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橙桃のノベル

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橙桃のノベル

第3話 - 嫁×彼シャツなんて天使以外何者でもない　　橙桃

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2022年02月07日

#stxxx

#nmmn

#橙桃

てん🐻＠サブ垢

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橙桃です。本人様たちとは関係ありません。

地雷だよって方、通報される方は見ないようにしてください。

桃side

彼シャツをしてみたい

最近密かに思っていること。俺は同じメンバーの橙と付き合っている。彼とはとても仲がよく、周りからもバカップルと呼ばれるくらいなのだが、俺は余り自分のしたいことを自分から言えない。よくカップルの動画で『彼シャツ』をしているのをみると、自分もやってみたいと感じてしまう。だが、それは大きい身体の男の服を小柄な女の子が着るから可愛いのだと、いくら背が低いとしても俺も男だからそれは叶わないかと諦めていた。

プルルルルプルルルル

でもやっぱりやってみたいなぁと考えているとスマホに着信が入った。

桃「もしもし？」

青「もしもしー僕だよ僕」

オレオレ詐欺じゃなくてボクボク詐欺かと軽くツッコミを入れてから始まった次のコラボ放送の内容の打ち合わせ。だが、さっきから考えていたことは頭から消えることはなくて、あまり内容が入ってこなかった。

青「んじゃこれくらいにして……何かあったの？」

桃「えっ…なんで？」

青「いやめっちゃ上の空だったから、どうしたのかなーって」

流石相棒だけあるなと思いつつこの悩みは言いたくないと必死に誤魔化す

桃「いやいや、別に何にもないってw」

青「はぁ…橙くんのこと？」

桃「はぁ？！だから何にもないってば」

青「いや分かりやすすぎ。ほら相談乗ってあげるよ？」

クソ…恥ずかしいけど話してみるか…

青「………聞いて損したわ。何そのラブラブバカップル特有の悩み。」

桃「おい。言えって言ったのはお前だろ。」

青「まぁそうだけど…。てかもう本人に言っちゃったら？」

桃「いや、俺そんなキャラじゃないし。まず体格的に無理だろ。」

青「え？いやいや桃くんの方が断然小柄でしょ？」

桃「は？それは無いだろ。せいぜい少し小さいくらい。」

えー。まぁ、がんばーとだけ言って青は電話を切った。何だよアイツ、自分から言ってきたくせに。

橙side

編集を終えて、ぐっっと背伸びをしていたときに青から電話が来た。

橙「もしもし？どないしたん？」

青「ちょっとお宅のお嫁さんの話聞いてあげてよー。」

橙「桃ちゃん？何かあったん？」

青「それがさー…」

青から話を聞くと俺のかわいい嫁さんが彼シャツをしたいと悩んでいるらしい。え、何その悩み。めっちゃかわええんやけど。

青「もう、伝えることは伝えたから切るよー」

橙「おん。ありがとな。」

青との電話を切り、すぐにクローゼットへ向かう。そして俺が結構気に入っているトレーナーを出す。桃ちゃんはジム行ってるけれど、体格は俺よりひと回りくらい小さいから余裕で着れると思う。トレーナーを片手にスマホを手に取り、桃ちゃんにLI○Eした。

桃side

今から俺んち来れる？

と橙からのLI○E。編集も終わって、動画も投稿し終わってたし、特に用事もなかったからすぐに向かうことにした。

ピンポーン

チャイムを押すと中からバタバタとスリッパの音が聞こえてきた。

橙「桃ちゃんいらっしゃい！！早速なんやけど、これ着てほしいなっ！！！」

と橙に渡されたのは彼が気に入っているトレーナー。え、俺が着ていいの？

桃「え、いいの…？」

橙「もちろん！」

満面の笑みで答えた橙に寝室で着替えてくるように言われ、俺はふわふわした気持ちで言われたとおりトレーナーをきた。意外とすんなり着れて何ならちょっとダボッとしている。俺、こんなに小さかったっけ。

着た瞬間に香った橙の匂い。太陽のような優しくて、暖かい匂い。まるで橙に抱きしめられてるみたい…と思いながらスンスンとトレーナーに顔を埋める。

橙「桃ちゃーん？着れた？」

桃「あっ！うん！」

行こう…って思ったけど少しイタズラしてやろうと思い、あることをしてから部屋を出た。

橙side

部屋からでてきたかわいい天使。トレーナーをダボッと着て恥ずかしそうに赤面している。いや、かわええよ？かわええけど…

桃「……どう？/////」

なんで素足なん？！？！？！？！

誘ってる？！誘ってきてるのこの天使？！俺足フェチやから余計に理性ぶっ飛びそうやねんけど！！

橙「…かわええよ////」

桃「ほんとっ？！……じゃあ、やりたいことあるんだよねー。」

橙「やりたいこと？」

桃「橙とツーショ撮ってT○itterに投稿したいんだけど…だめ？」

上目遣いしんどい。

橙「だめなわけないやろ。あ、でも下は写しちゃ駄目やからな？」

桃「分かってるってwww」

はい、チーズ。と数枚写真を撮り、嫁さんはありがとうっ！！っとご機嫌のようだ。かわええ。

桃「あ、橙。今日泊まってもいい？」

橙「もちろん。」

軽く泊まることを言ってくる辺り、俺をあまく見てるで桃ちゃん。

そう考えていると、彼はツイートし終えたらしく、俺にスマホの画面を見せてきた。

『今、橙ん家に来ています。今日はお泊り会です。ちなみに今着てる服は橙のです。』

コメント欄では

『え、尊い』『ちょっ、唐突に橙桃はﾀﾋにますっ…』『彼シャツですか？』

とりすなーさんたちも突然のツイートに困惑しているようだった。そりゃそうだ俺だっていまだにびっくりしとるもん。

桃「よしっ俺トイレ行ってくる〜」

見てていいよと渡されたスマホ。帰ってきたら襲うかと考えながら、桃ちゃんのアカウントでもう一言つぶやく。

『さっき彼シャツっていった子、大正解。』

そのツイートによって世界中がざわついたのは言うまでもない。