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僕はその日最初で最後の『恋』をした。
そう、僕はあるコを好きになってしまった
だけどそのコにはもう既に結ばれるべきコが居る。だから僕の『恋』は絶対に叶わない。叶ってはいけない、そういう恋なんだよ。そうやって自分に言い聞かせていたらいつの間にか頭の全体をぐるぐるグルグル思考が渋滞してる、「あーあ…なんでだろうな……グスッw」僕はその日生まれて初めて泣いたんだ、そして、笑った。
「分かってる、そんなこと、理解出来てる」
僕はその声に返答する。
は?何言ってんだこの声。
「は…?何言ってんだよおめぇ、俺は今公園に……ッッ?!」
目をカッと見開いた、眼が落ちてしまうのではないかと思うほどに。
「ぇ…は、な…ん、で?」
そう、確かに僕はその時、本堂の前に立ち、手を合わせ祈りを捧げていた。
「ッッ!…もう良いよ…何なんだよお前さ…さっきからずぅっと僕に話しかけて来て…うぜぇんだよ、消えろ」
「そーかよ。」
そいつに言われたことなんかどーでもいい、でも、なにか引っかかる気がする、まあ、いいや。
そして僕は何故かまた、本堂の前に立った。
「…祈って見るか、」
消して、叶わない恋だって分かってる、でも、1%でも、0,1%でも可能性があるなら、僕は諦めない。