先輩も将来のことやらなんやらでストレス溜まっとるやろ?最近、めっちゃボーっとしとるし』
あ、不破先輩にもバレるほどだったんだ()
ty[まぁ、僕は良いと思いますよ]
ty[晴くんの言ってた通り、この4人で遊んだことなんて無かったですし]
ty[それに、泊まり付きで遊びだなんて…今でしかできないですしね]
hr「刀也くん…!」
fw『ハヤト先輩は?』
kg〔私は……〕
kg〔…私も、良いと思います〕
kg〔ですが…それは、卒業式の後で良いですか?〕
fw『卒業式の…?』
kg〔はい、楽しみとして取っておきたいんです〕
kg〔そうした方が頑張れますからね……色々と…〕
ty[……じゃあ、4人で遊ぶのはハヤトさんが卒業した後にしよっか]
hr「それまで結構長いけど…確かに、その方がワクワクするね!」
fw『ん〜…あ!じゃ、それまでに仲を深めよってことでさ!』
kg/hr/ty〔「[…??]」〕
数時間後 甲斐田の部屋 甲斐田視点
✔︎︎︎︎1、友達を作る
2、その友達と一緒に一日中遊ぶ
✔︎︎︎︎3、体育祭に初めて出る
✔︎︎︎︎4、文化祭を楽しむ
✔︎︎︎︎5、お互いの好きなことを知る
✔︎︎︎︎6、誰かに病気のことを言えるようにしたい
7、大切だって思える人を作りたい
8、本気で好きだと思える人を作りたい
9、寿命が来てほしくない
10、___________
シャッ
hr「ふふっ、不破さんのおかげで、1つチェックが増えた…」
hr「これでいつか、全部にチェックが付けばいいのにな……なんて…」
hr「…そんな、上手くいかないか……」
hr「………」
あ〜あ…どうしよう……死にたくないな……
寿命なんて、来なくていい…来て欲しくない…ッ
それに、先生からは”伝えた寿命日から早めになるかもしれないし、遅めになるかもしれない”…って言われてた
出来ることなら、遅めに来て欲しいし…そのまま無くなってほしい
まぁ…そんなことなんてあるわけないけど……
hr「ッ僕…っ、僕゙…ッッ゙」
hr「っ…ッッ゙ぅ゙ッ゙……ポロポロッ」
hr「嫌゙ッ、ぃ゙や…ッッ、死に゙だぐ…な゙いの゙に゙ッッ…ポロポロッ」
hr「なぁ゙ッん゙で…ッッ!ポロポロッ」
…あ〜ぁ……ダメだ………
止まらなく………なっちゃった……
hr「…~~~ッ゙ッ゙!!ポロポロッ」
次の日 1年教室 剣持視点
ガラガラガラガラ
hr「__っあ…!おはよう!刀也くん」
ty[うん、おはよ……って、晴くん…?]
hr「え?どうしたの?」
ty[…いや、なんでも……]
hr「…??」
気のせい……だよね…?
……いや、あれは明らかに気のせいじゃない…
なら、なんで?もしかして昨日、なにかあった?
でも、昨日は晴くんの家まで一緒に帰ったし…遊ぶ予定があるとかも言ってなかったし……
もしかして…親となにかあった…??
ty[……っ]
…もし、そうなのだとしたら……僕がどうにかしてあげないと…
晴くんの気持ちが1番分かるのは、僕だけなんだから__
hr「刀也くん…?」
ty[ッぁ…な、なんでもないよ?]
hr「そう?ならいいけど…」
ty[……あ、そうだ晴くん、今日の放課後って…予定ある?]
hr「え…??」
数時間後 交差点
hr「いや〜…まさか刀也くんから、遊びのお誘いが来るとは……」
ty[なっ、なに?その言い方…]
hr「ははっwごめんごめんw」
ty[………]
勢いで誘ったのはいいけど……
なにをすれば良いのか分かんないッ!!!!
