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元貴の耳元で、甘さを含ませた声で名前を呼んだ。
「・・・元貴・・・。」
「!?」
ぴたりと動きが止まる。それがおかしくて、はむっと耳を甘噛みすると。
「ひゃっ。」
びっくりしていたが、それと同時に僕の手の中でも反応があった。
まだ目覚めていなかった元貴のモノが、徐々に頭をもたげているのだ。
「・・・ね、涼ちゃん。本当にするの・・・?」
不安そうな元貴の声に流石に罪悪感を覚える。
元貴は昨日まで体調不良だったわけだし、無理はよくないよな。
「大丈夫。軽く抜くだけだから。逆にこのままじゃ辛いでしょ?」
元貴のモノを上下に擦ると、先走りが溢れてきた。
「あっ、んっ・・・。」
元貴がお尻を僕の腰にこすりつけてくる。
ただ、快楽を波から逃げようと無意識の行動だとは思うんだけど
「それはやばいって、元貴・・・。」
多少元気になりつつあった僕のも、元貴のそれで完全に起き上がってしまった。
「・・・いいよ、涼ちゃん。」
「え?」
「入れて・・・いいよ。」
「涼ちゃん、その・・・。」
「ん?」
「ほぐさなくて、大丈夫・・・っていうか・・・。」
「え、でもしばらくしてなかったからきついんじゃない?」
「その・・・昨日、涼ちゃんが来る前、疲れたら寝れるかなと思って・・・。」
だんだん声のボリュームが落ちていく元貴。
「思って?」
「・・・一人でやってみた・・・。」
最後は消え入りそうにぽつりと言った。
「え?後ろでってこと?」
「・・・。」
元貴が一人で一生懸命やってるの想像する。
何それエロっ。
「でも自分じゃいけなかった。涼ちゃんじゃないとダメみたい・・・。」
この体勢で顔は見えないけど、耳と首筋が真っ赤になってる。
「可愛い。」
「可愛くないし。」
「可愛いよ。」
ちゅっと耳にキスをする。
「動くね。きつかったら言ってね。」
元貴はコクンと頷いた。
高いソファーだからそれなりにしっかり作られている。
そのソファーがギシギシと音を立てるくらい、激しく元貴を貫いていく。
「涼ちゃんっ。涼ちゃんっ。」
熱に浮かされたように僕の名前を呼ぶ元貴。
その度にその赤く染まった首筋に噛みつきたくなる。
でも痛いのが苦手だから、きっと嫌がるだろう。
だから、ぺろりと舐める。
「ぁっ、それやばっ。」
「え?」
「イッちゃうっ。」
連動して中も締め付けられるので慌てて抜こうとしたが
「ダメっ。抜かないでっ。俺の中でイッてっ。」
「えぇ?!」
そんな可愛いお願いをされたから、その瞬間に達してしまった。
「涼ちゃんの・・・あつい・・・。」
うっとりとした声で言うので、不覚にも再び熱を持ち始めてしまった。
「んふ、元気だね、涼ちゃん。」
「誰のせいだと・・・。」
「えー?俺?」
すっかりいつもの調子に戻ってしまった元貴。
まぁ元気が一番か。
「じゃぁ責任取らなきゃね。」
そう言った元貴は繋がったまま僕の上にまたがる様な体勢に変える。体柔らかいなと思っていると、体位変えながら締め付けてきたので思わず“うっ”と声を漏らしてしまった。
「涼ちゃん大丈夫?」
僕の上に跨った状態でニヤニヤしながら見下ろしてくる。
まるで女王様。
イラっとしたわけじゃないけど、なんとなく下から突いてみた。
「ひゃんっ。」
不意打ちだったからか変な声を出す元貴。ニヤニヤして見上げると、
「涼ちゃんのくせに生意気―!」
「ほらー早く動いてー。」
浅いところをかき回せば、しっかり立ち上がった元貴のモノが雫を垂らす。
「覚悟しろよ、涼ちゃん。」
「元貴がソレ言うの?」
どれくらい時間がたっただろう。
多分太陽は真上まで来ている。
久々とはいえ、がっつちゃったし・・・がっつかれた気がする。
「涼ちゃんがここで始めたからソファー汚れちゃったじゃん。」
「そうだけど、後半は元貴が乱れすぎてこうなってんだよ。」
「乱れすぎって言うな。」
「拭いておくからシャワー先に浴びてきなよ。」
「あんがと。」
元貴がシャワー浴びている間にソファーを拭く。
染み込んでしまったものはしょうがない。
幸い目立つシミにはなってないようだ。
ついでに自分の体も軽く拭いた。
「ふわぁ~。疲れた。」
ソファーに横になると、瞼が重くて意識はゆっくりと沈んでいった。
「ん・・・?」
気づいた時、僕の胸に頬寄せた元貴が抱き着くようにして一緒に眠っていた。
「おやすみ、元貴。」
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48手では後側位(女性が男性に背を向ける)のことを「窓の月」と呼ぶそうです。2人で一緒に窓の外の月を見ながらする、という意味が込められた風流(?)な体位・・・らしい。