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#恋愛
すかいお~あ@ていふ
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朝。
カーテンの隙間から入る光で、
じゃぱぱはゆっくり目を開けた。
ぼんやりした頭。
重たい身体。
でも、不思議だった。
いつもみたいな、
胸を締め付ける焦りが少し薄い。
「……ん」
動こうとした瞬間。
すぐ近くから寝息が聞こえて、
じゃぱぱはぴたりと固まった。
「……え」
視線を下げる。
そこには、
すぐ隣で眠っているたっつん。
しかも。
自分、思いっきり抱き込まれてる。
「っっ……!?」
一気に顔が熱くなる。
昨夜の記憶がぶわっと蘇った。
泣いた。
弱音吐いた。
抱きしめられた。
告白された。
そしてそのまま寝た。
「うわぁ……」
恥ずかしさで消えたくなる。
でも。
逃げようとして身体を動かした瞬間、
たっつんの腕が無意識に少し強くなる。
「……どこいくん」
寝起きの低い声。
じゃぱぱの心臓が跳ねる。
「お、起きてたん!?」
「今起きた」
たっつんは薄く目を開けながら、
まだ眠そうにじゃぱぱを見る。
それから数秒して、
状況を理解したらしい。
「……あー」
「“あー”じゃない!」
「なんや、昨日めっちゃ甘えてきたくせに」
「うるさい!」
じゃぱぱの顔は真っ赤だった。
たっつんはその反応が面白かったのか、
くくっと笑う。
「でも昨日のお前、ほんま限界やったしな」
その言葉で、
じゃぱぱの動きが少し止まる。
たっつんの表情が柔らかくなる。
「……ちゃんと寝れた?」
静かな問い。
じゃぱぱは少し迷ってから、
小さく頷いた。
「……久しぶりに」
その返事を聞いて、
たっつんが安心したみたいに息を吐く。
「そっか」
短い言葉。
でも、
本当にほっとした顔をしていた。
じゃぱぱはそんなたっつんを見て、
胸の奥がじんわり温かくなる。
「……ありがと」
「ん?」
「昨日、そばにいてくれて」
たっつんは一瞬目を丸くして、
それから少し照れたみたいに笑った。
「今さらやな」
「ちゃんと言いたかった」
じゃぱぱがそう言うと、
たっつんは優しく目を細めた。
「なら、これからも言え」
「……努力します」
「また努力って言った」
「だって恥ずいんよ!」
たっつんが吹き出す。
その笑い声につられて、
じゃぱぱも少し笑った。
昨日まで、
笑うことすら苦しかったのに。
今はちゃんと、
自然に笑えている。
たっつんはそんなじゃぱぱを見つめながら、
そっと髪を撫でた。
「今日は休み」
「えぇ……」
「反論禁止」
「でも仕事――」
「今日は“じゃぱぱ”の日や」
「リーダーは休業」
じゃぱぱが困ったように眉を下げる。
でも、
その顔はもう昨夜みたいに苦しそうじゃなかった。
たっつんは少しだけ安心した顔で、
静かに言う。
「一人で抱え込まんくなったら」
「またちゃんと楽しいって思える日来るから」
その言葉に、
じゃぱぱはゆっくり目を開く。
まだ不安はある。
簡単に全部消えるわけじゃない。
でも。
“隣にいてくれる人がいる”
それだけで、
少しだけ前を向ける気がした。
コメント
1件
第13話、拝読しました。朝のぬくもりと恥ずかしさが混ざった空気がとても良かったです。じゃぱぱが「ちゃんと言いたかった」と伝える場面、たっつんの「なら、これからも言え」という返しにじんと来ました。「隣にいてくれる人がいる」それだけで少し前を向ける――その一文が胸に残っています。昨日まで笑えなかった人が自然に笑える朝を迎えられたこと、本当に尊いですね。もかさんの書く距離感の描き方が好きです。続きも楽しみにしています🌷