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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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・〜優side〜・

優「…はぁ」

疲れた。

やっぱりベッドは良いね、落ち着く。

午後の授業めんどうだしこのままサボっていこうかな。

そうベッドに横たわり目を瞑った時だった。

ガラガラ…

保健室のドアが開く音と同時に失礼します、とよく知っている女の子の可愛らしい声が聞こえてきた。

幸「なにしてるの、優」

そう言ってベッドに腰をかける君。

お互い授業をサボりにここに来たっぽいけど…幸はどうやら違うみたいだ。

そっと幸の頬に手を添えてみた。

するとすぐに真っ白い肌を真っ赤にするのが可愛くて思わず笑ってしまった。

優「ふふっ…幸、可愛い」

僕がそう言うと幸は少しだけ複雑そうな顔をして僕を見つめた。

幸「嘘つき、」

嘘なんかじゃないんだけどな。

誰にも渡したくなくなる。

優「本当にサボりたいからここに来たの?」

真っ直ぐと幸の目を見て話すと幸は必死に目を泳がせて言葉を考えてるようだった。

それを見て多分サボりたいだけでここに来たわけじゃないって察した。

優「寂しいんでしょ。いいよ、しよっか」

そう言って幸をベッドに優しく押し倒した。

触れるだけのキスをする。

柔らかい唇だな、なんて思いながらブラウスのボタンへと手を伸ばして次々と幸の体に触れていく。

僕が触れる度にビクビクと身体を震わせる幸。

可愛い、まるで小動物が怯えているようだった。

寂しいからなんて理由をつけて幸の体に甘えてしまっている。

本当の寂しがり屋は…

_____僕なのかもしれない。


幸と初めて会ったのは高校の入学式だった。

いつものように保健室でサボっている時に

ガラガラ…

保健室のドアが開く音と同時に可愛らしい声が聞こえた。

幸「…失礼します」

聞いたことない声だな、なんて思いながら再び目を閉じる。

少しの間目を瞑っていると

__綺麗な子。

という声に少しだけ驚いた。

あんまり顔を見られるとちょっと照れてるな。

優「…綺麗って言われるの照れるね」

そう言って起き上がると女の子は椅子に膝をぶつけてしまっていた。

..何してるんだろう。

優「大丈夫…?君、名前は?」

正直心底どうでもいいのに名前を聞いた自分が不思議に思えた。

幸「綾瀬 幸。あなたは?」

そう言って幸はニコリと笑った。

その顔を見てドキッとした。

真っ白い肌、肩ぐらいの長さで綺麗に切り揃えられた艶のある黒髪、アーモンド型のぱっちりとした目…。

汚れなんて知らなそうな純粋で天使のような子だった。

優「佐々田 優だよ。幸、ね。可愛い名前」

僕がそう言うと少し驚いたような表情をして僕を見つめた。

顔が赤い、照れてるのかな。

幸「優は…優しそうな名前だね」

顔をほんのりと赤らめながらニコニコと笑う幸。

優しそう、なんて初めて言われたな。

ふーん…。

ちょっと好奇心湧いてきちゃった。

優「…確かめてみない?」

え?と幸が聞き返した。

幸は純粋そうで初心でとても可愛らしい子だ。

だからかな?

優「本当に僕が優しいか。」

____僕が君を汚したいって思ったんだ。




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