jkside
無線機が繋がっていたらしい、男が何かを呟いてほかの2人を呼び戻してしまったのがわかった
早く済ませなきゃ
ヒョンの教えは、相手を殺さずにノックアウトさせる方法
とはいえ向こうは、殺すつもりで僕の心臓を狙っているから、慎重に睨み合いを続ける
ガチャっと玄関が開く音がした
もう戻ってきたか。
男が仲間が戻ってきたことで緊張が緩んだその一瞬、素早く両膝を撃ち抜く
ガクッと崩れ落ちた男の、狙いの定まっていない銃弾は軽々と避けて、スタンガンをあて気絶させる
後ろを振り向くとちょうどもう1人が部屋に入ってくるところで、
狙いを定めて1人目と同じように膝を撃ち抜き、スタンガンで気絶させる
僕を舐めてかかっていた奴らは、驚いた顔をしたまま呆気なく倒れた
部屋は血にまみれ、僕も返り血を大量に浴びたが気にしている暇はない
やることは終わっていなかった
女はもうヒョンのいる所へ入ってしまっていた
間髪入れず寝室へ向かうと、
ベッドに腰かけた女が初めて、慌てた表情を見せた
🙎♀️「もう来たの?さっさとジミンから〇しておこうと思ったのに」
その言葉で持っている細い注射器の中の液体が、毒であることを察して、身震いする
🐰「2人なら膝を撃ち抜いたからもう助けは来ない。僕のヒョンから離れろ。」
ふっと笑った女が僕を無視して、ヒョンの手首を片手でスっと抑えた
淫らに服がはだけ、ぐったりとしたヒョンは身動ぎすらしない
その細い手首に薬を打ち込もうと、女が注射器に意識を逸らした瞬間、
パンッ💥
🙎♀️「きゃっ」
女の手元を狙って弾を放つ。
注射器がはね飛び、薬が飛び散った
女は感情を露わにして、こちらを睨みつけた
🙎♀️「そんな優秀だったなんて、
舐めてかかったのが間違いだったようね。」
銃を手際よく取り出した女が、それをヒョンの頭に突きつけた
🙎♀️「でも甘いわ、注射器じゃ無くて、私を撃てばよかったのにㅎ
こんな脅しをされたら身動き取れないんじゃない?」
🙎♀️「いい?あなたが撃った瞬間、あなたの大事なジミンは死ぬ。」
どうする?どうすればいい?
必死でこの状況を抜け出す方法を考える
余裕な笑みを浮かべた女を睨みつけ、
耳が痛くなるほどの沈黙が走った
🙎♀️「さあ、どうするの?ㅎ」
jmside
僕はもう身体がぼろぼろだった
1回意識が飛んでから、少なくとも3回は揺り起こされ、
その度に薬を打たれ、意識が途切れるまでソヨンに犯された
意識があっても、今が何時なのかも分からないし、玩具のように弄ばれる身体は痙攣が止まらず、
もうこのまま早く息の音を止めて欲しいとまで思っていた
でもただ1つ、ずっと頭をぐるぐると回っていた言葉は
グガ、ごめんね 、どうか生きていて
何度目かも分からない気絶で
意識も曖昧、もう目覚めたくない、死と生の狭間のような所をさまよっていた時、
誰かの撃った銃声で意識が微かに引きもどされた
グガ、なにしてるの?今どこにいるの?
もう重くて少しも動かない身体で、薄ら目を開けると、
暗い室内で枕元に座るソヨンが見えた
また注射器を手にして、薬を入れようとしているのが分かったけれど、抵抗する気力もない
その時、バタンっと音がして誰かが入ってきた
🐰「僕のヒョンから離れろ」
僕の大事な、ずっと求めていたグクの声が聞こえた
ああ、僕を助けに来てくれたんだね、
頑張ってくれたんだね
苦痛で泣き腫らしたはずの目から
また涙がこぼれた
顔の横でパリンっと大きな音がして、ソヨンの持っていた注射器が破裂する
そう、グクの銃の腕前は、神がかったほどに正確なんだ
ソヨンが怒りのオーラを出して、銃を僕の頭に突きつけたのが分かった
🙎♀️「さあ、どうするの?ㅎ」
甘いのはお前だ、ソヨン
お前みたいな卑怯で人を見下すやつは負けるって決まっているんだよ
手錠で繋がれてない方の手を、必死で持ち上げて頭の横の銃に手を伸ばす
jkside
ああ、、ヒョン、、、
女の傍らで、震えるヒョンの手がゆっくりと銃の方に伸びるのが見えた
生きていてくれたことに涙が出そうだったが、必死で表情を変えないように繕う
女はこちらを見ていて、その手に気づいていない。
いける、と思った。
その瞬間から全てがスローモーションのように見えた
ヒョンの手が銃をつかむ
女がはっとしたようにヒョンを見て、引き金を引こうとする
視線が僕から外れたその瞬間に、僕は彼女の銃を持つ手を狙って弾を撃ち込んだ
パンッ💥パンッ💥
銃声が2発響く
そう、2発。
女は弾を撃ってしまった
腕を撃ち抜かれ倒れた女の首筋にスタンガンを当て、気絶させて、
ヒョンに駆け寄る
少し銃口がずれて頭ではなかったものの、
肩を撃ち抜かれ、大量に血を流していた
🐰「ヒョン!だめっ、、お願い、、泣」
泣きながらベッドのシーツを少し切り裂き、
大好きな人の肩からこれ以上血が溢れ出ないようにきつく止血を施す
縛り方は全部ヒョンが教えてくれた
でもこれをヒョンに、、
ジミニヒョンに対して使うことになるなんて思ってなかったし、使いたくもなかった
🐰「お願い、、泣 止まれ!もう止まれ!」
布の上から傷口をぎゅっと抑えて泣き叫ぶ
ヒョンの息は浅くゆっくりで、顔は血の気がない
🐰「ヒョン!!ヒョン!だめ!死んじゃだめ!
うわあああああああん泣」
ただでさえ弱ってるヒョンには、
ほとんどもう致命傷なのが明らかだった
🐰「お願い、、起きて、、ヒョン、、泣」
ベッドに力なく腰掛け、顕になっていたヒョンの体を隠すように自分の着ていた上着をかける
泣きながらヒョンの胸に顔を埋めた
🐰「ヒョンのこと守れなかったの、、?
嫌だよ、、ヒョン、、起きて、、」
女とヒョンの血の匂いで満ちた部屋の中で、
グクの泣き声だけが絶え間なく響いていた
コメント
11件
じみなぁ!死んじゃダメ!愛するグクの為にも生きて…ソヨンの野郎💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩
え?死なせたらダメですよ!!助かってくれ、、😭
チワワさん!ほんとそれです! あの女ーーーーぁ💢 許さん🤬