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◇◇◇◇◇
迷宮に入ったレキとマリスは、その内部の異常な大きさと雰囲気の異様さに驚いた。
異様と言うか、迷宮自体が生きているような感覚がする。
さらに入り口の大きさから考えれば、この内部の大きさはどう考えてもおかしい。
迷宮は異空間という認識が一般的な考えのようだが、メカニズムはわかっていない。
レキ:「マリスも迷宮は初めてか?」
マリス:「ええ、そうよ。魔界にはないから。」
レキ:「どういう仕組みになってるんだろうな?」
マリス:「そうね。ものすごく広くて不気味ねぇ。」
レキ:「これなら、冒険者も結構いそうだな。」
マリス:「ふふふ。そうね。楽しみましょう。」
レキ:「それじゃあ、行くか!
魔物は無視していくからな。」
マリス:「わかったわ。レキ。」
レキたちは迷宮を進んでいくが、魔物を見つけても放置を繰り返して進んでいった。
目的は冒険者の悲痛な叫びと奥底から搾り出す命乞い。まさに悪魔の所業である。
◇◇◇◇◇
その頃、リオたちは途中の森で魔物を相手にリオの特訓中。
リンドウ:「リオ。そのグラビティっていうスキルは優秀ね。
かなりの戦力アップになりそうね。」
リオ:「そうだね。これいいかも。
複数の魔物相手に対しては、足止めに使えるからね。」
闇魔法〈グラビティ〉
特定の相手に重力を付加して動きを鈍らせることができるみたい。
まだ、レベル1なので動きが鈍るだけだが、レベルが上がれば、動きを止めることもできるかもしれない。
リオの魔法やスキルが強化されているので、この特訓でいろいろ試しているらしい。
そのおかげで、魔法やスキルの使い方もだいぶと上手くなってきている模様。
途中、レベルが爆上がりしたファイアボールの制御をせずに最大出力で使用したので、森が大火事になって、必死でウォーターボールで消火するという事故があったのだが……。
魔法の制御も特訓によって、出力の調整ができるようになった。ご安全に!!
リンドウ:「さあ、そろそろ行きましょうか?」
カゲロウ:「せやな。この森を抜けたら、ドクストン王国みたいやな。やっとや。」
リオ:「ちょっと、ゆっくり進みすぎかなぁ?」
カゲロウ:「かまへん。かまへん。
時間はぎょうさんあるさかいにな。
試練は逃げへんでぇ。
ゆっくり行ったらええねん。」
リンドウ:「そうよ。リオのペースで進んでいけばいいわ。私たちはリオのためにいるのよ。
リオのやりたいようにやればいいのよ。」
リオ:「うん。ありがとう。頑張って強くなるね!」
リオたちは、リオのペースで進んでいく。
レキたちに遅れること数日、奇しくも同じ道のりを辿ってドクストン王国の国境に入っていった。
◇◇◇◇◇
ドクストン迷宮内部。
リーダー:「おい。ちょっと休憩するか?」
冒険者A:「そうだな。やはり迷宮内の魔物は強えな。」
冒険者4人のグループが休憩している。
そこへレキたちが声をかけた。
レキ:「お前たち。弱そうな冒険者だな。
ランクは幾つだ?」
レキは横柄な態度でリーダーと思わしき冒険者に質問した。
リーダー:「はぁ?お前誰だ?どっから来やがった?」
冒険者A:「舐めてんのか?てめえ殺すぞ!」
冒険者たちは怒りを露わにしてレキたちを見ている。
全員が立ち上がり、一触即発の事態へと変化した。
レキ:「答えろよ。ランクは幾つなんだ?」
レキはあえて相手を怒らせようとしているかのように、神経を逆撫でするような態度で笑いながら再度質問した。
リーダー:「俺らは全員がCランクだよ。
お前らこそ弱そうなくせして態度がでかいんじゃねえのか?
特にお前!ガキじゃねえか。馬鹿か?」
冒険者A:「リーダー!もう、やっちまってもいいか?
小僧は殺して、女はいただくとしようぜ!」
冒険者B:「そうだな。自業自得ってもんだな。
小僧。残念だったな。
しかし、女の方はエロいな。楽しみだぜ。」
冒険者C:「おー、たまらんな。
迷宮内部は自己責任だからな。
死んでも、犯されても誰にも文句言えんぜ!」
男たちはすでにマリスを犯すことを想像してニヤけた顔で飛び掛かる寸前だ。
マリス:「あら。4人とも私とやりたいのね。
そのニヤけた顔もいいわぁ。
さあ、どうしようかしら。」
マリスの艶めかしい言葉に男たちは一瞬止まった。
リーダー:「ほぅ。女の方は賢いようだな。
言う通りにするなら命は助けてやるぜ。
たっぷり楽しませてやるからな。」
冒険者A:「へへへ。楽しもうぜ。自分で服を脱げよ。」
さらに男たちはニヤけた顔で、もう女は落ちたと勘違いしている。
マリス:「そうね。じゃあ、楽しませてくれる?
4人一緒でいいわね?」
冒険者C:「おー、いいぜ。たまんねえな!」
男たちが期待しているところを一瞬でマリスが詰め寄り、4人の両足のアキレス腱を切った。
バタバタと男たちは倒れていく。
冒険者A:「痛えーーー!何をしやがった!?」
冒険者B:「くそー、痛えーーー!」
男たちはそれぞれ喚き叫ぶが身動きが取れない状況に、次第に恐怖を感じていった。
リーダー:「お前ら!待て!は、話し合おう!
くそー、痛え!」
冒険者C:「わかっだ!悪がったよ!頼ぶ!」
レキたちは少しの間、男たちの泣き喚く姿を黙って眺めて楽しんでいた。
男たちは、泣き喚きながら匍匐前進《ほふくぜんしん》をしてその場から逃げようと試みるが、ほとんど進まないことにさらに顔が歪んでいく。
レキ:「まあ、Cランクじゃ、こんなもんか。」
マリス:「そうね。たしか自己責任だったかしら?」
さらにレキが追い討ちをかけるように、男たちを次々と蹴飛ばして動けなくしていった。
サイコパスの笑みを浮かべながら……。
マリス:「あら、レキは気持ちよかったのかしら?
もう、ここがギンギンじゃないの。」
マリスがレキの股間に手を当てて、ギンギンのものを撫で回していた。
レキ:「実にいいねえ。最高だよ!」
レキは男たちの絶望する姿を見て興奮するという異常な性癖に目覚めていたのだった。
マリス:「それじゃあ、あなたたち、よーく見なさい。
ご注文通り、私が服を脱いであげるわ。」
マリスは男たちに見えるように衣服を脱いで全裸になっていった。
ものすごくゴージャスなマリスの体が露わになるも、男たちはすでにそれに反応することはなかった。
マリスは自分が全裸になると、続いてレキの衣服を脱がせていった。
レキの体には無数の傷と火傷の跡が痛々しく全身を覆っていた。
マリス:「いつ見ても、レキの体は痛々しくて興奮するわね。ふふふ。」
レキ:「ああ。この傷は一生消えねえ。
そして、その記憶も恨みも一生消せねえだろうな。」
それから、レキとマリスは男たちに見えるような位置で行為を始めた。
マリス:「ああ、レキ!いいわぁ。もっと強く!」
レキ:「ああ、マリス!最高だ。」
まさに悪魔的性癖。
レキはマリスと逢ってから、日に日に闇の中に落ちていく感覚を心地よく感じていた。
これが本当の俺『レキ・グランベル』だ!
世界をこの手でつぶしてやる。
◇◇◇◇◇