一応、都会に近いところに住んでるから、少しあるけばショッピングモールやらなんやらはあるけど…
さすがに、陰キャである僕にそんな、陽キャの集まりとなっているところに行く勇気など、あるはずが無い……
だからって、ずっと歩いてるまんまなのはアレだし…てか、どうやって聞き出せばいいのかも、まだ……
hr「………」
ty[………]
…あ゙〜、もう!タイミングとか分かんないし、聞くだけ聞いちゃえ!!
ty[晴くん!]
hr「ふぇっ!?と、刀也くん!?急にどうし…」
ty[晴くん…昨日とか、家でなにかあった?]
hr「へっ…?い、家で……??」
ty[うん…目の下に、泣いたあとのようなのが付いてたから……]
hr「えっ!?う、嘘…」
ty[…その反応、やっぱりなにかあったんだ]
hr「っあ…え、えと……」
ty[別に、全部言えっていうわけではないんだけど…]
ty[なにかあるのなら、言ってほしいな〜…って思って……]
hr「………」
…晴くん、考え込んじゃった……
もしかして、本当に迷惑だったかな…?
本当に言いづらいことで、触れてほしくないことだったりとか……
hr「……じゃあ、さ…」
ty[…!う、うん……]
hr「___________」
ty[……………ぇ………?]
数分後 甲斐田部屋 甲斐田視点
hr「………」
数分前
ty[僕のことはもう放っておいてッ!!!!]
hr「……っ」
まずったかな〜…いや、完全にやらかしたなぁ……あれは…
…刀也くんのあんな顔……初めて見たな……
あの感じだと、もう…会話もしてくれなさそうだなぁ…
hr「あ〜あ…本当に、死ぬまでに全部……出来るのかなぁ…?」
hr「…いや、もう…無理か……」
hr「ダメだなぁ……僕…」
hr「結局…なにもできず終いじゃんか……ッ」
……もぅ…いいや………
なにもかも………もう……………
ズギッ
hr「…ッッ?」
なんでだろう…?胸が……少し……
hr「…っッ゙!!あ゙ッ゙、がッ゙ッ゙…っ゙!!!」
バタッ
住宅街 加賀美視点
kg〔今日も塾…明日も塾……〕
kg〔塾、塾、塾、塾、塾…さすがにもう、うんざりですよ…〕
これが無かったらきっと、甲斐田さん達と丸一日遊ぶ約束も、すぐ叶っていたんだろうな…
やっと…友達らしいことが出来ると思ってたんだけどなぁ……
はぁ…これを、どうにかする事はできないのだろうk……
???『ッはぁ、はぁ、はぁ…っ』
kg〔…?あれは……〕
fw『__ッッ!ハヤト先輩!?』
kg〔不破さん…!どうしたんですか?こんな夜に部屋着で……〕
fw『すんまへんっ!今めちゃくちゃ、せいてんで!!』
kg〔えっ、?ちょ…!〕
fw『この事は後で話すんで〜ッ!!』
ダダダダダダ!!
kg〔あっ…!行ってしまった…〕
…本当に、どうしたんだろうか?あそこまで必死な不破さん、初めて見た……
もしかして…不破さんにとっては、そこまで大切なことだったのだろうか?
それか……
ty[…ッぇ……?]
kg〔あ、剣持さん…!〕
ty[っあ、あぁ…こんばんは、加賀美さん]
kg〔こんばんは、剣持さんは散歩ですか?〕
ty[うん、いつも散歩してる道とは違う道を選んでみたんだ]
kg〔なるほど、それでここに〕
ty[うん]
ty[あ、そういえば…加賀美さん、時間大丈夫?]
kg〔え…?〕
ty[あと24分で22時になるけど…]
kg〔えっ!?け、結構やばいですね…では、私はここで失礼します!〕
ty[うん、気をつけてね]
kg〔はい!〕
あぁもう、門限なんてものがなければ、もっと剣持さんと話せたのにな…
…あ〜ぁ……いっそのこと、私を縛るもの全てが無くなれば良いのに…なんてね
数分後 病院 個室 不破視点
ガラガラガラガラ
fw『はぁ゙ッ゙、はぁ゙ッ、はぁ゙っ…』
看護師《ふ、不破くん、大丈夫…?》
fw『はぁ゙ぁ゙…っ、大丈夫っす』
医者《突然来てもらってしまって、すまないね?不破くん》
fw『いえ、こんなこと、誰も予想出来なかったことですし…大丈夫です』
医者《そうか、ありがとな》
fw『……晴…』
寿命日まで、全然まだまだあるのに…なんで……
医者《…不破くんが来る前に、簡単な診察は終わらせといたんだけれど》
医者《その時に1つだけ、予想だが…今回の事の要因となっていることが分かったんだ》
fw『…!それは、なんすか!?』
医者《それは__ずばり、心の不調だ》
fw『心の、不調…?』
医者《あぁ、甲斐田くんの身体を見てみたとこ、心臓近くに目立った外傷があったわけでも、内側を傷つけられてるわけでもなかった…》
医者《とすると、考えられる要因は、これしかなくてな》
fw『…なるほど……』
晴が、こうなるまでの大きな悩みを抱えてて…
なのに…俺は……っ
医者《…それじゃあ、他の患者さんも待っている事だし、私はここで失礼するよ》
fw『っあ…はい、ありがとうございました』
ガラガラガラガラ パタンッ
hr「………」
fw『………』
どうして………晴が…こんな目に……
hr「……ッゃ、く…」
fw『…っ!晴!?』
hr「ぅやッ…ん……ご……」
fw『…っ?』
なにか、言って…?
