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雪だるまひとひと💙
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目黒→←渡辺
キャラ崩壊🈶
(付き合ってる設定)
苦手な方 🔙
Shota ’s perspective
(渡辺 視点)
季節は 、いつの間にか冬を迎えていた 。
「 ……… 」
毎日のように聞こえる騒音と誰かの鼻声で目が覚めた 。
目を開けると 、目黒がベッドに座りながら歌を口ずさんで俺を見ている 。
「 あ 、起きた 」
いつもの聞きなれた低い声 。
毎日聞いているはずなのに 、何故かこの声を聞くと安心してしまう 。
「 … おはよ 」
まだ眠気の残る声で返すと 、隣にいた目黒が小さく笑った 。
特別な約束なんかなくても 気付けば隣にいて同じ時間を過ごしている 。くだらないことで笑って 、どうでもいい話を言い合って 、また次の日には何事も無かったかのように隣にいる
そんな日々が楽しくて 、幸せで 、 そんな日々がずっと続くと思っていた 。
数ヶ月経って 、お互いの仕事の事情で 、目黒が家に帰ってくる事が少なくなった 。
「 最近 会えてないね 」
そうメールを送信した 。
少し時間が経って 、返信が返ってきた 。
「 会えなくても 翔太の事好きだよ 」
本当に良い奴だな と考えながら俺は安心して眠りにつく 。
時間が経つにつれて 、メールのやり取りも少なくなった 。
最後に話したのは1週間前くらいだろうか 。
寂しさを感じつつも 、しょうがない で済ませてしまう 。
俺しかいない静かな部屋に電話の着信音が鳴る
慌てて出ると 、少し懐かしさを感じるような声が聞こえてきた 。
「 翔太 久しぶり 」
目黒からだ 。慌てて出たせいで名前も見ていなかったが 、やっぱり変わらない声をしている
「 蓮 、久しぶり ! 」
久しぶりに話せたのが嬉しくて 、ついテンションが上がってしまった 。
そんな俺に目黒は少し笑った 。
「 今日 、翔太の家帰るね 。」
「 分かった 、待ってるね 」
そう告げて電話を切った 。もっと何気ない会話でもしたかったが 、その話は目黒が家に帰ってきてからしよう 。
「 ただいま 」
数時間経って 、玄関から目黒の声が聞こえてきた 。
急いで玄関に向かう 。
「 おかえり 」
そう言って目黒の方を見つめると 、少し冷たい眼差しで俺を見詰める 。
いつもの目黒とは少し違う 、でも俺は深く考えず一緒にリビングへと足を運ぶ 。
目黒がため息をつきながらソファーに腰をかける 。
俺は お疲れ様 と声をかけながら目黒にコーヒーを渡す 。
目黒が ありがとう といつもの低い声で呟いてコーヒーを受け取った 。
前のように何気ない会話をしながら時間がすぎる 、やっぱり俺は目黒といる時間が1番幸せだ
気付けば日付が変わるまで話していた 。
目黒が欠伸をして 、眠そうにしている
「 もう寝よっか 」
そう告げると目黒は頷いて 、ベッドに向かう
二人で寝るのはいつぶりだろう 。
少し緊張しながらベッドに入って 、おやすみ
と言い合ってから眠りについた 。
朝 、いつもの騒音で目が覚める 。
まだ少し残る温もりに手を伸ばしてもそこに目黒の姿はない 。
机の上に置かれたメモに目が入る 。
「 今までありがとう 」
その短い言葉を見た瞬間胸の奥が嫌な音を立てた 。
何度読み返しても 、それ以上の言葉は書かれていない 。
「 なにこれ 、」
思わず零れた言葉は自分でも驚くほど震えていた 。
流石に冗談だと考えて 、家の中を探した 。
きっとどこかに隠れていて 、俺が慌てる姿を見て笑うつもりなんだろう 。
いくら名前を呼んでも返ってくる言葉は無い
部屋に残っていたのは 、俺一人と冷たくなった空気だけだった 。
月日が経ち 、目黒が急に姿を消してから1年が経とうとしている 。一 年経っても 、目黒のことを忘れられずにいる 。
世界で1番大事な人が居なくなっても日々は続いて 、それが止まることはない 。
