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おむらいす
かりんとう
「以上が今回の事件の概要かな」
署長から今回の事件の説明が終わった
胸糞が悪い話に署員みんなの顔がいつにも増して険しい顔つきだ
「とりあえず街中あちこちまでパトロールは増やしているが、それにも限りはある」
「そうですよね‥‥でも一日中張り付いていることも出来ないし」
「だからと言ってこのままじゃ‥‥」
「犯人は2人なんですよね?」
「そうだ。しかも手段は選ばないとんでもない奴らだ」
「まだ入院してますもんね、被害者の方」
「もうこれ以上被害者を増やすわけにはいかない。それでだ」
署長のローレンさんが署員の顔を見渡す
「事件が起こるのを待ってはいられない。だからこちらから起こしに行こうと思う」
署員たちがお互いの顔を見合わせる
「この中から誰か、夕方から夜にかけて事件が起こりそうな場所に行ってもらって犯人たちを誘き寄せてもらいたい」
「えっ⁈私達って事?」
女子たちが驚いた声を上げる
だがすぐに『私がやります』と手を上げ始めた
これには危険が伴うのに‥‥
「ありがとう。君達のやる気は受け取るよ。でも流石に女の子を行かせるつもりは無いんだ」
「でもだったら‥‥」
「そう、それでなんだが‥‥」
またローレンさんはみんなの顔を見た
そして‥‥
えっ‥‥?
俺とローレンさんが目が合うとそのまま見つめ合う
これは‥‥
「ネス君。君に頼みたいと思っているんだが、どうかな?」
「えっ⁈俺‥‥ですか?」
「えっ⁈ネス君がですか?」
俺の発言と同時に言葉を発したのはロウさんだった
「そう。無理には言わないけど、顔立ちも中性的だし。小柳がバディだよな?2人で張り込んで欲しいんだが」
「あ‥‥はい。わかりました」
「ネス君‥‥大丈夫か?」
「はい。俺行けますから、ロウさん」
少し心配そうなロウさんに目配せをして、ローレンさんの提案を受け入れる
俺だって男だ
絶対検挙してみせる!
「決まった所で‥‥じゃあ早速その2人は俺の部屋に来てもらえる?」
「はい!」
「‥‥わかりました」
俺とロウさんは署長の部屋に向かった
ローレンさんとエクスさんからこの作戦の話を詳しく聞いた
そして俺の前に出された物
女装用の服が差し出された
「一回着てみてくれる?」
「あ、はい。わかりました」
署長の部屋の隅にある衝立の裏で急いで着替えを済ませる
オフィスで見かける女性用のスーツ
靴まで履いて3人の目の前に出た
「あ‥‥」
「んー?」
「‥‥‥‥」
何?
その微妙な反応は‥‥
「ネス君‥‥って意外と女装は似合わないのか?」
「んー‥‥俺とローレンよりは似合ってるけどね」
「‥‥‥‥‥‥」
未だ無言のロウさんの顔を見る
‥‥ちょっと笑ってるよね⁈
「どーすっかなぁ‥‥」
「そうだね‥‥あ!一度小柳も着てみてよ」
「えぇっ⁈」
「は‥‥?俺‥‥?」
急に名前が上がって驚きを隠せないロウさん
あれ?
待ってよ‥‥俺ってそんなにいけてない?
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コメント
2件
こや やっぱり似合っちゃう?!?!??ネスくん自信持てって!笑2人この事件でも無事だといいんだけど...