テラーノベル
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隣のカップルが席を立ったあとは、セーヌ川やそこに掛かる橋、向こうの友達の顔が現れたり消えたりを繰り返してたんだけど、なんとなくそのうち斜め後ろの話が気になりだした。そこで俺はそしらぬ顔をして、彼らの席の隣に空いたテーブルに、マティーニを持って移動した。そして、仕事をしているフリして手帳に速記を始めた。実際は、フリじゃなくてこれが記事にならないとは限らないんだけど。
話は、こんな風だった。
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