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リクエストが上手くかけなかったので息抜きの🐙🌟×💡。学パロの初心BLが描きたかっただけです。エッッなことはしてません。リクエストはまた次回で…遅くなっちゃってすみません………。
inm視点
夕陽に染まっていた放課後の教室の窓際の席で、教科書を片手に頬杖をついていた。誰もいない教室、静かな空間にオレの声が響く。
「星導、どこ行っちゃったんだろ…約束の時間過ぎてるのに」
眉間に皺が寄る。星導ショウ、その名前を思うだけで胸がざわつく。いつも飄々として、オレの反応を面白がるようにからかってくるあの男。なのに、なぜかオレは彼と一緒にいる時間が嫌いじゃない。いや、嫌いじゃないなんて認めたくない。自分の気持ちに蓋をするように、教科書をバサリと閉じたところで、教室のドアがガラリと開いた。
「ライ。待ちました?」
星導だった。いつもの軽い笑顔、肩にかけられたカバンが揺れる。オレは舌打ちして顔を背ける。
「遅いよ、星導。時間守れって何回言えば分かるの」
「あはは、ごめんごめん。ちょっと先生に捕まっちゃって」
星導は悪びれず笑いながら、オレの机に腰掛けた。
「今日は何の勉強?俺、数学全然ダメだから頼みますよ」
「…自分でやりなよ。オレは星導の家庭教師じゃない」
いや、なんでコイツ、いつもこんな近いんだよ!星導の膝がオレの腿に軽く触れ、距離の近さにドキドキとする。わざと冷たく言い放つが、声が少し震えてしまった。星導はニヤリと笑った。
「お、照れてるんですか?可愛いね、ライ」
「はあ!?誰が!?バカじゃないの!?」
顔が真っ赤になったのが自分でも分かる。教科書を掴んで立ち上がり、星導の胸を突き飛ばす。
「…近寄らないで!!暑苦しいから!」
だが、星導は全く動じない。むしろ楽しそうにオレの手首を掴んだ。
「あ、逃げないでくださいよ〜。ほら、ちゃんと教えてください。俺、ライの説明だとすっごい理解できるし」
オレは一瞬言葉に詰まった。星導の大きな手に掴まれた手首が熱い。心臓がバクバクする。なんで…別に星導のこと、意識してなかったのに…なんでこんな気分になるんだよ!!
「…離してよ」
オレは目を逸らし、小声で呟いた。
「ん?何て?聞こえませんね〜」
星導がわざと顔を近づける。そして、オレの耳元で囁くようにつぶやいた。
「ライ、顔赤すぎ。ほんとに可愛いんだけど」
「う、うるさい!バカ!」
オレは叫びながらも、星導の手を振りほどけなかった。心のどこかで、その手を離したくない自分がいることに気付いてしまい、ますます混乱する。
すっかり暗くなった空の下で、宿題を終えたオレたちは近くの公園でジュースを飲んでいた。街灯の下、オレはベンチに座ってジュースを飲んでいた。星導はオレの隣で空を見上げていた。
「ねえ、ライ」
星導が突然口を開いた。
「俺のこと嫌い?」
ジュースが変なところに入ってしまい、咳が止まらなくなる。
「急に何?怖いこと言わないでよ」
「いやさ、いつも俺に対してツンツンしてるじゃないですか?でも、こうやって一緒にいるってことは、嫌いじゃないんでしょ?」
星導の目は真剣だった。でも、いつもと違う、どこか柔らかい表情。そんな表情にオレの心臓がまた跳ねる。
「べ、別に…嫌いじゃないよ?…ただ、ムカつくだけ」
「ムカつく?何が?」
星導が身を乗り出す。肩に手が置かれ、ドキッとする。
「だ、だから…その…からかうのやめてよ!いつも、俺のことバカにして…!」
顔を真っ赤にして叫んだ。しかし、星導の目は笑っていなかった。
「バカになんかしてませんよ」
星導の声が低くなる。
「ライが可愛すぎるから、つい反応見たくなるだけ」
ジュースを飲む手が止まった。
「…は?」
星導がゆっくりと顔を近づける。
「ライ、俺のこと、どう思ってる?」
オレの頭の中は真っ白だった。こんな真剣な星導、初めて見た。いつもふざけて、からかってばかりだったくせに、今、こんな顔で…。
「…バカ、急に何…?」
目を逸らすが、声が震えているのが自分でも分かる。星導が笑う。だが、その笑顔は優しかった。
「ライ、俺、ライのこと好きだよ」
心臓が止まりそうだった。多分、数秒本当に止まっていたと思う。
「…は!?ふざけんな、星導!急に何!?」
「ふざけてませんよ?」
星導の手がオレの頬に触れる。温かい大きな手。動けなかった。
「本当ですよ?ライのツンデレ、めっちゃ可愛い。いつも目で追っちゃう」
もう限界だった。顔が熱い。心臓が爆発しそう。
「…や、やめてよ…恥ずかしい……」
「恥ずかしがってるライ、もっと可愛いんだけど」
星導が笑い、そっと自分の唇を重ねた。ずっと頭は真っ白だった。柔らかい感触、星導の匂い。全てがオレを飲み込んでいく。長いと思ったキスは一瞬で終わり、星導がニヤリと笑う。
「ライ、もっと素直になりませんか?」
「…っ!バカ!」
オレは叫びながらも、顔を隠すように俯いた。心臓がうるさい。星導の笑顔が、いつもよりずっと近く感じた。
「次はもっと長いキス、いい?」
星導が囁く。オレはもう、言葉も出なかった。ただ、無意識に星導の手をそっと握り返していた。
hsrb視点
付き合ってもライは相変わらずツンデレで、俺はそれをからかう。でも、たまに見せるライの隠しきれない照れが、この世の誰にも見せたくないほど愛おしくて。
「星導遅い!また待たせんな!」
ライの声が校庭に響く。
「あはは、ごめん。でもライ、待ってる顔も可愛いですよ?」
「う、うるさい…!」
ライの耳は真っ赤。だが、その手は俺の手をしっかり握っていた。
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