「くそ、あいつどこにいんだよ」
中也は太宰に報告書を届けるために太宰の執務室に行ったが
執務室に太宰の姿はなかった
ドンッ
「うおっ」
「中也さん!!」
「あぁ、お前か」
「、、、ふふっ」
「なんだ?やけに上機嫌だな」
どんなに中也はイラついていても、それを周りに悟られないようにしている
でも、太宰は、、、
(太宰は何故か気がつくんだよな)
(まぁ、腐っても相棒だからか)
「あぁ、またあいつのこと考えてるんですね」
「あ?」
「なんか言ったか?」
「ちょっと聞こえなかった」
「、、、ふふっ」
「いえ、、なんでもないです」
ニコッ
「そうか?」
「はい!」
「では」
「あぁ」
少年が見えなくなった時
「あっ!!!!んの」
「糞太宰ーーー!!!!!」
「え?」
「あぁ、中也か」
「何?」
「報告書、手前どこ行ってたんだよ」
「、、、別にどこでもいいでしょう」
「、、、なんかあったのか?」
「いや、別に」
(なんか隠してやがんな)
「今日、俺ん家来い」
「無理」
「あぁ??なんでだよ」
「私たちさ、プライベートも一緒にいる必要なくないかい?だから今後、中也の家に行くのは仕事関係で行くことにしようかと思うんだ。君も私のことが嫌いなんだったらお互いにいい案だと思う」
「、、、誰の入れ知恵だ」
「、、、私は誰にも影響されないよ」
「ッッッ!あぁ、そうかよ」
「うん、、、」
「じゃぁ、そういうことだからさ」
「クソッ、クソッ、クソッ‼︎誰の入れ知恵だ」
「、、、中也?」
「あ”?」
「⁉︎すみません」
「姐さんでしたか」
「何をそんなにイラついておる」
「いやっ、その、、実は…..」
「なるほどのぉ」
「中也、お主は太宰を好いているのではないか?」
「え?」
「ナイナイナイナイナイナイ」
「そんなの無いですよ」
「というか俺は、そういう類は分からないんです」
「そうかえ?」
「愛が何かわからない」
「わっちは、中也を愛しているぞ?」
「え?」
「中也はわっちをどう思っている?」
「…とても大事で、大切で、尊敬していて、命にかえても守り通す、そう誓った存在です」
「ふむ」
「中也、それが愛じゃ」
「ちと、恥ずかしいがのぉ」
「これが愛ですか?」
「コクッ」
「じゃぁ、わっちは大事な会合があるでの」
「はい、大切な時間ありがとうございました」
「愛か、俺は太宰に姐さんみたいな感情を抱いてねぇけどな」
「太宰さん!」
「ん?」
「あぁ、また君か」
「首領から言伝を頼まれまして」
「へぇ」
「明日、1番広い物置部屋に来て欲しいそうです」
「何時だい?」
「午後4時にお願いします」
「、、、分かった」
ニヤッ
「では、お願いします」
ボソッ
「あなたを中也さんから引き離す」
「え?なんか言ったかい?」
ニコッ
「いいえ!なんでもないですよ」
翌日
「クソッ、またいねぇ」
「もう午後4時になっちまう」
「あいつは…」
「おい、のの!」
「中原幹部⁉︎」
「太宰見なかったか?」
「あぁ、それなら物置部屋じゃないでしょうか」
「あ?物置部屋?」
「えぇ」
「少年が太宰幹部におっしゃっていました」
「首領の言伝だと」
「そうか」
「ありがとうな!!」
「いえ」
(なんだ、この不安は)
(首領に、一回確認とってみっか)
トントン
「入りなさい」
「失礼します」
「あぁ、中也君か」
「どうしたんだい?」
「首領、失礼ですが、太宰に物置部屋に行けと、誰かに言伝をしましたか?」
「?いいや、私はそんな言伝していないよ?」
「⁉︎」
「何かあったのかい?」
「いいえ、ありがとうございました」
「いいよ、何かあったら報告してね」
「はい」
「クソッ」
「だったら誰かが、太宰を嵌めたとしか、、」
「のの‼︎」
「はい!?」
「すまねぇ、誰が太宰に言ってたか分かんねぇか?」
「すみません、分からないです」
「そうか、ありがとn」
「中也さん!!」
「あ”?」
「手前か、すまねぇ、今は時間が」
「ふふっっ」
「あ?」
「太宰幹部が、太宰幹部がいない」
「ッッ!中也さん」
「なんだ、のの」
「この子の声、太宰幹部に言っていた子と同じ声です」
ニヤ
「はい!僕が太宰幹部に言いました」
「僕ずっと中原幹部の相棒になりたくて、優しくて、かっこよくて、」
「でも太宰幹部は違うでしょう?」
「だから僕が、僕が」
「太宰幹部は今頃、大勢の構成員に襲われてるのでは?」
「勿論、あの準幹部もね」
「ッッッ!!おいのの!こいつ地下の拷問部屋に連れていけ!!」
「はい、そうですね。本当に許せない」
「中原幹部は太宰幹部の元へ早く」
「あぁ!!」
バンッ
「太宰!!」
「ふぇ?」
「ッッッ⁉︎」
そこには、服がはだけ、男どもに犯されそうになっている、泣いている太宰がいた
「ッッッ!!おい!!なんで中原幹部が‼︎」
「あいつが引き止めておくんじゃ!!」
(あぁ、聞こえねぇ、太宰が泣いてる、許せねぇ、許せねぇ、許せねぇ、許せねぇ、許せねぇ許せねぇ許せねぇ、殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す)
「中也君!?」
「ちょっ!中也君」
「大きい音がしたと思ったら!!」
「なんだい?この血の海は!」
「太宰君!」
「ちゅ、、、や」
「中、、也」
「中也」
ピクッ
「太宰?」
中也が太宰の頬に手を伸ばす
「うん」
ニヤッ
中也が太宰に抱きつく
……その時の顔を太宰は見れなかったが
森は一生忘れない
忘れられないだろう
中也の太宰に対しての
そして、太宰の顔も
その二人の顔はとても美しかった
(あぁ、太宰。すまなかったな。守ってやれなかった。今なら姐さんのいう愛が分かった。俺が姐さんを愛してるということも。でも太宰に対しての愛は違う。姐さんよりも、もっと濃い。ドロっとしたような感情。こんな感情を感じられる時があるなんて。あぁ、太宰。お前を助けるのが少しでも遅かったら、お前はあいつらに犯されていたんだよな。そんなとこを見なくてよかった。まぁ、お前が汚れていたとしても俺が上書きすればいいだけの話だけどな。太宰、あぁ、お前を、ぐちゃぐちゃに、俺の愛で埋めることができたのならどんなに俺は幸せなんだろう、太宰、太宰、太宰、太宰太宰太宰太宰太宰太宰、愛してる)
いつか、お前の全部を
コメント
41件
すっきん、 これなら中原さんを安心して太宰を任せられるね。 あと独身欲強くなりすぎて 太宰さんを監禁したりしないよう気おつけてね 太宰さん泣いちゃうから
もうほんと、何回でも見れる。中也の独占欲好きなんよねぇ、そして少年は許さん!