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違う?…違うって何が?この子達は同じく私と同じで人間なのよ?私はもう人間じゃないけど、この子達は人間。何が違うって言うの?
「あら、口がお達者ね、私をこの国から追放したこと、まだ忘れてないわよ?」
と笑いながら冷静を保っている私はお母様に何を言われても今は気に触れそうな程だった。
「さぁ?なんの事かしら、でもその2人は私のモノよ?」
減らず口、まだそんなことを言っている。この口を縫い付けてやろうかとおもうほど、私は殺気が出そうだった。抑えるのに必死で後ろなんて見ていなかった。
「へぇ…話は通じないようね…」
と私は言いながら、後ろを確認する。だいぶ脅えていた。いつからだ?いつからそんなに脅えて…。分からないが、今はこの子達を一刻も早くここから救い出してあげたい。そして、私は能力を使った|[風華]風詠(花詠バージョン)|お母様は絶対気づかない、だって。この能力は隠蔽魔法が入るから。
(ふふっ、この子、何も気づいていないようね、足元に罠があるってことが)
へぇ、罠があるのね。まぁ、私には関係ない。だって少し風を出して回路を狂わせれば、作動しないのだから
「どうせ罠でも仕込んでいるのでしょう?反吐が出るわ…まぁ、もう作動はしないけどね」
と言ってお母様を挑発する。お母様は作動スイッチを何回も押すが、私の足物はピクリともしなかった。お母様は、作動スイッチを下にたたきつけ舌打ちをした。どうやら作はこれだけのよう…ほんと、なんでこんなお母様を守ろうと必死だったのか……
「ほんと…酷いお母様《大好きだったお母様》よ…」
私はお母様に気づかれないよう。小さな声で呟く。本当になんでこんなことになったのだか…。
「リーデ、私のために力を使って?」
と言い、リーデはどこか躊躇っていた。
「フールルも」
フールルは少し躊躇ったが
「…はい!やります!」
と言ってくれた。あとはリーデが許してくれるかだ。私も鬼ではないが、これに関しては鬼にならざるおえない。リーデの方を向き頭を撫でた。とても髪質がいい。そして私と同じくくせっ毛だ。やっと緊張がほぐれたのか、私の撫でていた手を持って
「…やる!やってみせる!」
と言ってくれた。お母様には聞こえていないようだ。呑気に化粧直しなんかして…、もう化粧などできないというのに。
リーデは、[琥珀]醜き者
フールルは、[魔弾]風付
私は、[風華]疾風
それぞれの攻撃を生かしたパフォーマンスの為、私は2人の舞台を作った。リーデの醜き者で、リーデの分身を作る。魔弾で、分身の動きを最大限に活かせるよう足場を設置。私の疾風で風を起こして早くお母様に辿り着けるようにする。あとはリーデに任せた。
「クソっ!なんで!なんであんな落ちこぼれが!!!」
と嘆いているが、これは私だけの力ではない。2人のおかげだ。
しかし、お母様はやっと気づいたようだ。私の魔力量と、戦闘力に
【愛多華】戦闘力1000000000
お母様のは?という声を聴きながら
「4んで…お母様…」
と私の声とともにナイフをリーデが刺す。
「クソがァァァァァァァァァァ!!!」
という声と共にお母様の優しい
ありがとう
という声が聞こえた。私はお母様をやっと弔うことが出来た。お母様の体は残っても心は魔人に操られていたのだ。私はお母様を救えたのだろうか。私はその場に跪き、大声で泣いてしまった。2人の背中をさする手が、私にはとても幸せだった。