〜sho side〜
ut先生の様子がおかしい
多分、みんな薄々気づいていると思う。
何とかしてあげたい
そう思うのは
ごく自然なことのはずだ。
でも、
俺の声は届かない気がする。
ut先生を救えるのは
あいつしかいない。
sho「zm、今ええか?」
zm「sho、どしたん?」
sho「ちょっと頼みたいことがあってさ。」
zm「頼みたいこと?」
俺はut先生の様子、俺自身が思ったことを諸々話した。
時折zmの顔がこわばり、深刻な表情を浮かべた。
zm「そう、なんや…」
sho「zm、ut先生を助けられるのはお前しかおらんと思ってんねん」
zm「でも、俺…」
sho「……zm、今のお前にこんな事言うのは非常識で心無いってわかってる。」
「でも、あえて言うわ。」
「1度、心が壊れかけてしまったzmと、今のut先生は境遇が一致してると思うねん。」
「おそらくut先生は自分を捨てようとしてる。」
「zmは1回自分を見失った。ut先生の気持ち、少しわかるんちゃうか?」
「俺らには分からない、心の見えない部分が。」
「1回、ut先生と話してみてくれへんか。」
zm「……」
zmの顔が暗くなる。
膝の上に乗せた拳は小刻みに震えていた。
sho「頼む。」
zm「………わかった。」
zmは顔を上げ、少し滲んでいた涙を拭いた。
その目は決意を表し、キラキラと輝いていた。
zm「俺が大先生を助ける。」
「もともとその気でおったんやけど、大先生の反応で自信なくしてしもててん。」
「でも、お前のおかげでまた前向けるわ。」
「ありがとな、sho」
sho「俺は何もしてへんよ。」
「自分では何も出来ずにzmに頼ってしまったし…」
「頼むで、zm」
「俺らもサポートはする」
zm「おう!」
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