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啓祐side
数分の差で公美子が先に来てくれたお陰でギリギリ間に合い
大惨事に至らなかったので、ホッとしトイレから出ると、、
グッドタイミングでおばさんが、メジャーを持って待機していた。
早速、アコーデオンカーテンで覆っている部屋(洗面台の前に斜めに倒れた長椅子のある髪を洗う部屋)へと誘導され、ランドリーかごがさりげなく右側にあるのに気がつく。
そこに革ジャンとパーカーだけ脱いでその中に入れるよう言われた。
そしてバスト測って貰うもBカップだそうで丁度良いサイズが無いので二人で買っておいでと言われ、お財布を渡され中身を見てびっくり!
一万円札が十枚入っている。(測定後パーカーだけは既に着ている)
「おばさん!こんなにたくさん、困ります。」
オレが困惑していたら、、
陽子「良いのよ、、気にしないで。女の子に戻った記念におばさんからのプレゼントよ。下着の他に可愛い洋服など公美子に選んで貰って買ってきて構わないから遠慮しなくて良いのよ」
「でも、こんなに(汗)」
オレが困っているとカーテン越しで
公美子「啓祐!ママがこう言ってるんだから好意に甘えてもバチは当たらないと思うよ。生まれてから十四年辛く苦しい思いしてきたんだからそれと比べたら安いもんよ」
オレは、おばさんが居なくなっていたのでその部屋から出ると
「、、、公美子がそこまで言うならわかったよ!でもいつかお返しさせてね。でないとオレ、オレの気が済まないから。」
公美子に面と向かって言った。
公美子「啓祐がそれで気が済むなら、でもいつでもいいよ。あと、急に女言葉話すのは難しいと思うけど女の子の服着てるときくらいは女言葉話す練習もしようね。」
突然、現れるおばさんにオレたちはびっくりした。
おばさんってある意味、神出《しんしゅつ》鬼没《きぼつ》だよな(汗)
陽子「はい、啓ちゃん、、おばさんが若い頃着てたワンピース見つけたのよ~ロリータ服よ、可愛いでしょ?これなら今も流行ってるから可笑しくないと思うのよ、、どうかしらね?」
おばさんは、フリルが沢山ついたピンクのワンピースとこれもまたフリルが沢山着いたピンクの帽子と同系色の靴下一式両手で抱えて来た。
まるでフランス人形が着そうなワンピースで(汗)
流石にオレは、引いた(額に縦線)。まさかこれをオレが着るの?
いきなりハードル高すぎるだろ?
公美子「ママ~めちゃ可愛いけど、いきなり可愛い過ぎない?」
公美子も引いているようで
陽子「これくらい、原宿とかでゴロゴロいるわよ、、全然可笑しくないわよ~さすがにママはもう着れる年齢ではないから啓ちゃんにプレゼントするわね。それととりあえずはブラの代用としてコルセットは、必ず着けてね。透けちゃうから」
「はぁ(溜め息)ありがとうございます。」
オレは、観念してワンピース一式受けとると着替えるため、再びアコーデオンカーテンの部屋に戻ろうとしたら公美子が着替え手伝ってくれるそうで非常に助かる。
コルセットってどう着れば良いのかわからないから着方教えて貰うことにした。
ここまできたらおばさんの腕を信じてどうにでもなれだ(汗)
数分後着替え終えると公美子と一緒に美容室へ向かい、鏡の前の椅子にオレは再び戻る。
すると鏡の前の台には、おばさんが化粧品など準備していた。
おばさんは慣れた手つきで俺の顔をいじっていく。
公美子は、オレの左隣に椅子を持って来て座って工程を見ていたそうだ、、
オレはその事に全然気づかず、鏡の中のオレは、段々本当に
お姫さまのように変化していき、なんか自分も不思議と魔法をかけられたような心地でおしとやかになっていき、段々女の子に戻っていく気がして
陽子「はい!これで、よし!出来たわよ~」
公美子「きゃーっ可愛い~啓祐凄く似合ってるよ。今までかなり勿体無いことしてたんじゃない?しかも私より胸大きくてうらやましいんですけど」
その声で、となりに公美子がいたのに気づくと同時に、
鏡にうつる自分の姿にただただ羞恥心《しゅうちしん》が、、、
なんでこんなに胸元強調されてるんだよ!
