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朝からありがとうございました
けっこうなナチ日帝要素ありです。
なにかとは言わないけれど咥えています。
何の間違いだろうか。今私は元同盟国(男)とラブホテルに来ている。
ええと、先程カフェにて日帝に「抱かれてほしい」的なニュアンスのことを言われ、当然のことながら何が何だかわからなくてその真意を質問したところ、
日帝「センパイに抱かれることによって私の感情を米帝から離れさせることができるかな、と思ったんです。
センパイの事を好きになりたいっていう意味ではなく…うまく言葉には表せないのですが「自分は米帝のモノである」感覚を緩和できたら、この気持ちも自然に薄れると思って。
……内容が内容ですし、もちろん断っていただいても構いません。」
…と割としっかりした理由を説明された。(今思えば別にそうでもないかもしれない。)
ある程度筋の通った仮説を用意された以上、恥ずかしいだの男同士だのの理由で断るわけにもいかない。なぜなら向こうはそれ以上の屈辱を受けてきた身なのだから。
とにもかくにも、そういった経緯でラブホに来たところまでは良いのだ。
しかし、部屋に着き、日帝がシャワールームに行った途端ある重要なことを思い出す。
ナチス(そういえば私、多分日帝じゃ勃たないよな…。)
勃たない、というのは大問題である。どんな百戦錬磨の男でも勃たなければ不戦敗。
私はノンケのため、男で、しかも仲間である日帝に性的興奮を覚えないのは仕方ないのだ。
試しにただいまシャワーを浴びている全裸の日帝を想像してみたが、当然からっきし。
あいつは体格こそ小さく、服を着ている状態だと女性的に見えなくもない。顔もアジア系ということもあり他よりだいぶ幼く可愛らしい。
しかし、脱げばそれなりに筋肉もあり、お世辞にも女性的とは言えないのだ。
前一緒に温泉に入ったときはあいつより身長の高いブルガリアの方が女性的に見えたほどだ。いやだからといってブルガリアでも勃ちはせんが。
そもそも目的のためとはいえ仲間同士(両方男)でセックスするだなんて異常だ。
ここで日帝を抱いてしまえば、きっと私達はただの先輩後輩の関係じゃいられなくなる。
それにアメリカにバレた場合何が待っているかわからない。頼んでもないのに「門限過ぎたから」とか言って迎えに来るやつだ。きっとお叱り程度ではすまないだろう。
ああ、でもここまで来て断ればそれこそ日帝の期待を裏切ることになる。二言ばかりを言っていればそれは仇となると先の大戦で学んだ。
どうするべきか…などと悩んでいるあいだにシャワールームの戸が開く音が。
タイムリミットは皆無に等しい。はやくどうするべきか
日帝「センパイ。」
ナチス「ににに日帝、どうされましたか!?」
日帝「どうされましたか?」
ナチス「いや、なんでもない。少し考え事をしていただけだ。」
しまった。慌てすぎた。これでは不安を感づかれてしまうではないか!
ナチス「それで…日帝、」
日帝「申し訳ありません!!!」
ナチス「え?」
日帝「やっぱり嫌ですよね、男を抱くなんて。シャワーを浴びていたら冷静になってきたんです…。」
日帝「ずっと一緒に戦ってきた同盟国にこんなこと言われたら失望しますよね。
第一、一度シたら元の関係に戻れなくなるかもしれないのに。自分のことばかり考えていて、センパイの気持ちを考えることを失念していました。」
ナチス「……そうか。」
あぁ、よかった。日帝も私と考えていたことは同じだった。決して顔には出さんが、私もこれで一安心だ。
日帝「それに、…センパイ以外にも抱いてくれる人はいますしね。」
ナチス「私…以外とは?」
イタ王か?それとも大戦前は交流があったと聞くイギリスあたりだろうか?
