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蝶の淡い恋と水の初恋
これは、「ぎゆしの〜学園物語〜」
の義勇さんとしのぶさんの外伝物語です!是非読んでくださーい!
今回は義勇視点です!
俺は冨岡義勇。キメツ学園に通う高校3年生。ある日の休み時間、クラスメイトの胡蝶カナエに声をかけられた。
「今日一緒に私の家で勉強しない?」
カナエは教師志望。俺も同じく教師志望なのでよく一緒に勉強をしている。
「伊黒と不死川もいるのか?」
そう。伊黒と不死川もクラスメイト。全員教師志望ということもあり、一緒にいることが多い。
「そうよ〜伊黒くんと不死川くんも一緒にね!」
カナエは不死川の名前を出すときに目がキラキラしている。あまり人の恋路に興味がない俺ですらわかる。カナエは不死川のことが好きなようだ。
ただ俺は恋というものを知らない。
このときの俺はこの日、恋をすることを知らなかった。
放課後になった。家にいる蔦子姉さんに連絡をしてから4人で胡蝶家へ向かう。
「ただいま〜!しのぶ〜カナヲ〜?いる〜? 」
今カナエが言ったしのぶとカナヲは、カナエの妹。胡蝶しのぶと栗花落カナヲだ。カナヲには会ったことはあるがしのぶに会ったことはなかった。
「「「お邪魔します」」」
3人で玄関をくぐる。するとカナヲが出てくる。
「不死川さん、伊黒さん、冨岡さん。お久しぶりです。今からお茶をお出し致しますね」
カナヲはまだ小5。とても礼儀が良い。するとカナエにそっくりの人が出てきた。きっとしのぶだろう。
「不死川先輩、伊黒先輩、お久しぶりです。冨岡先輩、はじめまして。胡蝶カナエの妹のしのぶと申します。よろしくお願いします」
「ああ。よろしくな」
不死川と伊黒は会ったことがあるそう。俺はしのぶのことを、なんて可愛らしい子だろう、と思った。この世で1番可愛いと思う。俗に言う「一目惚れ」というやつだ。
部屋に着くなり不死川が
「お前しのぶに惚れただろ」
と言ってきた。図星を刺された俺は
「そんなことはない。今は恋だなんだで浮かれてられないだろ」
など思ってもないことを言ってしまった。実際その通りなのだが。
「俺はカナエとは違って成績優秀じゃないしな。実際、模試判定もDだったし」
「まァそれもそうだなァ…俺も恋なんて浮かれてる暇はないかァ」
と不死川。驚いた。不死川は恋してたのか。その心を代弁するかのように伊黒が言った。
「不死川…恋してたのか。驚いたぞ」
「まァな。俺でも恋ぐらいはするぞォ」
そんなことを話していたらカナエが来た。
「じゃあ早速始めましょうか!みんな、得意科目は何?私は生物かなぁ…」
「俺は数学だなァ」
「化学」
「冨岡くんは?」
なぜ皆、勉強系が得意なのだろうか。俺の得意科目なんて…
「…体育だ」
そう。体育。そんなこんなで教え合いながら勉強会は進んだ。
翌日の朝、校門をくぐると、見覚えのある蝶の髪飾りが見えた。俺は駆け寄り、声をかけた。
「しのぶか?」
「あら、冨岡先輩!おはようございます! 」
昨日は見れなかった満面の笑顔。その顔を見ると心がぎゅーっと締め付けられる。その顔を俺以外には見せないでほしい。そんな独占欲を抑えながら返事をした。
「ああ。おはよう」
「そういえば冨岡先輩って風華の幼馴染なんですって?風華から聞いたんですよ」
風華…あいつ言いやがったな…。口止めしてなかった俺も悪いが。というか同学年とはいえ、クラスが違うはず。何処で知り合ったのだろうか。そんな疑問を頭で考えるけれど答えが出るはずもなく、ぼーっとしてるとしのぶの方から話し始めた。
「実はですね、私と風華、従姉妹なんですよ」
「そうなのか?初耳だな」
「ええ。風華も言ったことないって言ってましたしね」
風華とは清水風華のことである。俺の幼馴染。しのぶの従姉妹だそう。笑顔でいろいろな話をするしのぶに見惚れていたら、
「では私はこれで」
と言われ、中等部と高等部の別れ道の場所だと気付く。
「ああ、またな」
後ろ髪引かれる思いで昇降口に向かった。
昼休みに屋上で弁当を食べようと屋上のドアを開けるとそこには意外な人物がいた。そう、それは…
