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ドグロス「ムググググ…」
色々と好き勝手やってくれているトグロス。今度は止まり、何やら力を溜めているようで…?
ドグロス「ブシューッ!」
トグロスの体から、何やら黄土色のガスのような物がにじみ出てくる。
そして、それを辺りにばらまいた!
みんな「くっさーっ」
辺りの生徒達はその匂いに耐えきれず、倒れて苦しんでいる。
何がしたいのか全然分からないトグロス。破壊行為を続け、Y学園が次々と破壊されていく。
~一方学園長室~
学園の建物を一望できる位置にあるこの部屋は、また現在進行中の惨劇も一望できるのであった。
学園長はがっくりと膝をついた。
~そしてまたまた一方~
アゲハ達YSPクラブ+九尾も、この状況に勝機を見出だせずにいた。
ジンペイ「クソッ…!勝てる気がしない…もはや、ウンは尽きた」
この状況でそんな事言ってる場合ではないのだが、誰もツッコまない。
学園長と同じく、ジンペイもがっくりと膝をついた。
妖怪HERO達もそれに続いてしまう。
コマ「この脱力感…」
九尾「戦う気が失せていく…」
ジンペイ「えんら先生…」
そんな男子達を見かねたアゲハ。
なぜかHEROの中でアゲハだけ(少しショック気味だが)立っている。
アゲハ「ちょっと、まだ諦めるには早すぎるでしょ!」
アゲハは思いきり皆を勇気づける。
アゲハ「最後まで投げないで!まだまだ人生捨てたもんじゃないんだから!」
マタロウ「うっ、ちょっと刺さるその台詞…さらっと出てくる所がさすがアゲハさん…」
マタロウが尊敬を抱き絶賛するが、アゲハは即座に否定する。
アゲハ「違う違う!これ、おじいちゃんが何度も言ってくれた言葉!
何かおじいちゃんとおばあちゃんの昔のお友達が言ってたっぽいけど…」
マタロウ「昔のお友達凄い…!」
アゲハ「確か名前が…イツキさん…?だっけ…?」
アゲハが首をかしげる。
すると。先程から何かブツブツ呟いていたフブキが、大声を上げた。
フブキ「諦めちゃダメーッ!アゲハちゃん、ついてきて!」
アゲハ「…えっ!?」
アゲハは反論の余地も与えられず、フブキに半ば強引に腕を引かれ、『ある人達』の元に連れていかれたのだった。
フブキ…とその隣のアゲハは、皆が膝をついている校庭に、応援団とチア部を集めた。
フブキ「皆さーん、出番ですよぉ♪」
可愛く微笑むフブキの左側には、チア部のキャプテン、蝶野マイを先頭に並んだ女子達、そして右側には団長の桶狭間カンイ
チ先輩を先頭に男子達が並んでいる。
YSPクラブ男子メンバーは今にも「は?」と言いそうな表情でチア部と応援団を代わる代わる眺めている。
フブキ「ムラムラに行き場が無いなら、行き場を作ってあげればいいのよ!」
フブキの考えを教えてもらったアゲハが、ポカーンとしたジンペイ達に凄く手短にこれから始まる事を教えた。
アゲハ「行き場…?」
フブキ「アゲハちゃんのファンの桶狭間先輩に頼んでみました」
アゲハ「ファン?」
やる気満々に説明するフブキ。ジンペイは訳が分からない。
美少女のアゲハとフブキに頼まれ、首を横に振れる訳が無い。
桶狭間「アゲハさんの頼みですけん!」
マイ「断れないですね」
桶狭間とマイが、これまたやる気充分に答える。
コマ「アゲハちゃんを応援してるって人…この人達だったんだ!」
コマが納得する。
桶狭間「さぁ、皆さん!」
マイ「今こそアツい魂を見せてください!」
フブキとアゲハの大声に、桶狭間とマイが答える。
桶狭間「押忍!」
マイ「よくてよ!」
応援団一同は拳を前に、チア部一同は手に持つポンポンを突き上げた。
いよいよ応援合戦が始まる。
桶狭間「押忍~押忍!!」
マイ「ゴーファイトイン!!」
さすが応援のプロフェッショナル、やる気がひしひしと伝わってくる。応援合戦もそれと比例して盛り上がっていく。
桶狭間「飛び散る汗、それが青春だ!」
マイ「咲きほこるのよ、感性と情熱の、おもむくままに!」
なぜこのタイミングで応援合戦など始めたのか。いよいよ分からなくなってくるジンペイ達。
おっと、トグロスがこちらを見た。
ドグロス「何をおっぱじめた?諦めて血迷ったか?おっほほほほっ!」
トグロスは余裕たっぷり、逆転されるなんて少しも思っていないようだ。建物の破壊を続けている。
桶狭間「押忍~押忍!!」
マイ「ゴーファイトイン!!」
まさしく青春、2つのチームから汗が飛び散る。応援団とチア部はどんどん近付いていき、そして、ついに1つとなった!
すると、そこから光が生まれる!