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傭兵が突然告白してくる所から始まり、なんとなくで結ばれる初期衣装の二人です。
イチャつかないです、ちょっとしたキスシーン有。
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「_ 好きだ、アンタの事。」
試合が終わり食事が運ばれる、何時もの何気ない日常で突然吐かれた愛の言葉。
聞き間違いか?と驚きを隠せず幾度かノートンは瞬きをする。
驚きを隠せず、ナワーブの言った言葉を信じれずに居るノートンは言われた言葉に対して
「……今の、罰ゲームか何かじゃないの?」
荘園から支給された食堂にあるカツサンドを頬張るナワーブに疑いの視線を送れば、「そんなのじゃねえっての。」と一言否定の言葉だけが返ってくる。
告白したからと言って照れる様子も無く、何時も通り目の前に持ってきた食べ物を頬張りただノートンの返事を待つだけのナワーブの姿に、照れたりしないから怪しいんだけどなあ。とノートンは密かに考えた後
「……本当かどうか信用出来ないんだけど。」
「じゃあキスの一つでも二つでもくれてやろうか。それなら本当か分かるだろ。」
ただただ何時も通りで、信じれないと言っても感情的になる訳でも無く、冷静に信じて貰えるような案を出すナワーブにノートンは若干困惑し、頭を抱える。
目の前に並べられた料理達が半分程皿だけの姿になった頃、ノートンはようやく口を開いた。
「……本当に好きならしてみてよ、ここにキス。」
それくらいされないと信用出来ない。と食物を平らげていくナワーブを見ながらノートンは自身の唇を指でとんとん、と叩く。
すると、ナワーブは一度固まった後に食べるのを辞めて口を拭い、グラスに入った水を空にしてから照れる事もせず、ノートンの唇にナワーブの唇を重ね合わせる。
ほんの僅かな一時だが、ノートンにとって時間が止まった様にも感じる程に、互いの唇同士が重ね合わさった時間は長く感じる。
本当にしてくるだなんて思っても居なかった為、困惑してた心に拍車がかかる。
終始固まってばっかのノートンにキリがない、と思ったのかナワーブが
「これで分かっただろ……。」
とナワーブが声を掛ける。
少ししてからノートンは、何時も通りの様子から変わり頬に赤みを帯びさせる、まるで悪戯が上手く行かなかった時の子供のようになる。
「…………本当にすると思わないじゃん。」
「ふはっ、それで、?これは脈アリって事で良いのか?」
「……そういうことで良いよ。……これから宜しく。」
ノートンの言い分を聞いて思わず吹き出す機嫌が良さげなナワーブに不貞腐れたような表情を見せた後、告白の返事をしてから照れ隠しに顔を背けてしまうノートン。
ムードも何も無い始まり方だが、人と上手く会話する事が得意では無い彼らにはお似合いだろう。
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END.