テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
夕暮れの生徒会室。
「ねぇコビー」
「はい」
「もしさ」
ミユは机に肘をつき、真正面から見つめる。
「私が誰かと付き合ったら、どう思う?」
(殺意)
コビーの中で、理性が必死に叫ぶ。
(言うな)
(言ったら負けだ)
「……祝福します」
ミユの胸が、ちくりと痛む。
(嘘つき)
(でも、ここで言ったら私の負け)
「そっか」
二人とも、
心臓が壊れそうなくらい好きなのに
何も言わない。