思い切り谷間が見えてるんだけど/////っ
「公美子?こういう物なの?物凄く恥ずかしいし寒いんだけど、せめて上に何か羽織る物が欲しいよ!こんなんじゃ恥ずかしくて外出たくねぇ~!」
公美子に何とかして欲しいとすがると
公美子「確かに寒そう。ママ?このワンピに合うストールない?あったら持ってきてくれない?わたしでもこんなに胸元開いてたら恥ずかしいかも、、それにこのままだと風邪引いちゃうよ」
陽子「確かに露出過ぎたかしら?昔はママ普通に着てたんだけどね、、わかったわ。ピンクのシルクのストールもあげるわね。ちょっと待ってて。それと最後の仕上げにウィッグを本毛と馴染《なじ》ませて毛先をあそばせて癖をつけるわね」
公美子「それってママが、普通じゃなかったから着れたって事じゃないの?」
公美子、はっきり言うなぁ、、
だけど公美子のお陰で寒さは凌《しの》げた~助かったっ。
とりあえず俺は、ホットため息をつくとおばさんが戻るのを待つ。
陽子「何度も待たせちゃってごめんね、はい。今度こそ出来上がり♪ウィッグが、さっきより自然な感じでいいわよ♪それとバッグと靴も必要ね♪(用意周到で既におばさんの手にはバッグと靴が入ってる箱を抱えてる)これで準備OKだと思うけど念のため忘れ物はないわね?それと帰りは遅くなるかもだからうちに泊まって構わないからね。」
「何から何までありがとうございます」
お礼を言うとその箱を受け取り中身を出し、早速靴を履いてみた。
サイズはぴったりで色はやっぱりピンクだった。
バッグもピンクで、、、
空の箱は公美子の家に置かせてもらい、公美子の身仕度も済むと
陽子「いえいえ、帰りは気をつけてね。」
おばさんは店の外までオレと公美子を見送ってくれた。
おばさんに手を振るオレたち、、
公美子「さてと、さあ行こう♪」
正面に向きを変え、威勢《いせい》の良い声でオレに言うとバス停へと促《うなが》した。
軽井沢駅南口行きのバスにオレたちが乗り込むと
他の乗客の視線がオレに向けられているのを凄く感じ
メチャクチャ恥ずかしくて思わず公美子の背中を右人差し指で突っついて訊《たず》ねてみる、気のせいだと願いながら
「公美子?気のせいだと思うんだけどなんか皆、オレを見てるよね?」
公美子「クスッ気のせいじゃないよ♪啓祐、めちゃ可愛くて綺麗だから皆、啓祐に見とれてるんだよ、、、それに、今は、オレじゃなくて、わたしでしょ?練習してみよう」
オレは、恥ずかしさのあまり手で顔を隠してそれどころではない。
「公美子////っ!わかったからちょっと待って!今は、羞恥心の塊でそれどころじゃないよ////慣れるまで待ってて」
公美子「しょうがないか~突然着なれない服着せられて、女言葉話すってのは、流石にハードル高過ぎかもね!うん!焦っても良くないし気長に行こうね♪でも流石にその服で一人称オレは合わないからボクにしよう♪なれてきたらわたしで」
「公美子?オレもボクも一緒だとおもうんだけど」
公美子「そう?でも女の子でも自分のことボクって言うのは珍しくないんだよ。そういう子はボクっ子って言われてるの」
「そうなんだ!じゃあ慣れるまで、ボクっ子でいくよ」
公美子「了解(笑)」
「軽井沢駅南口!軽井沢駅南口終点です」
バス運転手のアナウンスが流れだした。
コメント
1件
うわ、もう20話まで読んだんですね!今回のエピソード、すごく温かい気持ちになりました。何より陽子さん(おばさん)の優しさが沁みますね…「女の子に戻った記念にプレゼント」って言葉、胸に来ました。あと、公美子が「辛い思いしてきたんだから」って背中押すシーン、いい関係だなあと。啓祐くんの羞恥心と少しずつ馴染んでいく感覚の描き方もリアルで、これからどんな風に変わっていくのか楽しみです!
天使好きな天使 テスト期間中
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雪
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かは
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朝晴ももか/新作出した✌️
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