「しのぶ…風華…あと、、確か甘露寺か」
「冨岡先輩っ!朝ぶりですねっ! 」
「あ、はいっ!甘露寺蜜璃です!」
「…………」
しのぶと甘露寺は返事を返してくれる。それだというのになんだ、風華は…。知り合いなのだから返事ぐらいしろ…。
「おい風華返事ぐらいしたらどうだ」
「……めんどい」
「あらあらぁ…仲のよろしいこと♪」
「「はぁ?仲良くない!」」
しのぶに言われて思わず言い返したら、風華と被ってしまった
「義勇…かぶせてくんなよ…」
「お前がな」
「ふふふっ……」
甘露寺に笑われてしまう。はぁ…弁当を食べに来ただけなのにどうしてこうなるんだ…。
「冨岡先輩は何しに来られたんですか?」
「あぁ、、、弁当を食べに来ただけだ。しのぶ達は?」
「あら、そうなのですか?私達は、、、雑談ですよ?ただの。 」
「…そうか。」
「はぁ…なんで来るんだよ…」
「風華、お前!聞こえてるからな!?というか中等部だろお前。なんでいるんだ」
「……なんでもいいでしょ」
「……それは確かに」
そう言い合っていたらしのぶにじぃーっと見られてることに気付いた。
どうしたのだろうかと声をかける。
「どうした?しのぶ。大丈夫か?」
「ひゃっ!あわわわ……すみません!なんでもないです!!」
変な返事だな…と思いつつしのぶの目を見つめると顔が徐々に赤くなっていく。…熱でもあるのだろうか。
「し、しのぶちゃん!大丈夫!?」
「大丈夫?義勇なんかに惚れた?」
「熱でもあるのか、しのぶ」
と言いながら違和感を感じる。ん?今風華は「義勇なんかに惚れた?」と言っていなかったか?…なんかというのが心に刺さるがそこじゃない。ほれ…惚れた…?しのぶが、俺に?
「いや…そんなことないか」
「え?冨岡先輩、どうされました?大丈夫ですか?」
俺がしのぶを心配してたのに、逆に心配されてるんだが…。しのぶはやっぱり可愛い。
「…いや、大丈夫だ。すまないな。俺は戻るとする。またな」
「あっ…はい。さようなら〜!」
2週間後、学年体育の時のこと。
体育祭の学年対抗リレーの練習中、つい中等部の方を見ると窓のところにしのぶが見えた。
しのぶも俺に気付いたようで、手を振ってくれた。うぅ………可愛い。俺も手を振り返した。あぁ…しのぶは愛おしいなぁ。そう見惚れてると何処からか声が聞こえた。
「冨岡ァ!!危ねェ!! 」
俺ははっとして横を見ると俺の前に走っていた不死川が迫ってきていた。
「ぼーっとすんじゃねェよ!!」
「す、すまない不死川!!」
そう言いながら不死川からバトンを受け取る。俺は全力を出さないタイプだ。本気を出すのは体育祭本番と新体力測定の時だけだ。4割くらいの力で軽く走る。バトンを受け取った時は最下位だったが余裕で全員を抜かし、1位でゴールした。これなら本番も優勝できるだろう。
「おい冨岡ァ…中1のアンカー知ってるかァ」
「知らんな。そんなに速いやつなのか」
「ああ。清水風華がアンカーらしい」
そう不死川と伊黒が教えてくれる。嘘だろ?あいつ速すぎて見えないレベルなんだが…。3人で話しているとカナエが歩いてくる。
「そうなのよねぇ…。風華ちゃん、とっても速いのよ…。中1とは差をつけて1番で冨岡くんに渡すしかないわね……」
「そうだなァ…一番速い冨岡はアンカーでいいだろ?2番目に速いカナエさんがアンカーの前でいいんじゃないかァ」
と不死川。すると伊黒が
「だとすれば3番目に速い不死川はトップバッターだろう」
そう4人でわちゃわちゃ話していた。
読んでくれてありがとうございました!!
是非「ぎゆしの〜学園物語〜」の方も読んでくださいね!
それではまたね〜✩
コメント
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みぅです🤍🥀読んだよ〜! 義勇さんの「この世で1番可愛い」って心の中で素直に思っちゃうとこ、すごく義勇さんらしくて胸きゅんした…。しのぶさんの満面の笑顔に見惚れて独占欲抑えるとこも、重すぎず初めての恋って感じでいいよね🦋 風華とのやりとりとか、不死川の恋バレとか、学園の雰囲気がふわっと出てて読みやすかったです!続きも気になる〜🌙