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#恋愛
すかいお~あ@ていふ
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「ほら、起きろー」
数十分後。
たっつんはカーテンを少し開けながら、
まだベッドで丸くなっているじゃぱぱを見た。
「……まぶしい」
「昼まで寝る気か」
「寝不足だったから……」
もぞ、と布団を引き上げるじゃぱぱ。
その姿がいつもの“しっかりしたリーダー”と違いすぎて、
たっつんは思わず笑ってしまう。
「なんやその顔」
「たまには甘やかされろって思って」
「……昨日からずっと甘やかされてる気がする」
「足りん」
即答だった。
じゃぱぱが吹き出す。
たっつんはその笑顔を見て、
やっぱり少し安心する。
昨日のじゃぱぱは、
笑っていてもどこか苦しそうだった。
でも今は、
ちゃんと力が抜けてる。
「飯どうする?」
「……たっつん作る?」
「その期待なんやねん」
「美味しいから」
さらっと返されて、
たっつんが少し照れた顔になる。
「……ずるい言い方すんな」
「本当のことやし」
そんなやり取りをしながら、
部屋の空気が少しずつ柔らかくなっていく。
でも。
ふとした瞬間、
じゃぱぱの表情が少し曇った。
たっつんはすぐ気づく。
「……どうした」
「え」
「またなんか考え込んどる顔」
じゃぱぱは少し迷ってから、
ぽつりと呟いた。
「……みんな、心配してるかなって」
昨夜ほとんど連絡を返していない。
会議の途中から様子もおかしかった。
リーダーとしては、
かなり無責任な動きだった気がして。
そう考えた瞬間、
また胸の奥がざわつき始める。
「俺、ちゃんとしないと――」
「じゃぱぱ」
たっつんが静かに名前を呼ぶ。
その声だけで、
じゃぱぱの言葉が止まった。
「今、“また一人で抱えようとしてる”」
図星だった。
じゃぱぱは気まずそうに目を逸らす。
たっつんはため息をついて、
ベッドの端に腰掛けた。
「心配くらいするやろ」
「でもそれ、“迷惑かけた”とは違う」
「……でも」
「お前、昨日倒れそうやったんやで」
たっつんは少し眉を寄せる。
「むしろ何も言わん方が、俺ら怖いわ」
その言葉に、
じゃぱぱの肩がぴくっと揺れる。
「……怖い?」
「当たり前やろ」
たっつんはじゃぱぱの頭を軽く撫でた。
「お前、限界まで耐えるタイプやん」
「だから余計に、“助けて”って言ってくれた方が安心する」
じゃぱぱは黙り込む。
まだ、
“頼る”ことに慣れていない。
でも。
昨日の夜、
たっつんに「助けてほしかった」って言えた時。
少しだけ、
息ができた気がした。
たっつんはそんなじゃぱぱを見ながら、
ふっと優しく笑う。
「今日はさ」
「ちゃんと“助けられる側”やっとけ」
「……難しい」
「知っとる」
「たっつん、簡単に言う」
「簡単ちゃうよ」
たっつんの声が少し柔らかくなる。
「でも、お前が倒れる方が嫌や」
その言葉に、
じゃぱぱの胸がじんわり熱くなる。
たっつんは少し照れたみたいに視線を逸らしながら、
ぼそっと続けた。
「好きなやつには、ちゃんと頼ってほしいし」
「っ……!」
不意打ちだった。
じゃぱぱの顔が一気に赤くなる。
「な、なんで急にそういうこと言うん!?」
「昨日告白したから今さらやろ」
「慣れん!」
たっつんが笑う。
その笑い声を聞きながら。
じゃぱぱは少しずつ、
“弱くてもここにいていい”って感覚を覚え始めていた。
コメント
1件
14話読みました。「好きなやつには、ちゃんと頼ってほしいし」ってたっつんが言うところ、声に出して言いたくなるほど良かったです。昨日告白したばかりなのに普段通りの軽妙なやり取りが続いてて、でもふとした瞬間に照れてる感じが伝わってきて、その塩梅が本当に自然で。じゃぱぱが「助けて」って言えたこと、そしてそれを「怖いから言ってほしい」と言える関係、二人の距離が確かに縮まってるのがじんわりと伝わってくる回でした。