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「や、やっぱりなんでもない…っ」
「えー、恥ずかしいの?」
「しゅんがからかうから…言いたくないの!」
「からかってないって」
「…ほ、本当に?」
「まあ、可愛がってはいるけど」
敦の悪戯な笑みに、少しでも信じそうになった自分に更に恥を感じ、穴があったら入りたい気分になった。
「しゅん、なんかいつもより意地悪…っ?」
話をすり替えるようにそう聞くと
「ひろが可愛いこと言うから、つい意地悪したくなるんだよ」
「り、理不尽…!」
そんな他愛もない会話を繰り広げていると、セットしていたタイマーが鳴り響いた。
「じゃ、そろそろクレープ皿に移して盛り付けしよっか♪」
敦は何食わぬ顔で言うと、キッチンに向かって
皿に移したクレープを僕の元まで持って戻ってきた。
僕は待ってましたと言わんばかりに生クリームやチョコソース、フルーツを乗せた。
そうして、クレープの生地を半円状に折り曲げて、手で持ち上げる。
「うわ、しゅん見て!きれいにできたかも!」
「ふふっ、美味しそう。俺もできたとこだよ」
2人で完成したクレープを見下ろしながら、嬉しそうに顔を見合わせた。
「じゃ、早速食べよっか」
「うんっ、いただきまーす!」
一口食べると、香ばしく焼き上げられたモチモチの生地が解け
溢れ出す生クリームの上品な甘さと、濃厚なチョコソースの風味が口いっぱいに広がった。
「んん…っ、甘くておいしい…!生地もモチモチしてるし…っ」
そう言ってニコッと笑いかけると、敦も優しく微笑んでくれた。
「ふふ、でしょ?俺の作ったイチゴクレープの方も食べてみる?」
敦はそう言って、僕の口元に自分のクレープを差し出してくれた。
「いいの?…それじゃ、ひとくちだけ」
生地と一緒にイチゴをあむっと頬張ると、程よい酸味のある甘さが口の中で溶けていった。
「んんっ!これも甘くておいしい……っ!お店のやつみたい…!」
「ふふ、ひろのも一口ちょうだい?」
「うん…!はい、あーん」
敦とお互いにあーんをし合うというシチュエーションは、なんだかいつも以上に照れ臭かった。
(あーんなんて今までもしてきたし、何回もキスだってしてるのに……)
まるで付き合い始めのカップルのような新鮮な感情に
胸の辺りがじんわりと温まるのを感じながら、クレープを食べ終えたとき。
「って、ひろ。またほっぺにクリーム付いてるよ」
「え…っ?」
それは以前にも言われた言葉で、そのときは敦が僕をからかうための嘘で
クリームを取るフリしてキスをしてきた。
それが思い起こされた僕は「しゅん、その手にはもう乗らないよ…!」と言い返す。
「その手って?」
「この前もクリーム着いてるって言ってキスしてきたもん…!」
「いや、今日は本当についてるって。ほら、取ってあげるからこっち向いて?」
#🍆受け
🌗ReeA🌓

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らいせはこないでね。
11,082
まりも
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