檻の中の”好き”。
⚠
らだぺんBL
監禁要素や生々しい表現があります。
13さん以上の方推奨
テラノベ初めてなので変なところなどありましたら気にしないでご覧下さい。、
放課後の廊下。
帰り支度をしていたぺいんとのところへ、ある日とが静かに歩いてきた。
「ねぇ、今日ちょっと俺の家、寄ってかない?」
いつも落ち着いていて、みんなから信頼されてる成績優秀ならっだぁ。
ぺいんとにとっては“手の届かないくらいすごい人”で、
まさか自分が誘われるなんて夢にも思っていなかった。
「えっ…俺でいいの?」
「うん。ぺいんとと話したいことがあるんだ。来てくれたら嬉しい」
そう微笑むらっだぁの目は優しくて、
ぺいんとは嬉しい気持ちを隠しながら胸が温かくなるのを感じながらうなずいた。
──それが間違いの始まりだった。
らっだぁの家に向っているとき空気がおかしかった。
いや。空気以外も
らっだぁの表情も
髪に当たる風も
雰囲気も
全部全部全部おかしかった。
そう考えているうちに家に着いてしまった
そして玄関に入ろうとしたぺいんとの腕を、
らったぁが急に掴む。
強くないのに、逃げられない力。
「ごめんね」
らっだぁはゆっくりと扉を閉め、鍵を回した。
カチ、カチッ──
家の中に響くその音が、妙に冷たかった。
「本当は…ずっと前からこうしたかったんだ」
らったぁの声は穏やかで、いつもと変わらないのに、
目だけがひどく熱を帯びていた。
「ぺいんとが他の人と話してるの、もう見たくなかった。
俺のことだけ見てほしいんだ。ずっとずっと、ここで」
ぺいんとは恐怖で戸惑い、後ずさる。
けれどらっだぁは微笑んだまま、まるで逃がす気なんてないように近づいてきた。
「大丈夫。怖がらないで。
俺が守るから…だから、ここにいて。
ぺいんとは、俺のもの。」
終
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好きです😭😭😭