TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
シェアするシェアする
報告する

ゆっくりと歩きながら、俺は勇気を出して言った。



「一緒に暮らそう。今の保育園から近い場所に新しいマンションが建ったんだ。そこに3人で住みたいと思ってる。すぐにでも、いいだろ?」



彩葉は急な申し出に戸惑っているようだった。



引っ越し、家賃のこと、これからの生活のこと、簡単ではないことはわかるつもりだ。



「俺は君の夫になる。雪都の父親になるんだ。君が保育士を続けたいならもちろん応援する。でも、生活の一切、経済的なことは何も心配してほしくない」



彩葉はなかなか「うん」とは言わなかったが、最後は納得してくれた。



何度も謝る彩葉に、俺は続けた。



「俺は『この人さえいてくれれば安心だ』と思ってもらいたい。経済的なことだけじゃなく、いろんな面で頼れる男になる。だから、精一杯甘えてほしい」



いつか、心からそう思ってもらえるよう、もっと仕事に精進していく。



人間性も磨いて、雪都の父親として恥ずかしくない自分になる。



一つ一つ、まだまだ修行だ。



これから、3人でどんな未来を築いていけるのか楽しみで仕方ない。



大好きな君と可愛い雪都と……



大切な2人の笑顔、絶対に消さないから。



安心して、俺に着いてきてほしい。



「慶都さん、今日は本当にありがとうございました。すごく楽しかったです」



「俺もだ。明日また連絡するから。おやすみ」



「はい、お待ちしてます。おやすみなさい」



2人きりの幸せな夜はあっという間に終わりを告げ、浴衣も、屋台も、君と見た素晴らしい夜の景色も……



今夜の思い出は1つ残らず心のアルバムにそっとしまった。



明日からは、今までとは違う人生が始まる。



期待は膨らみ、自然に高揚するこの気持ちを抑えることなんて……俺にはできなかった。

あの夜、あなたがくれた大切な宝物~御曹司はどうしようもないくらい愛おしく狂おしく愛を囁く~

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

48

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