TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

皆様は『幸せ』とはなんだと思いますか?

それは人それぞれですし、正解なんてありません。

しかし、絶望はわかりやすい。

何故ならば様々な種類があり、そのものに名がついている。

明確になっているのだ。

しかし、一番絶望するのは決まっている

プラスからマイナス、つまり幸せから絶望に堕ちることだ。

ゼロからマイナスになるよりも、プラスからマイナスになる方が絶望だと思えませんか?

幸せを味わってから絶望に堕とされる。

私は、これが一番の絶望だと思っています。

だから、私は、いえ、我々はそうするのです。

罪人にはお似合いの末路でしょう?

罪人には正義の鉄槌を







──────いえもん視点──────

「えぇ!?めめさん、人間をめめ村に入れたのぉ!?」


ぜんさんの叫び声が城内に響く。そんなに大声を出さなくても…と、まるで他人事のように考えてしまう俺は、この状況を1度体験したからだろう。


「なーんでこの村はどうもこうも人間に敵意を持ってるんですか…全く…。」


めめさんが呆れたかのように呟くそれは、俺と同様にこの状況に既視感を覚えているからだろう。


「正直私も納得はしてないよ?ただ、めめさんが言うなら私たちは文句を言えない。」


八幡さんが追撃する。言いかえればぜんさんに加勢する。あまり宜しくない状況だ。


「…俺は、正直いえもんさんを信じてる。」


意外な発言をしたのはルカさんで、その目つきはいつにもまして真剣だった。


「最初は信じてなかったけど…喋ってみればいいひとだなって思った。まだ一緒にいた期間は少ないし、断言はできないけど…信じてみてもいいと思う」

「…人間嫌いのルカさんが言うなら信じるよ。でも、ダメそうなら食べるから。よろしく」


ぜんさんはルカさんを怪しむように見てから渋々納得する。俺としては納得されなくても構わないのだが。


「そもそもの前提として、師匠について行くと決めたなら師匠の決定は絶対でしょ?」


レイラーさんが不満げにそういう。レイラーさんにとってはめめさんが絶対なのだろう。それは1種の崇拝に近い。


「まあまあ…穏便にすんで良かったです」


みぞれさんがあはは、と苦笑いしながらその場を丸め込む。


「あとはぐさおさんだけですか…。」


めめさんの呟きに、弛緩しきった空気が重くなる。まだ、全員では無いのだ。ぐさお、という人が残っているのだ。


「でもなんで人外ハンターやってるんでしょうね〜?」


れいまりさんが背もたれに背をつき、頭の後ろで手を組む。全てを知っていると豪語するれいまりさんがそんなことを言うなんて珍しい。


「まあ、説得すれば何とかなるんじゃないですか?」

「楽観的な…」

「それが俺のいい所ですから!」


ウパラテの駆け引きが繰り広げられる。相変わらず仲が良い。


「んーでも逢いに行く方法ありますかね?」


茶子さんがむむむ、といった様子で悩んでいる。待て、よく考えたら


「なんで俺達のところに人外ハンターが度々現れるんですか?」


俺のこぼした疑問により、全員の心に波紋が広がる。言われてみれば知らないのだ。しかし、今まで誰も疑問に思っていなかったのか。なんだかんだみんな抜けているのだ。


「言われてみれば…」

「確かに…?」

「…」


完全に沈黙しているのはメテヲさんで、元々人外ハンターに所属していたのだ。そのことを思い出し、メテヲさんに尋ねる。


「メテヲさん、なんでか知ってます?」

「…いやぁ…まあ、知ってるけど…」


歯切れが悪い。しかし、こうされると気になってしまうのが人間なのだ。


「みんなが人間殺しすぎたからでしょ?」


メテヲさんが躊躇っていたが、思ったよりも言葉は鋭かった。

あはは、と苦笑いをする面々に俺は同感してしまう。だって、俺も…沢山殺してきたからだ。仕方がないことなんだ。そもそも殺したのは悪い奴らなのだ。これは正義───。


「お久しぶりです。皆様。」


空気に割って入るかのようにそれは、突然目の前に現れ、うやうやしく一礼する。

純白のローブを身にまとっているせいでそれはどんな姿をしているのか分からない。

しかし、そのローブは見覚えがあるし、また、決定的なものだった。

──────人外ハンター

先程まで話していた当事者だ。しかし、いつもはすぐに不意打ちと言わんばかりに刀を振るうのではなく、最後の会話と言わんばかりに気丈に振る舞う。一見すると紳士のような振る舞いだが、騙されてはいけない。それは、俺たちの命を狙ってくるのだ。


「──────幸せですか?満足していますか?この生活に。」


それはそう、俺達に問いかける。何を意図した疑問なのか分からない。それだからこその不気味さが当たりを包み込む。

しかし、全員は静かに武器を取り出し、構える。


「何を意図しているかは分からないけど、全員がいる時に狙うとか舐めすぎじゃない?」


ラテさんが挑発するかのような目でそれを見下す。しかし、それは驚いた様子も、緊張した様子もない。いや、正確には読み取ることが出来ない。


「…幸せ、だと認識しました。改めまして、お久しぶりです。私の名前は──────」
























ここで切ります!気になるところで切ってしまいました!これ以上続けると、2000文字とか言ってしまうので…切らせてもらいました。100話等々突破したんですね…。我ながらよく飽きないな…。めめ村の過去は番外編として個別で書こうと思います。これ、何回言うんだか…。


それでは!おつはる!

loading

この作品はいかがでしたか?

316

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