曲パロ2個目
フジファブリック「茜色の夕日」
そんなことを思っていたんだ
快晴。暑さの落ち着いた夕暮れ時、
茜色に輝く夕日を眺めていた。
スッキリとした心持ちで、帰ることを決めた朝。
見つからないように、誰もいない路地を歩いたこと。
出頭し、かつての仲間に驚かれたこと。
去り際の、みんなの顔。
いろいろなことを、夕日は思い出させてくれるらしい。
穏やかに、力強く、煌々と輝いている。
最初に話したとき、信じられないと笑っていた。
みんなが嫌にしんみりするから、こっちまで悲しくなってきて。
話を聞き連ねるうちに、彼の小さな瞳が潤んでいったのを覚えている。
随分慕ってもらったな、なんてそんなことを思うんだ。
水平線が夕日をかじり始める。
街を去ってからそこそこ経つというのに、まだまだ暑くて。
子供の頃は、夏休みが終わることを酷く惜しく思ったものだ。
でも今は、早く終わって欲しいとさえ思う。
夏が物悲しさを孕んでいるような気がしてならなかった。
皆に伝えた俺の野望は、
過去の自身の過ちに囚われているから、なんて情けないもので。
他人が言えば、笑ってしまうくらいに虚しくて。
気づけば夕日はすっかり沈んでしまっている。
この街はビルも少なくないし、都会は星が見えないんだ、なんて聞いたことがあるが。
上を見上げればきらきらと星が瞬いている。
向こうでも、見えるのだろうか。
俺には出来ない。
本音を言う、なんてこと出来ない。
黒に堕としておいて、無責任だ。自分でもそう思う。
いいご身分だよな。くそ。分かってる。
別れる時、彼の声が震えていたような気がして、思わず足を止めそうになって。
その涙を忘れるなんてこと、俺には出来そうもない。
踏みしめる土地が違っても、空はどこまでも繋がっている。
ましてや隣町、きっと同じ星が見えているだろうと、
俺は制服の袖をさすったんだ。
空は繋がっているって言葉、好きなんです。
最新のストーリーで記憶が止まるから、別れの話が増えるの許して欲しい…。これからも書きます。
個人的イメソン。みんな聞いて。
コメント
1件
悲しい感じか伝わってきて😭 よき