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ガチャ
「ただいまぁ……」
真っ暗な玄関で、脱いだ靴を揃えるのもそこそこにしてまずは寝室に直行する。
鞄とネクタイとジャケットをベッドの上に放って、ゲーム機片手にリビングへと向かう。
♡♡♡♡♡
(なんでだろ……すっごいクラクラする)
足元がふわふわして壁伝いでないと真っ直ぐに歩けない。
(でも明日は休みだし……)
リビングに着き、電気を付けた。
____瞬間____
ガクッ
足から力が抜ける。
(あ、これ……おもってたいじょうに、やばいかも……)
そんな事を思っているうちにも全身から力が抜けていく。
眼前に迫って来る床を見つめながらも、襲って来る強烈な眠気に逆らわず目をゆっくりと閉じた。意識を失う直前、体に衝撃を感じた気がしたが“倒れたのだ”と認識する前に、意識は黒く塗りつぶされていった。
____ドサッ____
ガシャンッ!
♡♡♡♡♡
翌日。
(今日の収録大丈夫かな……れむち)
かなめは収録の準備をしつつそんな事を考えていた。
(最近忙しそうだったし)
昨日の夜送ったLINEには既読が付いたが、今朝のLINEは未だ未読だ。
(とりあえず一回電話掛けるか)
プルルルルル プルルルルル……
(出ないな……社畜はワンコールで起きるって言ってたけど)
かなめの頬を汗が伝った。
♡♡♡♡♡
その頃。
ヴーッ、ヴーッ、ヴーッ……
れむの家のリビングでは、かなめからの着信を示すスマホのバイブ音だけが、虚しく響き続けていた。