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我輩はナカユビである。
名前もある。
山田トウィンクルスター綺羅々である。
いやさ。
起きたらさ。
とんでもない状況になってるんだけど?
裁判所みたいなところの真ん中にイリスは立たされている。
何がどうなっているんだ?
多分あれだ。前回と同じで、俺が寝てる間に物事が進んだみたいだ。
裁判長らしき人物が口を開く。
「A級コーナトゥス。イリス・ヘル・タナトス。君は、再試験の反則行為と生徒への暴行の疑いで、この審議にかけられている。ここまでは分かるな?」
「ぃ、ぁ……..」
「もう一度言う。A級コーナトゥス。イリス・ヘル・タナトス。君は校則に反する行いをしたのかね?」
「ぇ…..ぃ…..」
恐らく”違う”と言いたかったのだろう。でも、口にする事は出来なかった。
先程は裁判所みたいなところだと言ったが、概ね間違ってはいない。
大きさを除けば。
この裁判所みたいな所は、通常のそれより何倍もの大きさがあり、その分、こちらを見てくる人の数もまた何倍だ。
百人を越える大人達がイリスを静かに見つめてる。
まだ、14歳のイリスにのし掛かるプレッシャーは、さぞ大きいものだろう。
「君が答えないと審議は進められん。早く答えてくれ。」
そんなイリスの心情は察しているだろうの裁判長はタダ冷淡に審議?ってやつを進めようとする。
いくら何でも一方的過ぎないか?
今の俺の気分。
寝起きで胸糞系昼ドラ見てる気分だわ。
胸糞わりぃー。
どうすんべ。どうすんべよ。
『イリス、何か策は…..』
「ぁ、ㇼ…ぁ…ぇ」
ないらしい。
今、イリスは極度の緊張みたいだ。
その気持ち分かるよ。
俺だって、始めての漫才で緊張して、ステージメチャクチャにしたもん。
どれ。ここはヒロユ○を見て、鍛えた俺の論破力でイリスの窮地を救ってやろうではないか。
……….よくよく考えて見たら、俺って喋れんかったわ。
力になれず、すまんな。
別に?語彙力ないから?逃げた訳じゃないし?
「もう良いよ。退学で良いでしょ?それで全部片付くじゃん。」
裁判長(仮)に、その隣にいた生徒が退学を提案する。
その発言に裁判所(仮)がザワツく。
「ヴィネ。君は参考人として出席している。許可されてない発言は控えろ。」
裁判長(仮)に”ヴィネ”と呼ばれた生徒が可笑しそうに反論する。
「ちょっと待ってよ…….アイツ、人殺して休学になったんだろ?それで休学が明けたら明けたで、違反行為に暴行……..逆に考えて何で退学にならないの?」
確かに…….いや、納得するな俺!!
めちゃめちゃ気になるキワードがイクツも出てくるが、乙女の秘密を聞く事に抵抗感がある俺は、無視することにした。
「二度はない….控えろ。」
それに対して、静かにイケオジな裁判長(仮)が答える。
「はいはい。教頭の言うと~り。」
ヴィネ某がお手上げだと両手を上げる。
ほうほう。あのイケオジは教頭だったのだね。
行きつけのスーパーの店長に負けないぐらいのイケオジだぜ。
裁判所がやや騒がしくなるも、イケオジ教頭が裁判系映画でよく見るチッチャいハンマーを叩く事で落ち着いた。
「もう一回言う。今回まで答えないと、酌量の余地がないと判断し、即退学処分とする。」
「A級コーナトゥス。イリス・ヘル・タナトス。君は、再試験での反則行為と生徒への暴行で審議をかけられている。」
………俺が喋れなかったら、イリスを喋らせば良いじゃん。
『おい、イリス。これから俺が言うのを、そっくりそのまま言え。』
「ぁ…ぃ?….」
見せてやるよ。平成生まれのテレビッ子をよ!
何故か裁判が始まった。
作者も頭の整理が出来ない。
タスケテ。