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#YJ
23,099
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事情を説明したところマスターからお許しが出たので、メンバーもバックヤードでライブを聞いてもらうことになった。
緊張するから視界に入ってほしくなくて、1番奥の出入口付近を指定してしまったが仕方ない…それぐらいは許してほしい。
💛「マスター…お世話になりました。このお店で働くことができて、皆さんに会えて、本当に幸せでした。」
マスター🚹「また息抜きしたくなったら、ここにおいで。いつでも僕たちは待ってるから。」
マスター🚺「…そうよ。いつでもいらっしゃい。美味しいコーヒーと特製ケーキ、ご馳走するから!」
2人にぎゅっと抱きしめられる。
性被害によって心がボロボロになってしまったけど、この土地が、この2人の人柄が、自分の心を癒してくれた。
💛「最後、誠心誠意歌わせてもらいます。オープン記念日、おめでとうございます。」
🚹🚺「しんとくん、ありがとう」
こうして、最後のライブが始まった。
SNSというものは色々な情報を得られて便利だが、恐ろしさも孕んでいる。
多分カフェのオープン前に外でメンバーを見かけて騒いでいた人が「m!lkがいる」と拡散したのだろう。
既に日が傾きかけているが、店の外にはかなりの人だかりができていて、無理やり店内に押し入ってきている人もいる。
今日はカフェのオープン記念日なのに……
一目見たさに駆けつけるのは決して悪いことではないと思う。
けど、マスターにこれ以上の迷惑は掛けたくない。
💛「皆さん、僕の声、聞こえますか?」
店内に向かって言葉を投げかける。
💛「お集まりいただきありがとうございます。このカフェにたくさんの人が来てくれて本当に嬉しいです。けど、今日はこのお店のオープン記念日なんです。地元の皆さんや常連さんとお祝いをしたいんです……
朝、確かにこのカフェにm!lkさんがいらっしゃいました。けど、今、この時間にこの場でm!lkさんを見ることはできません。本当に申し訳ないのですが、その目的でお越しいただいた方はお引き取り願えませんか…よろしくお願いいたします。」
店内が静まり返る。
こんなお願いしても無駄かな…諦め半分期待半分での発言だったが、中にはそっと店外に出てくれるお客さんも居た。
💛「本当にありがとうございます。今日はいつもより声を少し大きめに歌うので…もし僕の歌を聴く時間があれば…外に居らっしゃる方も少しお付き合いください。 」
🤍side
よっしーの歌声とギターの音が店内に響き渡る。
最終日だと吹っ切れたのか、いつものよっしーの歌い方。
時には力強く、時には優しく切なく歌い上げる。
透明感のあるキレイな歌声で心地良い。
気持ちを込めて歌っているのが、顔を見なくても分かる。
客の反応は見えないけど、きっと俺と同じように聴き入ってるだろう。
🤍「やっぱりよっしーすごいわ…」
パフォーマンスをする時はバチバチにカッコイイのに、ふとした時に可愛いが溢れる。
よく勇ちゃんがみ!るきーずに向けて沼落ちしやすいのはよっしーだって言ってるけど、俺らメンバーも他人事ではなくて……
🤍「(もう、絶対に離れてあげないからね、よっしー)」
💛side
💛「ありがとうございました」
「素敵な歌だったよー!」
「お疲れ様でした!サイコー!!」
「歌うまっ」
お客さんから大きな拍手が巻き起こった。
最後のライブが無事に終了した。
やり切った達成感と、これで最後なんだという寂しさが入り交じった、なんとも言えない感情。
ぼーっとしていると、メンバーが近寄ってきて(バレたらまずいので)小声で良かったと褒めてくる。
めちゃくちゃ恥ずかしいのでギターを預け、さっさとマネージャーさんが待機する車に乗るよう誘導する。
一息つくと、マスター🚺🚹がバックヤードに来てくれた。
🚺「今日も素敵な歌を歌ってくれてありがとうね」
💛「こちらこそ本当にありがとうございました!また近いうちに顔出しますね」
🚹「そうしてくれ。いつでも待ってるからね。」
お世話になりました━━━
深々と頭を下げ、裏口から店を後にする。
前方にはメンバーが乗っているであろう黒いバンが見える。
近付こうと一歩踏み出したその時、いきなり肩を思いきり引かれて後方に倒れそうになった。
混乱しつつもなんとか踏ん張ると、ぞわりと虫酸が走るような声が耳元で聞こえた。
「お久しぶりですね。仁人さん。」
💛「……ッ!!! 」
「……。ふふ。僕のこと、覚えててくれたんだぁ…嬉しいです。」
あの時の、メイク担当……!!!
忘れたくても、忘れるわけない。
何でこのタイミングでこんなところに居るんだよ…!!
肘を引いて抵抗しようとすると、項にヌルリと舌が這うのを感じ、一気にパニックに陥る。
また痕を付けられる……!!
💛「やだ……ッ!」
前方に首を倒し距離を保ちつつ、項を両手で覆う。
メ「……はっ、残念だなぁ」
いきなり腹部に腕を廻され、ものすごい強さで黒いバンとは逆方向に引きずられる。
💛「!?離せっ!!」
メ「抵抗するような悪い子には、お仕置きが必要ですよねぇ…」
チラリと目線を後ろにやると、白いバンが駐車されているのが確認できた。
あの車に乗せられたら終わりだ…!!
メ「あれから仁人さんの情報、頑張って集めたんですよ…SNSの情報ってすごいですよねぇ…お陰で貴方を探し出すことができました。」
さきちゃんの投稿、見られてたのか……!
予めSNSに載せないでほしいと頼まなかったのはまずかったな……
けど、今更後悔しても遅い。
とにかく今は、皆が待っている黒いバンに向かって何とか逃げなければ……!
💛「ッ!ぐ、…離せよ!!」
メ「ねぇ、仁人さん」
耳に唇をピタリと付け、わざと息を吹きかけながら話してくる。
💛「……ッゃだ」
気持ち悪いはずなのに、ピクリと反応する自分の身体が恨めしい。
メ「敏感ですね…ホテルでプロデューサーが待ちくたびれているんで、早いところ行きましょう…?」
またあの仕打ちを受けることになるのか…?
いや、今度は下手したらあれ以上のことが…!
逃げろと頭の中で警報が鳴り響いているのに、身体がガタガタ震えて動けない。
怖くて涙が溢れ、つぅと頬を滑る。
メ「あぁ、本当に可愛い人だ…」
💛「ゔっ…!」
壁に乱暴に身体を叩き付けられ、痛みに顔を歪める。
メ「この綺麗な顔を歪めてるのが自分だと思うと、ものすごく興奮しますね…」
うっとりと惚けた顔が近付いてくる。
キスされる━━━
絶望の中、小さく呟く。
💛「た、助けて……ぉねが、、」
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コメント
4件
やばいやばいやばいやばいはやく来てM!LK!!!!はやく!!!!うおおおおおお明日が楽しみです。

急展開にドキドキ💛ハラハラ💛