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第4話、読み終わりました!成長した北斗と樹がもう20歳、しかも二人とも成人式でスーツ姿なんて感慨深いですね。リムレスメガネとネックレスのプレゼント、そしてお店で働く流れ――「付けていてね」という条件が、二人を慈しむ気持ちと信頼の証みたいでじーんときました。キスのシーンも自然で、関係性の変化をそっと見せてくれる。7年の時間が詰まった、優しいエピソードでした。
数年後
🖤side
慎太郎さんに拾われてから7年が経ち、20になった。
『慎太郎さーん。ネクタイ、これでいいですかね?』
「んー、いいけど、ちょっとズレてるね」
慎太郎さんにネクタイを直してもらう。
「うわーっ、俺が直すのに〜…」
樹がこっちにきた。
『はいはい、樹もズレてるから直してあげるよ』
樹のネクタイを直すと、嬉しそうに抱きついてきた。
「二人ももう一人前だなー。」
ジェシーさんが言った。
「、あの、恩返ししたいんですけど、どうすれば…」
「ん〜?いいよ!恩返しなんて…」
「とりあえず、成人式行ってきな。」
「『行ってきます。』」
そう言って扉を閉める。
「あの時から成長したなー、俺ら。」
『母さん、何してんだろ。』
「さぁ?しらねー。どっかほっつき歩いてんじゃね?」
二人でそんな会話をしながら歩いて行く。
そしたら車が目の前で止まった。
「あ、髙地さん。」
「うしろ、乗ってきな。スーツ、汚れると嫌でしょ」
後ろに乗せてもらう。
「前までは後ろ二人で座っても空いてたのに、もうキツキツじゃん…笑」
『それだけ成長したって事です。』
「慎太郎さんが拾ってくれたからな。」
「…慎太郎も嬉しいって。」
『?髙地さん、何か言いました?』
「ううん。何にも。さ、行こっか。」
車を走らす。
窓を開けると、心地よい風が入ってきて気持ちいい。
同時に樹に寒い、と言われて少しだけ閉める。
💙side
「行ってらっしゃい。二人とも。」
車から降り、こーちさんに手を振る。
「北斗ー、行こ。」
北斗と手を繋ぐ。
「ねね、俺らさ、あの時拾われてなかったら」
「どうなってたと思う?」
『んー、あのまま凍え死んでたんじゃない?』
「ははは、改めて感謝だな。」
『感謝だね〜』
あっという間に会場に着いた。
高校の時など、仲良くしてた友達はいないので終わったらすぐ帰ることにしよう。
「では、受付を。」
成人式が終わった。
「ふぅーっ、緊張したぁ…」
『大丈夫?僕も緊張した。』
そうしてもう一回手を繋ぐ。
「…ねね、北斗はさ、」
『ん?』
「俺がずっと手繋いでるけど、嫌とか思わない…?」
『もうずっと一緒にいるからね。彼氏みたいなものよ。』
…………
『どうしたの?顔赤いよ?』
「…嬉しい。」
『へへ、僕も嬉しい。』
そう言って頬にキスしてきた。
「おおー、カップル誕生?」
あ、見られてた。
「迎えにきたよ〜、帰ろっか」
「帰ったらお祝いだぁー!今日店休業にしてきたからさ」
『いいんですか?お祝いだなんて…』
いいんだよ、と言われて車に乗せられる。
🖤side
スーツを脱ごうとすると髙地さんにまだ脱がないで、と言われた。
「今日はお祝いだって。」
『今までお祝いされてきたけど、何だろう、』
「まぁ、楽しみにしときゃいいんだよ。たぶん。」
とりあえず誘導されて椅子に座る。
そしたらパッと電気がついた。
「北斗、樹、成人おめでとーーー!」
クラッカーの音がパンッと鳴る。
「お酒、飲める?」
『飲めます…多分。』
「まあ、飲め飲めー!」
では一杯。
「『いただきます…』」
そうして慎太郎さんたちも一緒に飲む。
、、美味しい。
髙地さんが近づいてきた。
「はい、これ。成人祝い。」
二人一緒といわれた。
中を開けると、ネックレスが入っていた。
『えっ、、いいんですか?』
「いーのよ、全然その代わり、しっかりつけてねー?」
『はい、しっかりつけます。」
髙地さんがにっこり微笑んだ。
そしたら、慎太郎さんが俺も俺も!と言って箱を渡してきた。
「開けて開けてー!」
開けると、リムレスメガネが二つ入っていた。
「えーっ!これ俺めっちゃ欲しかったやつ!」
「前欲しそうに俺の見てたからね。」
慎太郎さんがかけてかけてという目で見てくる。
「よしかけよう。」
『どう、ですか?』
「大優勝すぎるっ、、、眩しい、、」
『大袈裟ですよ。でも、ありがとうございます!」
💚side
二人がもう成人年齢かぁ…
「あの、恩返しの件ですけど。」
『この店で働く、っていうのはどうでしょう。』
思いもよらない言葉がきた。
「え、ここ何の店かわかって言ってるの?」
二人は はい と息を揃えていう。
「流石にそれはダメかなぁ…」
『でも、そんなことしか思い浮かばなくて。』
んー、どうしてもらおうか…
「二人とも、その気持ちはありがたいんだけど働かすことはできないかな。」
「でも、裏方業務として、飲み物運んだり、作ったり片付けしたりとかならできるよ。」
『本当ですか!!』
ただし条件があって…
「リムレスメガネとネックレス、付けて働いてね?」
「もちろんです。」
「じゃあ、ここにサインしてねー」
松村北斗、田中樹と書いた。
キレイに育ったな。
To be continued