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「あたしの好きだった女はvtuberだった。」
決勝戦がはじまると、ムザシちゃんが
口を開きました。
《特権》を使うつもりです。どうやら本気を
出すつもりのようです
もう死合いははじまっております。
長長自分語りをさせずさっさと刀を打てばいいのにコォジロォちゃん打ちません。
なぜでしょうか?
それはムザシの鬼気迫る迫力に怯み、
足がすくんでいるからです。
並みのクマなら心臓発作で死んでいます。
他のJKベアーは避難させました。
最悪巻き込まれて死んじゃうからです。
ムザシちゃんの自分語りはまだ続きます。
「あたしは……あたしの推しのvtuberムサシ様はッ……..!!!!!!!私の神様だった!!!!!!
糞オヤジがわからせ団とかいうゴミみてぇ
な幹部の組織だったせいで友達が一人も出来なかった私のたった一つの生きがいだっだ!!!!!!!!でも……!!!!アイツは!!!!あの人間は
ッ!!!!!!!!!!私を裏切り引退し、アーカイブも
消してしまっだ!!!!!!!!!!!!!
だからあたしは優勝し、アーカイブを戻し
ッッッ!!!!!!!!!!推しの思い出とともに心中する
ッッッ!!!!!!!!!!!!」
泣きながらムザシちゃん、吼えます。
「あたしは……!!!あたしは先輩に告白する
!!!!!!!!!!!!!」
強い意志を宿した目で、コォジロォちゃん
吼えました。
恋の形に違いは有れど両者の思いは 互角。
お互い、にらみ合います。
ふと、コォジロォちゃん、刀を口に加えました。そして地に四足をつけました。
彼女も本気を出すようです。
「最終奥義!!!!!!!!《燕返し》!!!!!!!!!!!!!」
そう叫び口から愛刀ツバメを離すと、
ツバメは夥しい数のツバメになりました。
更にコォジロォちゃんの体内に仕込んでいたツバメが一斉に飛び立ちました。
大小あわせてざっと10000匹ってところでしょうか。
彼女は準決勝で戦ったイセちゃんのように
夥しい数のツバメに攻撃をまかせて 自分は回避と防御に専念するようです。
更に夥しい数のツバメが一斉にビームを
放ちました。
当然です。準々決勝でわからされたイセちゃんの技などコォジロォちゃんが使えないわけがありません。
それだけではありません。
「奥義!!!!!《唐紅》!!!!!!!!!!!!」
なんということでしょう。
コォジロォちゃん、彼女は準決勝の相手の技を受け続けながら 相手の技を解析し、自分なりに真似てみたのです。
シィトン君はいないので身体能力をものすごくあげるだけですが、いやはやとてつもない
逸材ですねぇ。
やはり、若いというのはいいですねぇ。
10000匹を越えるツバメ達の猛攻を躱しながら とてつもない速度でムザシがコォジロォに
襲いかかります。
私でも目で追いきれません。
主催者のボス、ギンジローちゃんも
全ての動きはわからず唖然としております。
ムザシがコォジロォの背後を取りました。
「クマクマバスタァーッッ!!!!!!」
「ガハッ!!!?」
ムザシちゃんコォジロォを投げました。
その力にコォジロォちゃんはわからされてしまいます。
しかし愛刀のツバメ達は主のコォジロォを守るように懸命に圧倒的力の差があるムザシに
襲いかかります。
「うっぜぇんだよォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ムザシはとてつもない速度でツバメ達を粉砕していきます。
ツバメ達はどんどんどんどんと塵になっていきます。
とうとう、ツバメ達は全て塵になってしまいました。
さて、この状況、どうしたものでしょうか。
お互い刀がありません。
これでは勝負がつきません。
「敗けを認めろ。」
低い声でムザシが言います。
「嫌…..だ…..。」
ムザシのとてつもない圧をなんとか精神をわからせることでコォジロォが言い返します。
「敗けを認めろ!!!!!!」
「いやだぁ!!!!!!!」
ムザシちゃん、ものすごい勢いで 爪で
コォジロォちゃんを切り刻み続けます。
「クゥゥゥマクマクマクマクマクマクマクマクマクマクマクマクマクマクマクマクマクマクマクマクマクマクマクマクマクマクマクマクマクマクマクマァァッッッ!!!!!!!!!!!!!!」
コォジロォちゃん、再生が追い付いておりません、このままでは死んでしまいます。
主催のギンジローちゃんも止めるべきか
迷っているようです。
「クマァッ!!!!!!!!!!!!!!」
コォジロォちゃんの頭をムザシが切り裂きました。
顔の肉が抉れ、骨が見えております。
「勝負あ…. 」
「待ってください!!!!!!!!!!!!!」
ギンジローちゃんが静止しようとした時、
コォジロォちゃんが叫びました。
どこにそんな力が残っているのでしょうか。
恋とはここまで獣を狂わせるものなのでしょうか。
「わた….しは….せんぱ…いに…..。」
「あきらめろォ……私だっておまえを殺したくない……!!!!!!!」
ムザシがぼろぼろ泣きながら相手を心配しました。
優しい子ですね。
ですが戦においてそれは甘えです。
ムザシに一瞬の隙が生まれました。
「《春雷》!!!!!!!!!!」
この戦いと、生命の危機と、先輩への
ダイヤモンドより遥かに固い強き思いが 彼女に力を与え、彼女は雷を纏い翔びました。
「《ツバメ返し》!!!!!!!!」
塵となったツバメ達が一瞬で一斉に集まり
1本の刀となってムザシの頭を打ちました。
勝負あり、この勝負
コォジロォちゃんの勝ち。
百人斬一首優勝は、コォジロォちゃんに
決定しました。
コォジロォちゃんは倒れ込みました。
ギンジローちゃんが慌ててコォジロォちゃんを治します。
「あぁ、クソッ………..でもなんかスッキリしたわ。ありがとな、コォジロォちゃん。」
まだ余力の残っていたムザシは汗を垂らしながらそう言ってコォジロォちゃんに笑いました。
その後、二人は無二の親友となりました。
次回、最終回です。