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#極道
鷹槻れん

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健二さん!? え!? そういう!? えー!?
あらためまして、健二さん!っていう展開、めっちゃ胸熱でした…🔥 高橋さんだと思ってた人がまさかの許婚って、しかも腹違いの兄弟って重なる秘密にドキドキしました。修太郎さんの優しい手の温もりと、健二さんの茶目っ気のバランスが絶妙で、もう一人増えるって伏線も気になります…! 続きが待ちきれないです🤍
「ちょっと兄さん、何で貴方が先に彼女に声をかけるんですか……」
話がややこしくなるでしょう、と言いながら、呆れ顔で修太郎さんを嗜めるその人も、私が存じ上げている方で……。
(え? でも……え? なに? どういう、ことですか?)
いつもはお二人とも作業服姿なのに。修太郎さんと同じくスーツにビシッと身を包んだその方を見て、私はますます混乱する。
何故ならそこにいらしたのは、臨職仲間の
「――高橋、さん?」
だったから……。
私のそのつぶやきに、高橋さんがニヤリとお笑いになられて、
「改めて初めまして、藤原さん。いや、日織さんとお呼びすべきかな? 俺が貴女の許婚の神崎健二です。で、こっちで呆けてるのが――」
そこで高橋さん――健二さん?――は申し訳なさそうなお顔で何も言わずに私を見つめておられる修太郎さんを振り返る。
「俺の腹違いの兄の塚田修太郎です」
そこまで一気におっしゃってから、余りの情報量にフリーズしてしまった私の目の前で、ひらひらと手を振っていらした。
「おーい、日織さん、聞いてますか?」
聞いてはいるけれど……。話についてこられているか?と聞かれたら答えは否。
私はパニック寸前だった。
そんな私の手を、修太郎さんがふいに優しく握ってくださった。
私は彼の手の温もりに、思わず修太郎さんのお顔を見上げてから、彼が大丈夫、と言うふうにうなずいていらっしゃるのを見て、心が落ち着いてくる。
それで、やっとのことで言葉を発することが出来るようになった。
「あ、あの……もう少し分かるように話していただけますか?」
問えば、健二さんがクスクスとお笑いになる。真面目に話してるのに!と思いながらムッとして睨んだら、
「いえ。仮にも貴女はまだ俺の許婚のはずなんですけど……見せつけてくれるな、と思いまして」
言いながら、私と修太郎さんの繋いだ手に視線を送られる。
「あっ……」
言われてみれば本当にその通りで。ビクッとして慌てて手を離そうとしたら、修太郎さんがそれを拒むかのようにギュッと力を込めていらした。ばかりか恋人つなぎのように指を絡めていらして――。
「健二、悪ふざけは大概にしろ。日織さんを騙すような真似をして、責められるべきは僕たちのほうだろう? 彼女を苛めるな」
修太郎さんの牽制に、健二さんが「――ったく兄さんは冗談が通じなくて困る」と舌をお出しになられてから、
「日織さん、すみません。兄との仲は俺も公認なんで気にしないでください」
とおっしゃった。
私にはその言葉の意味も分からなくて、ますます混乱する。
「まぁ、こんなところで話し込むのもなんですし、続きは移動してからにしませんか? 俺、上に人を待たせてるんっすよ」
とりあえず、健二さんのお名前で――四名で?――予約が入れてあるという、ホテル内のフレンチレストランへ移動しましょう、ということになった。
「あの、健二さん、いま何て……?」
聞き間違いでなければ、彼は確かにレストランの予約は四名で、尚且つどなたかをお待たせしておられる、とおっしゃった。
「ええ、もう一人増える予定なんで」
ニッ、と笑顔になる健二さんを見て、私はキョトンとしてしまう。
横に立っておられる修太郎さんのお顔を見つめたけれど、どうやら彼も初耳だったみたい。
「おい、健二そんな話……」
「ええ、兄さんにもしてませんでしたね。まぁ、会ってからのお楽しみってことで」
悪びれた様子もなく健二さんがそうおっしゃるから、修太郎さんが溜め息をおつきになる。
「ホント、お前はいつも……」
それっきり、修太郎さんは諦めたようにその件については言及なさらなかった。
代わりに、私の手をぎゅっと握っていらしたのが、下の子に手を焼くお兄さんの苦悩を物語っているようで、私は修太郎さんを困らせる健二さんのことが、何だか少しうらやましく思えてしまった。
三人で連れ立って歩き始めたけれど、結局私は今もなお、修太郎さんと手を繋いだまま。
私のすぐ右隣に修太郎さん、左のほんの少し前方に健二さん。