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お久しぶりですーーー
息抜きにかきますたクオリティ!!!!✋🏻✋🏻
りくも貰ってるのでそっちもがんばります😾😾
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無意識に赤色のマグカップを手に取ろうとして…その指先を隣の紫色のマグカップへと移す。
やはり習慣というものはすぐ抜けるものではない。
慣れすぎてて直前まで変に思わない所まであいつとの思い出に染まっていることに少し苛立ちを覚える。
ケトルからお湯を注いでコーヒーに口をつける。
少しだけ甘いインスタントコーヒーが、まだ胸の奥の奥にある気持ちを呼び起こしてチクっと痛む。
「…はぁ」
全部さ、お前のせいなんだよ。
お互いの色のマグカップを使う習慣とか
ほぼ決まった時間に交互に風呂入る所とか
[帰る][分かった]のLINEのやり取りの癖とか
木曜は必ず二人の時間があった所とか
お前に似合ってるって言われたウルフも切れないし
かっこいいって言われたリング外せねぇし
いい匂いって言ってくれた香水ずっと使っちまうし
飯できたら名前呼んじまうし。
俺はお前で狂ってんのに、
「…浮気してんなよ、クズ男」
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「そろそろお暇するでぃ」
「はいよ。…いるま大丈夫なの?」
「これが正解なの笑」
不安げな顔でこちらを覗いてくるらんに、俺はビシッと人差し指を差し出す。
あーあーこいつそういう奴だったわ、と呆れ気味にこぼしたらんに軽くお礼を言って、数日匿って貰っていたらん宅を後にした。
空は相変わらず曇っていて少し浮ついた俺の気分とは正反対。
流石に浮気疑ってるかな、どんな顔して出てくるかな、といるまの心情を考えるだけで口元が緩む。
何日間、同棲していた家を離れただろう。
数日?数週間?ともかく、連絡もせずいるまを1人きりにした。
俺の方から飛ばしたメッセージといえば、
誤爆を装った[早く会いたい。いるまは大丈夫だから]の文字くらいだ。
直ぐに送信取り消しを押せば信憑性も高まっただろう。
そんなやり取りで終わっているLINEに今までと何も変わっていないかのように、
[帰る]
と一言送信する。
「…はっや笑」
すると、ありえない速度で既読が着いた。
しかし返信はない。
それも無理はないか、と考えすぎるのをやめ、どんな顔で出迎えてくれっかなー笑と想像しながら帰路に着く。
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「ただいま」
普段は閉まっているはずの玄関の扉を開け、室内に声をかける。
するといくつか大きな物音がしたかと思うと、最愛の人がばたばたこちらへ走ってきた。
「……………な、つ」
「うん、ただいま」
けろっと何食わぬ顔で玄関に立つ俺を見て、
いるまは、安堵とも、怒りとも、動揺とも取れる表情を浮かべた。
その体はぼろぼろで、かみもぐしゃぐしゃ。
風呂に入っていないのだろうか。
少し赤く晴れた目がゆらゆら揺れている。
しばらく人とも話していなかったせいか、泣いていたせいか、いるまは少し枯れた声を発した。
「……なに、浮気してんの?アホなん?」
「浮気?俺浮気してないよ?何を根拠に言ってんの?」
少し強く言い返せば、きゅっと口を結んで再び瞳が揺れ始める。
そのいるまの体を抱きしめた。
「連絡出来なくてごめんな。心配させて悪かったと思ってる。
実は帰る途中事故に巻き込まれてさ、事情聴取?的なん色々受けてたら結構日またいじまった。
ただいまいるま。」
「……おれ、浮気、されたかと思って、もう、全部…どうでも良くなって…捨てられたかと思って……、もうなつがいねぇとなんも出来ない体だから…、はやく、帰ってきて欲しくて…、」
…ふーんやっと自覚したんだそういうこと
「ごめんな?これからもずーーっと一緒にいるからな♡ 」
俺の嘘にまんまと騙されて、まんまと罠にハマって、手のひらの上でころころ転がされちゃって。
そうだよな
お前は俺がいないと何も出来ん
やっと自覚してくれて嬉しいよ
この愛を確かめるためにおれはお前を1人にしたんだよ。
浮気してんじゃねえ、って突き放そうとしたんだろうけど、俺の顔みたらすぐメスの顔しちゃってさ。
だからお前を外の世界に出すのは危ないし。
ようやく俺だけを見てくれるようになったんだね。
俺だってどこぞの女とかだったら普通に愛せてたかかもしんねぇけど
俺をこんな風に歪ませたのは全部ぜーんぶお前のせい。
コメント
1件
はーん😭💜 久しぶりありがとう🪄🩵 最初の文から革命起こっててしぬ(ᐡ⸝⸝- -⸝⸝ᐡ) お互いのマグカップ使う習慣かわいいᐡっ ̫ ᴗ ̳ᐡ うわわ紫さんが一方的に依存してる感じして、儚い> ̫ <♡♡ 早めに既読つくのは愛されてるみたいな考えしちゃう>_< ♡ 手のひらの上で転がされてる紫さんやっぱり赫さんが好きだから、 とか考えちゃうよ🖐🏻🖐🏻🖐🏻 うわん最初の文から最後の文まですき🪄🩷🩷