しばらく他愛もない話をしてくつろいでいた。
その時、shopのスマホがなった。
shop「あ、すみません。部長からっす」
ut「ん、出てええで」
shop「っす。」
「もしもし___」
真剣な顔で難しい話をしているshop。
その姿はまさに”出来る後輩”。
knのもとで育てられたshopくんは聞き上手で話し上手。
戦いの腕もそこそこ上。
なんでこんな完璧な人間が”ut軍団”なんて呼ばれるのか。
俺みたいな屑が先輩面して偉そうに教育してるなんて
我ながら吐き気がする。
shop「すみません、おまたせしました。」
「ちょっと部長に来てくれって言われたんで行ってきますわ。」
「また。」
ut「あいよ。誘ってくれてありがとな」
shop「いえ、また吸いましょ。」
仕事場への帰り道、急に目眩が襲ってきた。
世界が歪み、思わず座り込む。
頭が割れそうで
声が漏れる。
人の気配には敏感な方だが、この時はそんなこと考えられなかった。
?「だ、大先生…?」
ut「ッ…?」
?「大先生!!だ、大丈夫か!!?」
ut「しゃ…sho……ちゃん、?」
sho「shoやで!」
「と、とりあえず部屋行こか。おぶってくわ」
ut「あり、がとうな、、」
sho「頭痛いん?」
ut「ちょっとね…。」
sho「…………」
「大先生」
ut「、?」
shoは改まって俺の目を見た。
少しモゴモゴして、やがて勢いで口を開いた。
sho「なにか、隠しとる?」
ut「…!」
sho「変な、意味は無い、んよ?」
「ただ…」
「調子悪いんは、体だけじゃなさそうやから。」
ut「………なんでもないで、shoちゃん。」
「心配せんとって。」
sho「………そっ、か」
「ならええわ!」
無理やり笑顔を作ったように見えた。
不安や心配を押し込もうと作った笑顔でも
暖色の笑顔は
暖かかった。
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