hr「ごめッ…とうや、く……ッッ」
fw『…っッ!!』
とうや…くん……?
とうやくん…とうや……刀也……?
もしかして、晴が悩んでることって…刀也のこと…?
それで上手くいかなくて…ここまで……
fw『…っッッ゙』
悩んでることがあったとはいえ…許せないッ
晴をここまで追い詰めるほど、酷いことを言ったのだろう…
…晴は、もしかしたら、こんなことは望んでないかもしれない…
でも、それで遠慮してなにも言わずに、ただただ時が経って行くのを見守っているだけだと…俺の気が済まない
だから…これだけは、許してくれないか?晴
もう、お前にどれだけ嫌われても良いから…お願いだから、最後に晴の役に立たせてくれ
数日後 病院 個室 甲斐田視点
hr「__あ、ありがとうございました…先生」
医者《いやいや、甲斐田くんが無事でなによりだよ》
医者《あ、あと不破くんにも感謝を言っといてくれないか?》
hr「へ…?は、はい、分かりました……?」
医者《それじゃあ、学校頑張ってね》
hr「はい…」
数分後 学校近く
hr「ふぅ…やっと、今日から戻れる……」
…きっと、先生のあの言い方からすると、不破さんに迷惑かけちゃったんだろうな……
もし、今日どこかで不破さんに会えたら、先生の分も合わせてお礼言わないとな
そういえば刀也くんとは、どうやって顔を合わせれば……
グジャ゙ッ゙ッ
hr「………ぇ……?」
色々と考え事をしていると、なにかが目の前でものすごい音を立てて落ちてきた
その”なにか”を見てみると…そこには……
そこには__全身が血で塗れた刀也くんの姿があった
ty[あ゙ッ゙…がッ゙ッ゙……]
hr「…ッヒュッッ」
息が詰まる…苦しい、苦しい苦しい苦しい苦しい…ッ
女子生徒《きゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!》
hr「ッッは…!」
刀也くんの姿を見て叫びを上げたであろう、女子生徒の声で、少し落ち着き、我に返る
そのおかげか、息もしやすくなっていた
まだ死んだと決めつけるには早い…そうだ、以前に先生から教えてもらった方法で、調べられるはず…!
hr「…っッ゙」
その時の僕は、とにかく必死だった
失いたくない…この学校で初めてできた唯一の友達を、失いたくない
その一心で、僕は、刀也くんの瞼を開かせて瞳の瞳孔が動いているか確認したり、息をしているかや脈を測ったりした…
先生に教えてもらったことを全て…した
そのはずなのに…全部が全部、良いことを知らせてくれるような結果にはならなかった……
hr「なんで…なんで……ッ」
hr「嫌だ…ッ、なんでッ僕より先に……っ」
kg〔__…甲斐田さん〕
hr「ッあ゙、加賀美……先輩…ッッ」
kg〔…っッ、大丈夫ですよ……きっと…〕
kg〔剣持さんは…約束を破る人では、ないですから〕
hr「……ぁ゙…ッ゙ッ゙」
そうだ……僕ら…加賀美先輩が卒業したら……
hr「…っッッ゙」
kg〔それに…1番悲しいのは、あの人じゃないんでしょうか?〕
hr「ぁ゙のッ、人…っ?」
加賀美先輩の視線の先を辿ると、そこには屋上で1人、フェンスにしがみついている生徒がいた
あれ…?あの人……どこかで………
hr「…ッッ゙!!」
え……?嘘………
hr「__不破さん…ッ?」
それでは、次回!