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「んっ…だめ!」
「どの口が言ってるのかな」
「い、ま、任務…中です」
「そうだよね」
「先生!」
「でも…ココ、大変なことになってるよ」 なんで、こうなったのか…心当たりがあるだけに強く言えない。
だってもうすぐ、先生の…「あんっ!…だめ、なの…」
「っ、イケよ…」
今日の任務は、久しぶりに一年四人が一緒で引率に五条とフルメンバー。
年末が近付き、この時期は人の陰気が溜まり出す頃で夏季に向けて呪いとなり繁忙期を向かえるのだが、師走の忙しさで呪いが噴出されことも多々あり、呪術師も忙しく働いていた。
その為、四人で顔を合わせることも少なく、咲耶に至っては五条にかっ攫われるので寮に居ても会うことがなかった。「やっと話せるね」
「そうだね」
「あっ、そだ。見てくれた?」
「うん」
「あれでいいかな?」
「ほぼ、コイツらの案だからな。不満あるなら言えよ」
「アンタはもっと考えなさいよ!」
「ふん…」
「咲耶も気付いたことあったら言ってな」 そう言うと、虎杖は咲耶の肩に手を置いた。
その様子を、四人で楽しそうに目の前で話している姿を静かに見つめる男。少し後ろを歩き、目隠しをしているから表情は読み取れないが穏やかだった。
それから任務地の廃ビルまで、四人の楽しそうな会話は続いた。
「それじゃ、呪霊多そうだし、誰が多く祓えるか競争でもしようか?」
「おっしゃ!負けねー」
「言ってろ…」
「ズルはなしよ!勝ったらご飯決定権ね」
「俺が勝つ!」
「私も頑張る」
「…じゃ、始めよっか」 一斉に駆け出した。
駆け出したはずなのに、なんで…
「あの、先生?」
「ぅん?」
「あの、なんで?」 なんで、五条先生の腕に閉じ込められているんだろ…
今は任務中で、みんなでビルに駆け込もうとしていたはずなのに、腕を引かれたと思ったら景色が一変して建物の中に居て…「だ、駄目!」
「…」
「先生!手を止めて、ください」
「…」
「先生!聞いてるんですか?」
「…」
「や、だ…」 先生に後ろから抱きしめられて、止める間もなく腰のリボンがとかれ、差し込まれた手に中のリボンもほどかれ、襟と肩のボタンが外されて制服がはだけさせられた。
今ならわかる。
最初は洋服に慣れてないからありがたかったが、先生がカスタムしてくれた制服…こうすることが目的だったと思い知らされた。
器用にインナーとブラジャーを押し上げられ、黒タイツも膝上まで引き下げられて、逃げられないように回されている腕が左右で違う動きをするので、されるがままになっていた。「んん…先、生」
「…楽しそうにしてたね」
「えっ…」
「なんの話してたの?途中、こそこそしてたし、悠仁に肩抱かれてたでしょ…僕のなのに、気軽に触らせないでよ」
「ぁん!ごめんなさい」
「ね。内緒話は良くないな」
「…っ!指、駄目!」
「駄目なのは、咲耶でしょ…」
「やぁ…あ、んっ…うぅん!」
「僕のこと、ほったらかしにして…悠仁や恵と楽しそうに」
「やぁ、やっ…だぁ」 先生の声と息が後ろから耳に掛かってこそばゆい。胸を弄られ、痛いほど主張する先端が恥ずかしくも、腿を擦り寄せて下腹部の疼きに耐えていたら、全てを見透かしたように先生の大きな手がショーツの中に滑り込み、いつもと違う強い刺激に声が抑えられなかった。
優しさもなく、指だけで絶頂させられても、先生の行為は終わる気配はなくて、機嫌が悪いのは分かっていても言えないことはあって、出るのは嬌声のみである。「はぁ…ああっ…んん!」
「頑固だね。それに…もっと僕に集中してよ」
「あ、あっ…ぃ、ああ!」 事務机が数台あるだけの室内に、卑猥な音が響く。
机に片膝を付かされ、後ろから先生が中へと押し入り激しく突き上げられる。目の前にドアがあって、呪霊の気配は近くにないものの、いつ誰が入ってくるかもしれないと揺さぶられながらも制服の端を掴んで隠そうとするが、力が入らずあられもない姿を晒していた。「…下の口は素直なのに、アイツらを庇うんだね」
「ぅんっ!ゃ…ぁ…」 耳裏をねっとりと舐められ、熱い吐息が漏れる唇を指でなぞられた。 ピロリロリン♪ ピッ!「五条先生!どこにいるんですか?」
「ちょっと、貸して!」
「…」
「咲耶いないけど、一緒なんですか!」
「…」
「えっ?任務は?」
「余裕のない大人は嫌われますよ」
「私らにヤキモチ焼くとか、大人気なさ過ぎ」
「もしかして、咲耶ヤバい?」 虎杖のスマホを囲んで、伏黒と野薔薇が頷いた。
四人で話し込んでたのは悪いと思うが、元はと言えば五条が咲耶を離さないからで、本人に話すわけにはいかないこともあるのだ。「はぁ…先生。もうすぐ、なんの日かわかる?」
「…………!」
「そういうこと」 黙ってスマホを切ると、くったり胸に凭れ掛かる咲耶を抱きしめた。
自分のためだったことが嬉しくて、でも、嫉妬したことは消えなくて、ただ愛しい。「っ、なんで…はぁ、おっきく」
「ごめん。嬉しくて、止めれない」
それから12月7日を迎え、サプライズ誕生日会のはずが普通に行われて、一、二年にプレゼントを貰った五条だったが、一番欲しかった咲耶からは誕生日にプレゼントを貰うことはなかった。