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♡謎の手紙
―――――キーンコーンカーンコーン……。
チャイムと同時に朝のホームルームが終わり、遅刻してきた私は廊下にいたため、15分くらい立っていた。
はぁ…やっと入れる。
壁に持たれていた体を起こしてドアを開けて中に入った。
自分の席に座って早々に今日使う教材を机の中に入れる。
―――――カサッ…。
最後に筆箱を入れはじめた私の手に紙切れのようなものが当たって音を立てた。
「ん…?」
―――――カサカサッ…。
取り出してみてみれば、可愛らしい封筒で包まれた手紙。
ぺらっと封筒を裏返して見てみれば、『夢宮 菜乃愛ちゃんへ』と書かれていた。
私宛……。
もう一度よく目を凝らしてみてみるけど、やっぱり私宛で……。
その手紙を書いた当の本人の名前は一切記載されていなかった。
けれど、相手の性格を思わせるその字は、綺麗だけど可愛らしい、やや丸い字をしていた。
とりあえず内容が気になった私は手紙の中を出して見てみた。
―――――サッ。
出てきたのは、2枚の紙。
1枚目は普通の紙で、2枚目は、この学園内の地図のようなもの。
正直ありがたい。私みたいな子は、学園内が広すぎて迷うくらいだ。
だから、いつも地図を片手に移動している。
そして、私は少々モタモタしながら手紙を開いた。
『初めまして。 僕は、少し前から菜乃愛ちゃんが気になってて、菜乃愛ちゃんとお話ししたいと思い、手紙を書くことにしました。 時間的に無理な場合は明日でもいいので、きてくれると嬉しいです。 昼休み、地図に書いてある赤い星マークのところに来てください。 気長に待ってます。』
急いで書いたのか、雑な部分もある。
――――――キーンコーンカーンコーン…。
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手紙を読み終えて、封筒にしまったのと同時にチャイムが鳴る。
さっきまでざわざわしていた教室は噓のようにしん……と静まる。
そんなときに感じる自然。
青い空。
鳥のさえずり。
涼しい風。
そしてまた、今日も新しい私の1日が始まる。
それでもどうしてか、今日はたくさんの不思議なことが起こる、そんな気がした――。
コメント
1件
第2話、読み終わりました!遅刻からの手紙の発見、良い流れですね。「綺麗だけど可愛らしい、やや丸い字」という描写がとても丁寧で、差出人の人柄がちょっと想像できてワクワクしました。地図が同封されているのも親切で、なんだかほっこり。今日は不思議なことが起こりそうな予感、という幕引きも続きが気になります。菜乃愛ちゃん、遅刻癖は直したほうがいいかも?と思いつつ、学園生活を応援したくなりました!