もっと時間が経つと 、目黒のことなんかすっかり忘れるんだろう 。
俺は思い出せなくなる日を待ち続けている 。
その日まで 俺は 何をして何を見て 息をするのだろう 。
朝 、ベットで目が覚めても目黒が居ない事くらい分かってるのに 、隣を確認してしまう。
1年前過ごした冷たい雪も季節も目黒がいれば暖かいのに 、今は只々冷たくて邪魔くさい 。
「 寒いね 」
と俺が言うと 、寒いねって目黒の声が返ってくる あれは幸せだったんだね 。
昔のことを考えても 、目黒が俺の前に現れることはない 。今 、目黒に会うことができたらどれだけ幸せなことなのか 、と叶うことのないことを考えてしまう。
数日後 、部屋の整理をしていると 、昔の目黒とのアルバムが出てきた 。
昔 目黒と行った水族館 、遊園地 、数え切れない程の思い出が蘇ってくる 。
「 懐かしい 。」
目黒のことを全部忘れてしまえば 、この苦しさから逃げられる 。
きっと今よりもっと楽になれるだろう 。
もう目黒のことなんか忘れてしまおう 。
そんなことを考えて勢いで外を出た 。
本当はそんなことをしても忘れられないって事は分かってる 。
俺が目黒のことを忘れることができたとしても全部を失った俺は今の自分とは違う人になっているのかもしれない 。
「 俺 、蓮の事 こんなに好きだったんだ 」
忘れたくても忘れられない 。
今思えば 、俺の半分は目黒で 。
目黒の半分も俺だったのかもしれない 。
1年前の冬 、目黒と二人で歩いた道を歩く 。
でも今は俺しかいない 。
「 もう一度 目黒に会いたい 」
そう思いながら気付けば泣いていた 。
叶わないってことは自分でも分かってるはずなのに 、心のどこが信じている自分がいる 。
目黒と別れてから2度目の冬が来た 。
春には桜が咲いて 、夏にはセミが鳴いて 、
秋には風がまた冷たくなった 。
もう 、目黒の声が鮮明に思い出せない 。
顔も少しづつぼやけてきた 。
「 もう忘れられる 。」
そう思った 。
なのにまだ俺はふたりで歩いた道を歩いている
会えるはずないのに 。
「 ……… 」
誰かとすれ違った 。
俺より身長が高くて 、嗅いだことのある匂い
そろそろ体がおかしくなったのか 。
そんなことを考えつつも後ろを振り返る 。
すれ違った人も此方に振り向いた 。
見覚えのある 顔と背丈 。
目が合い 、その瞬間 、忘れかけていた記憶が波のように押し寄せてきた 。
あの日の朝 。
机の上に置かれた別れの紙 。
ずっと探していた背中で 、何度も夢に見た声。
全部 目の前にある 。
お互い何も喋らずに遠くから見つめ合っている
お互いの目から涙が出そうになる瞬間 、
目黒の元へ駆け寄って 胸に飛び込んだ 。
まるで 、あの日から止まっていた時間が今になってようやく動き出したみたいだった 。
「 蓮 、」
俺が名前を呼ぶと 、蓮は2年前とおなじ声で
「 ごめん 」
と呟く 。
お互い馬鹿みたいに泣いて 、体が離れない 。
聞きたいことなんか山ほどある 。
どうして居なくなったのか 。
どこにいたのか 。
どうして何も言わずに消えたのか 。
でも今はそんなことどうでもよかった 。
「 おかえり 」
長くて寒い冬が終わって ようやく暖かい春が来た気がした 。
「 ただいま 」
終 。
見てくれてありがとうございます!!
この物語を作るの本当に難しくておかしい部分
沢山あると思うんですけど 、大目に見てくれると助かります🙏🏻🙏🏻
リクエスト等おねがいします✨✨
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コメント
1件
うわああああ読んだ読んだ!!!😭💕 第1話からこんなに胸がギュッとなるなんて思ってなかった…! 「今までありがとう」のメモ、あの朝の静け方が切なすぎて泣いた。渡辺の“隣を確認する癖”とか“忘れたいのに忘れられない”って気持ち、めっちゃ刺さる…。 最後の再会シーンで「おかえり」って言えたの、本当に良かったね…長い冬が終わった感じがしたよ😢🌸 素直に心揺さぶられる作品でした、ありがとうございます!