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大きな犯罪が起きなく平和な時間帯。ついでにぺいんに会えるかも、なんて思いながらちょっかいをかけに警察署に向かった。


「みんな駐車場集合ー!!」


「「「ぺいんさんお誕生日おめでとう!!!」」」


丁度日付けが変わったすぐのタイミングでお祝いムードの署員達が駐車場に集まっていた。橋の影に隠れて様子を伺う。


「これ皆からのプレゼントでーす!」


「えっこれ良いの!?うーーわカッコよ!!!ありがとう!!」


「ぺいんくんこの車めっちゃ似合うね。」


黄色い高級車の周りで談笑する姿を見る。ポケットに入っている自分の用意したプレゼントを握りしめた。


「こんなの…」


もう新たなプレゼントを用意する時間もお金も無い。少し離れた場所に移動し座り込んで項垂れていると電話が鳴った。


「ぐち逸ー!俺仕事終わったよ、そっちはどう?」


「…あの……」


「どうした?今忙しい?」


「あー、その今日はやっぱり会えない、です。」


「そっかぁ、どうしても無理?ちょっとでも?」


「えと…はぃ…」


俯いて返事をしたと同時に見慣れた靴が視界に入った。顔を上げるとニッコリ笑ったぺいんと目が合う。


「お疲れ、こんなとこで何してるの?」


「ぺいんさん…いえ、えっと…」


「とりあえず座るならあそこのベンチにしよ。」


引っ張られて立ち上がった拍子にポケットから小さな包みが落ちてきた。咄嗟にぺいんがキャッチして取れかけているタグを見た。


「っと!落ちたよ、あれこれ…「ぺいんさんへ」?」


「あっ違うんですこれは!そのっまだ用意できてなくてっ!」


「これが俺への誕生日プレゼントかなって期待しちゃったんだけど違う?」


「違くない、けど違います…もっと良い物を用意するので!高級車は無理だけど他に何かっ!」


「…あーなるほど。ほらあっち座って話そ。」


眉を下げて肩を落としているぐち逸の手を引いてベンチに座る。


「プレゼントありがとう、めっっちゃ嬉しい。開けて良い?」


「はい、どうぞ…」


「えっこれお守り!?「命大事に」って書いてある、俺が事件でダウンしないようにって事!?」


「あと仕事しすぎて身体壊さないようにと、体調崩さないようにと、メンタルも大事にしてほしいです。」


「そんなにいっぱい想い込めてくれたのほんっっ……とに嬉しい!ずっと大切にするね。ありがとう!!」


「今日はそれだけですがまた今度ちゃんと用意するので。」


感謝と喜びを最大限表して伝えたつもりだがまだ納得いってないぐち逸。肩を抱いて頬に手を添えて話し始める。


「ぐち逸の誕生日にさ、俺キーホルダーあげたじゃん。それはショボいなーとか、もっと豪華な物が欲しかったなーとか思った?」


「そんな訳ない、ぺいんさんから貰った物はなんでも嬉しいです。私を想って用意してくれたんだから。」


「でしょ?俺も同じ気持ちなんだよ。ぐち逸が俺の事を想って考えて用意してくれた物はなんでも嬉しい。」


「でもぺいんさんは車も貰ってたじゃないですか、高そうで性能も良さそうなものを。」


「んー…あんま比べるもんじゃないけどじゃあぐち逸はさ、鱈タラオから貰った大豪邸と俺があげたキーホルダーだったらどっちが嬉しい?」


「タラオさんから?そんなの絶対ぺいんさんからのキーホルダーですけど!…あれ、じゃあ…」


「ね?俺も同僚達からの車よりこのお守りのほうが何倍も、何千倍も嬉しい。ぐち逸からのプレゼントも気持ちも、世界で1番嬉しい。ぐち逸が不安にならないように、これからもっともっと気持ち伝えてくね。」


「…ごめんなさい。」


「謝る事じゃないよ。ぐち逸大好き。」


穏やかな表情に戻ったぐち逸が控えめに頬に添えてる手にすり寄ってきた。その頬を優しく撫で、肩に回している手に力を込めて抱き締めた。

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