テラーノベル
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麗は絵本を読み終わると自分でもとに戻そうとしてくれる。でも最初からそうじゃなかった。最初は読んだ絵本をその場に放り出して次の絵本を取ろうとしてた。そしたら叔母さんが、
「ご本もお休みさせてあげてね」
って言いながら絵本をもとに戻してた。麗も、
「うん」
ってその時は言うんだけど、でも最初の頃はすぐ忘れちゃって放り出したままにしてたんだよ。だけど叔母さんはそこでキレて、
『片付けなさいって言ったよね!?』
みたいに叱ったりしなかった。
「あらあらこれじゃご本さんがお休みできないね」
って言いながら片付けてくれて。そしたら麗も、
「あ、そうだった!」
思い出したみたいで。それを何回も何回も繰り返してるうちにできるようになったんだよね。
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