ぇ
(場所:万事屋。相変わらずヒマ)
銀時「……おい。三日も経ったけど、結局給料の出どころ見つかんなかったな。」
新八「そりゃそうですよ。視聴者に頼るのが間違ってるんですって。」
神楽「つまり、今の私たちは無収入ニート集団アル。」
銀時「お前の言い方刺さるなぁ……」
(そこへドアが勢いよく開く)
依頼人(おばあさん)「た、助けてください万事屋さん!!!」
銀時「っしゃぁ! 金の匂いがするぞぉぉぉ!!」
彩音「(即座に立ち上がる)詳細どうぞ、奥さん!」
おばあさん「実は……近所の公園に鳩が集まりすぎて怖いんです。」
(沈黙)
左京「……は?」
新八「鳩、ですか?」
おばあさん「えぇ……パンをあげる人が多くて、増えすぎちゃって……あの目が怖いのよぉ……!」
銀時「あのさぁ……」
銀時「それ、“町内会でどうにかできる”案件じゃね?」
神楽「つまり、私たちの今日の仕事は──鳩退治アル!」
新八「やけにテンション高いですね神楽ちゃん!!!」
彩音「……おい、銀時。報酬いくら?」
銀時「えーっと……“鳩を追っ払ったら手作りの漬物詰め合わせ”だと。」
彩音「帰っていいか?」
左京「お前が一番乗り気だったじゃねぇか!」
(場面:公園)
神楽「……思ったよりいるアルな。」
新八「いや“いる”とかのレベルじゃないですよ!? 鳩の群れが地平線まで続いてる!!」
銀時「こりゃあ……下手すりゃ“鳩の王国”建国してんな。」
左京「もう名前ついてる時点でダメだろ。」
(鳩「ポッポー!!!」一斉に飛び立つ)
彩音「ちょ、ちょっと! 威嚇してきたぞコイツら!!」
神楽「ならこっちもやるアル! 鳩VS万事屋、開戦アル!!」
(BGM:無駄に熱い戦闘曲)
新八「やめましょう! 絵面がバカすぎます!!」
銀時「おらァァァ!!銀魂名物! 低予算バトルだコラァ!!!」
鳩軍団「ポポポポポー!!!」
左京「木刀で鳩叩くな銀時ィィ!!それ通報案件だ!!!」
彩音「(華麗にジャンプ)——おらァァ!!拳で語れ、鳩ォ!!!」
(鳩が吹っ飛ぶ)
新八「鳩吹っ飛ばしたァァァ!!もう倫理観どっかいってる!!!」
(戦いのあと)
おばあさん「まぁまぁ!助かりました!お礼にこれを!」
銀時「お、漬物詰め合わせね。これで今日も食ってけるわ〜」
彩音「……なぁ、それ、よく見ろ。」
(中を開けると、ただのキュウリ1本)
銀時「おいババァ!?詰め合わせどこいったァァァ!!!」
神楽「“詰め合わせ(単品)”アルな。」
左京「オチ弱ぇぇぇ!!」
新八「むしろオチつける気なかったでしょ!!!」
銀時(カメラ目線)「……まぁ、鳩よりマシか。」
次銀時嫉妬するってよ
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