日帝「まぁ…ゆきずりの?「そういう」スポットに行けば、誰か一人くらいは見つけられるでしょう。」
ナチス「それは許可できないな。」
日帝「え?」
見ず知らずの奴とまぐわえるというのか?日帝は。事件に発展する可能性も、病気をうつされる可能性もあるのに。
前から思っていたことだが、この後輩には危ういところがある。自分の身体をなんだと思っているのだろうか。
ナチス「そこら辺の他人と致すくらいなら、やはり私が相手しよう。」
日帝を抱くのは嫌だが、そちらの方がもっと嫌だ。
日帝「センパイ、気持ちは嬉しいです、でも」
ナチス「似合わんことだが、仲間が自ら苦しみに突入していくのを黙って見ているほど今の私は鬼ではない。
日帝、『抱かせてくれ』。」
目の前の男は「はい、」と小さく返事をした。
……まぁかっこつけたことを言ったところで勃たんモノは勃たんのだが。
日帝「センパイ…やっぱり」
ナチス「大丈夫だ。」
日帝「……」
ナチス「……」
…いやなんだこの空気。
今こそ臨戦の時だぞ愚息よ、なに二の足を踏んでいる?もうかれこれ30分は経っているぞ。
ナチス「あ、いけそう。」
日帝「あっ!」
ナチス「……やっぱ無理かも」
日帝「あぁ…」
早くしないと日が暮れてまたアメリカに怪しまれてしまう。ここは一旦精力剤でも調達しに行くべきなのだろうか。
私の焦りを感じたのか、横でじっとみていた日帝がおもむろに前に乗り出す。
日帝「…私のことなんだから、センパイばかりに任せててもだめですよね。」
そう言うやいなや、日帝は私のソレを「失礼します」と咥えた。
ナチス「日帝……?」
日帝「ひゅいまひぇん、まやひぇればかえもひふれーやよおもっいぇ(すいません、任せてばかりも失礼かと思って)。」
ナチス「いいからそこで喋るな…。」
まさか日帝が自ら咥えてくるとは…。
前の日帝だったらそんなことしない、とか咥えられたのは初めてで混乱する、とかやけに上手いがこれがアメリカに仕込まれたものだとすると素直に気持ちよくなれない…だとか。
いろんな気持ちがぐるぐると渦を巻き上手く頭を回すことができない。
それでも私の愚息は快感を享受しゆっくりと鎌首をもたげ始めている。
…それにしても、この絵面に微かにではあるが興奮している自分に嫌悪感が込み上げてくる。
日帝「気持ちいい、ですか?」
ナチス「……見ればわかることを…。」
そのまま甜められつづけること数分。
そろそろ挿入できるくらいまで勃起してきた。
日帝はバスローブを脱ぐと「失礼します」といいシャワールームで解して以降渇きかけている後孔にローションを足した。
喘ぎ声を出さないよう懸命に下唇を噛んで抑えていたが、奥の方に指が行けば行くほど甘い声は漏れ出てしまうようだった。
私は聞かなかったことにした。
日帝の蜜壺に私のペニスが充てがわれる。
とろりとローションが溢れ出して私の先っぽを濡らした。
日帝「いつでも、どうぞ。」
あと数ミリ、少し腰を動かすだけで、挿入ってしまう。
……この一突きで、私達の関係が変わってしまう。
ナチス「ぁ…。」
そう思った刹那、頭の中に日帝との記憶が走馬灯のように駆け巡る。
初めて出会ったとき、同盟を結んだとき、最新兵器に目を輝かせているとき、私に自国の文化を紹介してくれたときーー
記憶の中の日帝の声が、叫びが、さっきの嬌声に掻き消されていく。
まともに日帝の顔が見られない。心臓と頭に寒気が走る。喉の奥が狭まって呼吸が難しい。
日帝「…。」
日帝は何も言わずすっと立ち上がり、再びバスローブを身につける。
この状況に似合わず穏やかに微笑んだ顔をしていた。私のそれはいつの間にか萎んでいた。
日帝「……すみません。私、先輩にそんな顔させるなんて、後輩として未熟にも程があります。」
そう言われて初めて、自分がひどい顔をしていることに気がついた。脂汗がつう、と喉を伝った。