面倒臭いあいつらの飼い主はこの私（？）ハイキュー

短編風邪をひいたスガさん

これは高校時代の話……

休日に突然 スマホに着信が入り出てみるとスガさんの声が聞こえた

スガさん】ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ…かすみ”…

香澄）スガさん！？何その声どうしたの！

驚いて声を上げるとスガさんが簡潔に「風邪をひいた」との事…

香澄）家族は？居る？

スガさん】仕事で…いなくて……

香澄）じゃあ待ってて

スマホを握って自転車の鍵を持って急いでアパートの部屋から出る

香澄）直ぐに行くから少し待ってて

スガさん】ごめん……

香澄）謝る暇があるなら電話切って寝る！

スガさん】は、はぃ”……

通話を切った後私は直ぐに自転車の鍵を開け自転車を走らせる

スガさんの家

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

スガさんの家に着きチャイムを押すと反応がなくドアを引くと鍵が掛かっているのか開かなかった

香澄）仕方ない…

ｶﾁｬｯ

鍵を開け家の中に入りスガさんの部屋に行くと「ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ…」と咳をする音が聞こえ部屋の扉を開けて「スガさん平気？」と声をかけながら入るとベッドの上でお饅頭と化してるスガさんの姿があった

香澄）おーい

ポンポンと優しく叩くとお饅頭が顔を出して顔を真っ赤にさせ目をウルウルとさせていた

スガさん）かすみ”…？

香澄）あらぁ、顔真っ赤……

スガさんを起こし「熱は？なんか薬飲んだ？」と聞くと全部首を横に振った

香澄）体温計はどこ？

スガさん）つくえのうえ……ぺんたてのなか…

香澄）はいはい

ペン立てから体温計を取りポチッとボタンを押してスガさんの脇に挟ませ「飲み物とか持ってきてあげるから待ってて」と伝えてから部屋から出て急いでタオルや何か食べられそうなものを用意した

香澄）取り敢えず…これくらいでいいか

途中で買ったゼリーとタオルと桶に氷水を入れタオルを入れて急いでスガさんの部屋に向かった

香澄）スガさん大丈夫？体温測った？

布団に潜っているスガさんに声を掛けると中から体温計が出て来た

香澄）ありがと(40度……)

机の上にゼリーを置き「出ておいで」とスガさんに声をかけるとスガさんはちょっとだけ顔を出し「なに…」と声を掛けてきた

香澄）ごめんね〜タオル乗せてあげるからあと首にもね

冷やしたタオルをよく絞ってスガさんの額に乗せると気持ちいいのか少し顔を緩めさせた

香澄）あとは…ちょっと体起こして？

スガさん）？？うん…

スガさんが体を起こし私はさっさと首にタオルを巻き寝かせた

香澄）どうする？ご飯食べる？

スガさん）……いらない…

香澄）だよね〜笑

スガさんの頭を撫でるとスガさんは直ぐに眠った

香澄）(良かった…取り敢えず起きた時に薬を飲ませなきゃね…)

スガさんの部屋の窓を開けよく換気をしてから私はスガさんの部屋から出た

数時間後

香澄）(そろそろ起きる時間かな…)

スガさんの部屋に行こうとしたらリビングの扉が開き扉を見ると顔を真っ赤にしたスガさんが居た

香澄）スガさん！？ちょ…寝てなきゃ！

直ぐにスガさんのところに駆け寄ると私の方に倒れた

香澄）おっと…

スガさん）はぁ……はぁ……

香澄）全く…

取り敢えずスガさんの上半身を引っ張りソファに寝かせる

香澄）お腹すいてる？

スガさん）たぶん…？

香澄）多分か…

食べてないんだろうと思い1度部屋に向かい机の上を見るとゼリーが乗っていた

香澄）やっぱりか…

ゼリーを持ってリビングでぐったりしているスガさんに渡すと起き上がりゼリーを少しずつだが食べ始めた

香澄）明日は病院に行くこと、今は解熱剤を飲んで

スガさん）ん……

香澄）(こりゃ大変だなぁ…)

そして……今現在も変わらず……

香澄）……ねぇ、私高校時代にも面倒見たよね？

スガさん）ご、ごめんなさい……

香澄）病人に説教するほど私腐ってないから、とりあえず今から病院行くぞ

スガさん）つ、連れてってぇ…

香澄）はいはい……分かりましたよびょーにんさま

変わらずスガさんの病人を診ております……